徒然なるままに

ニュースや話題を気になった時に、思うが侭に書きますので。。

安倍の虚言を見破るために

2016-06-19 21:17:21 | Weblog
先日政府が6月の月例経済報告を発表した。

明らかに閣内不一致を思わせる衝撃的な内容であった。

以下、その事実を確認しておこう。

伊勢志摩サミットの議長記者会見で、行政の長である安倍氏は


最大のリスクは、新興国経済に「陰り」が見え始めていることです。
 今世紀に入り、世界経済を牽引してきたのは、成長の活力あふれる新興国経済です。リーマンショックによる経済危機が世界を覆っていた時も、景気回復をリードしたのは、堅調な新興国の成長。いわば、世界経済の「機関車」でありました。しかし、その新興国経済が、この1年ほどで、急速に減速している現実があります。

成長の糧である投資も、減少しています。昨年、新興国における投資の伸び率は、リーマンショックの時よりも低い水準にまで落ち込みました。新興国への資金流入がマイナスとなったのも、リーマンショック後、初めての出来事であります。

先進国経済は、ここ数年、慢性的な需要不足によって、デフレ圧力に苦しんできましたが、これに、新興国の経済の減速が重なったことで、世界的に需要が、大きく低迷しています。

世界の貿易額は、2014年後半から下落に転じ、20%近く減少。リーマンショック以来の落ち込みです。中国の輸入額は、昨年14%減りましたが、今年に入っても、更に12%減少しており、世界的な需要の低迷が長期化するリスクをはらんでいます。

と、発言している。(http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement/2016/0527summit.html)

一方月例経済報告では、海外経済について

世界の景気は、弱さがみられるものの、全体としては緩やかに回復して
いる。
先行きについては、緩やかな回復が続くことが期待される。ただし、ア
メリカの金融政策正常化の影響、中国を始めアジア新興国等の経済の先行
き、原油価格等の下落の影響、金融資本市場の変動の影響等について留意
する必要がある。

としている。(http://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2016/0617getsurei/main.pdf)

さて、この内閣は本当に信頼できるのだろうか。はなはだ疑問に感じる、とともにあまりにも違う表現に、
唖然としてしまう。
舛添都政よりもひどいと感じるが、如何?

「新しい判断」が意味するもの

2016-06-04 20:46:26 | Weblog

先日、国会閉会後に行った消費税再延期を表明する会見は、

この政権が無責任であることを改めて示すことになった。

「新しい判断」という愚言である。

2014年11月に行った消費増税延期と信を問うための衆院解散表明を

すべて無きものにする表現であった。

これが許されるなら、

一昨日行った参院選への自民党のマニフェストも、

これから出す政策も、

どれも、いつでも「新しい判断」という表現で、

変更が可能になる。

つまり、安倍政権は言ったことをいつでも翻すことができるのだ。

逆に、何一つ信用することができないともいえる。

責任1つ取らずに、すべて「新しい判断」という名の下に、

自身が表明した内容をひっくり返してしまうのだから。


そのくらい無責任で、信用ができない表現を使ったのだ。

自民党のマニフェストは、信用ならん。

なぜなら、いつでも「新しい判断」をして、変更してしまうことが可能だから。

無責任な増税再延期表明会見

2016-06-01 19:59:40 | Weblog
安倍、この人は、自身の発言に全く責任を持っていないようだ。

2014年11月の増税延期と衆院解散の会見では、再延期はないと「断言」した。アベノミクスを進め、増税できる環境を整える「決意」を述べた。

その結果が、これである。

また、増税再延期は、リーマン級の事態か東日本大震災級の災害がない限りは、しない、と断言し続けたのに、会見内で、これらの事態には至っていないと、いとも簡単に翻した。


増税の再延期には国民の判断が必要だとし、参院選で信を問うといった。

しかし、だ。少なくともすべての政党が増税には反対している。参院選の争点にならないことは明白である。
安倍は、このことにすら気づいていないのだろう。

では、争点は何になるのか。

彼はアベノミクスを進めるのか止めるのかを問うともいった。
まさにここである。
彼は新旧どちらでも構わないが、三本の矢が、いつ達成されて、それまでにどのような手順で進めていくか、を全く提示していない。
ただのキャッチフレーズである。
また2014年の会見からもわかるとおり、1年半で成果を出せずに増税できる環境を整えることができなかったのだ。これは責任がある問題といえる。

もう1つ、重大な問題がある。
それはアベノミクスの成否に責任を持たないと宣言しているに等しいことである。もし、自身の経済政策の成果に責任を負うのならば、自身の任期中に再増税の時期を設定するはずである。

わざわざ自身の任期が切れた後に、設定をするということは、アベノミクスが成功しない可能性が大いにあること、安倍自身が経済再生や財政再建には関心がないことを宣言しているに等しい。無責任といわざるを得ない。


何度も言うが、誰も増税に賛成する人はいない。しかし上記のように、彼の発言は無責任であり、信用できないことが明白である。


野党の皆さん、今回の選挙の訴求ポイントは、
1.この時期の消費増税には反対していること。(この点での争点化を避ける)
2.安倍の嘘つき発言、恣意的な情報操作(サミットでの資料はまさにそれ)を徹底的に追及すること。
3.アベノミクスがうまくいっていないことを、安倍の発言をもとに、認知させること。
4.安倍がアベノミクスの成否に責任を負わない、無責任者であることを広く認知させること。

その上で、アベノミクスに代わる経済政策を提示し(必ず達成年限をきる必要がある)、どちらの経済政策を支持するかを問う選挙とすること、である。