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正攻法

2006-02-15 12:35:37 | 興行--日本野球--
 正攻法で攻めた場合,勝ったにしろ,負けたにしろ,見ているものには清々しさが残る.しかし,そうでない場合,勝っても負けてもどこかから恨まれる.

 国営放送の将軍様が,一メディアに天下りしたのは有名な話だ.「再就職」と言い切れないのはその裏にある怪しげな事情からだ.何ら利益供与が無ければ「天下り」などと言われることも無かっただろう.しかしあからさまに怪しいことがある.ある興行をその国営放送が近年放送しだしたのだ.

 これには「興行を最後まで放送してくれるから」という理由がつけられていた.それだけなら分かるのだが,その放映権を民放が買う場合の1.5倍,いやその放送は天下り先では他局の半値程度とされているから,実質3倍程度の金額で買い取っていたのだ.もし,このコンテンツが人気が非常に高いものであるならまだ分かる.しかし,毎年のように最低視聴率を更新しつづけているコンテンツであるのだ.割高で買い取る理由は全く分からない.

 普通であれば,視聴率が落ちているコンテンツを「最後まで放送してあげます」という条件をつけるなら,逆に割安で買い取ることもできるはずだ.こう考えた場合「何か裏がある」と思うのは当然だろう.そしてそれが将軍様の天下り,ということに繋がるのは決して穿った見方ではないだろう.


 そしてその国営放送は,サッカーの放映権の値下げを要求してきたそうだ.確かに視聴率が良いコンテンツではないが,それが将軍様の天下り先の興行と比べてそれほど落ちる,とは言えない.どちらかと言えば,サッカーが見れるからBSを見る人もいるくらいだ.それでも値下げを要求するようだ.

 普通国営放送という立場を考えれば,企業主体の興行を放映するよりも,地域一丸となり,地域の文化創生に携わっているスポーツを放映するのが筋だ.なのに,その逆を行い,更にこれに加えてバカみたいな高額でアメリカンマイナースポーツの放映権を購入している.どこか気が狂っているとしか言いようが無い(以前にもこの興行2試合分で1年放送できるMotoGPの放映権を買うの止めたし).


 今回のサッカー買い叩きは,もっと裏に別の事情があるようにも感じる.それは今年から増えることが確実なこの興行のデーゲームの影響だ.思いっきりサッカーと時間帯が重なることが増えるので,「値段が高いなら将軍様優先」というような意図があるように思えてならない.


 放映権料の減額はサッカーにとっては痛い.放映権料を基本にした経営はしていないので,被害は最小限に抑えられるだろうが,それ以上にイメージが悪い.早速将軍様の天下り先の新聞は「Jが地上波から消える」などと報道した.それだけ見ればあたかも人気が無いように感じてしまう悪意のある報道だ.


 普通に考えればW杯のある年にサッカーの放映権減額,なんてありえない話なのだが.これが国営放送の正攻法なんだろうか?これで野球は何試合放送するのだろうか?それによって興行主に何億の利益を供与するのだろうか(いくらで買い取るのか)?
 ちなみにプロ野球を放送する,ということは,野球界やリーグでなく,その企業に利益供与することに等しいのだが,そんなことを国営放送がすべきなのだろうか?

 以前国営放送の取材に関わったが,9時間かけて収録→30秒の放送.20kmの帰り道は鉄道があるにも関わらずタクシーにて.こんな放送局なのだから,何でも有りなのかもしれない.


 日本一のチームが,日本の1/100以下の野球競技人口しかいない国の即席チームに負けたことは全く報道しない将軍様の天下り先であり,興行の元締めの新聞.こんな嘘で塗り固められた日本野球界では,この「買い叩き」も正攻法なのだろう.しかし,常識の範囲での正攻法でないことは明らかだ.結果彼らは余りに多くの敵を作りすぎた.それは間違いなく致命傷となるだろう.


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