私には、恥ずかしながら音楽の素養がない。
歌も曲も「きれいだなあ」と思いはするが、自分から聞こうと思わないのだ。
我が家は夫がかけるCDが頻繁に流れているが、もし夫がいなかったら家は全くの無音状態だろう。
それだけ音楽に疎い私だが、ショパンだけはちょっと違う。
ショパンの代表曲ばかりが入ったCDを持っているが、どの曲を聞いても「赤いじゅうたんが敷かれた大広間で、優雅に紅茶を飲んでいる」気分になるのだ。
表現が陳腐なところに音楽の素養のなさが表れているけど、まあそこは愛嬌ということで。
さて、紅茶を飲み始めて以来、やってみたいことがあった。
「ショパンを聞きながら紅茶を飲んだら、どんな気分になるのだろう。」
もともと「赤いじゅうたんが敷かれた大広間で、優雅に紅茶を飲んでいる」気分になる曲をBGMに、きちんと入れた紅茶を飲む。
相乗効果で更に優雅な気分になりそうだ。
そんなわけで、ついにやってみた。
紅茶は 「シンブリー茶園 2004 オータムナル SFTGFOP1(TEAS Liyn-an)」 。
私が一番好きな紅茶だ。
カップを片手にショパンのCDをかける。
最初は「即興曲第4番 幻想即興曲」。
5分ほどして「ワルツ第1番 華麗なる大円舞曲」
・・・・・・。
だめだあああっ!
ちゃぶ台をひっくり返す星飛雄馬の父親のような勢いでCDを止めた。
紅茶を飲みながらじっと聞き入るつもりだったのに、他のこと(パソコンとか)をしたくてとてもではないが我慢できない。
ショパンをお茶請けに紅茶を飲むには、私の感覚は未熟すぎるのだろう。
それは、塩だけを肴に日本酒を飲めるようなものかもしれない。
・・・がっくり。
※画像はhare's photoさんからお借りしています。