田中大ブログ

とある学校の教員の日々の雑感です。なお、このブログに記載されている内容のすべては一個人の意見であり、学校とは無関係です。

卒研発表

2015年02月27日 | 学校風景
昨日、5年生の卒研発表が終わりました。

卒研というのは卒業研究のことで、久留米高専の機械工学科では5年生になると各教員の研究室への配属が決まり、あるテーマに沿って1年間研究することになります。

私の研究室でも5人の学生が卒研発表を行い、きちんと練習していてくれたようでしっかりと発表してくれました。
ただ、私の指導不足もありますが、研究内容をきちんと把握してないこともあり、質疑応答などでも「あ、そういうことじゃないんだけどな~」という場面が多々あり、自分が発表するよりもやきもきしてしまいました。
(学生が発表する場合は、学生よりも教員の方がやきもきするというのが普通といえば普通ですが。)
ま、しっかりと発表してくれてほっとしました。

学校で勉強する内容というのは、答えが決まっている、または答えが出てくることがほとんどで、答えのない問題を解くことはありません。
が、研究というのは答えのないことを、実験や計算をして、その結果を分析することで「こんなことが分かるんじゃないか?」と、分かったようなわからないような答えらしきものを見つける作業になります。
答えのない問題に対して、自分で答えを見つけていくというのが研究の面白さであり難しさなのですが、研究に限らなくても、学校を出て働き始めれば、それこそ答えのない問題を何とか解決していくことが続きますので、そういう意味で、答えのない問題に取り組むということの面白さを知ってもらえればな、といつも思っています。

卒研発表前の卒論執筆、レジメ執筆、発表練習と、学生は結構きつい時期を乗り切ったと思いますが、理系の学生の通過儀礼のようなもので、こういうのを一つずつ乗り切ることによって、なんとなく研究というものが分かってくるように思います。

せっかく色々と身に付けてくれた5年生が卒業するのは残念だったりしますが、次のステージでまた活躍してくれることを期待したいと思います。

5年生の皆さん、お疲れ様でした。
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合格発表

2015年02月25日 | 学校風景
月曜日は学力入試の合格発表で、メインストリートの掲示板前には多くの保護者と中学生が集まっておられました。
合格された受験生の皆様、おめでとうございます。

ただ、携帯電話で話されている保護者の方の声が聞こえてきて、「桜は散っとったよ」とおっしゃっていたので、残念ながらその方のお子さんは不合格だったようです。

春が間近に迫り、例年通り卒業式で学生を送り出し、入学式で新入生が入学してくる時期を迎えようとしています。
なかなか感傷深い季節です。

(その前に、これから再試験と卒研発表がありますので、まだまだそんな気分にはなりませんが。)

今日もこれから卒研のまとめでばたばたしそうです。
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花粉症

2015年02月23日 | 学校外
いつもはバレンタインデーくらいに始まっていた花粉症、今年は花粉が少ないのか全く症状が出なかったので、「今年は花粉が少ないそうなので、大丈夫かも」と思っていましたが、甘かったです。

昨日くらいから目のかゆみが出始め、鼻水も出始めてしまいました。
特に夜が辛く、ピークの頃は眠れないほどなので、この時期は早く終わってほしいです。
ま、例年よりもましというのがまだ幸いですが。

沖縄にいる時は花粉症は全くなかったので、久留米に来てから花粉症が出始めました。
目が死にそうにかゆくなって、どうしたらいいのか分からずに水道水で目を洗ったりしていましたが、一瞬かゆみは引くもののすぐにぶり返します。
どうしようもないのかと思っていましたが、「そうだ、世の中には目薬というものがあった」と気付き、いくつか試してみると、いい目薬があり、毎年そのお世話になっています。

今年も週末にこの目薬を買って、早速かゆくなったらさしています。
かなり強烈にスーッとする目薬で、花粉症のかゆみにも効果的です。

今週は再試験と卒研発表が大きな行事として待っていますが、何とか乗り切りたいところです。
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高専からの編入試験と高校からの大学受験

2015年02月18日 | 学校風景
高専の本科5年を卒業後に、大学の3年生に編入することのできる編入学制度があり、久留米高専からも大体4割から5割ほどの学生が大学または高専の専攻科に進学します。

が、この編入試験の制度、高専がマイナーな存在であるのと同時に、「高専卒業後に大学に行ったりできるんですか?」とよく質問されるほど、マイナーだったりします。

で、高専からの編入試験と高校からの大学受験をちょっと陸上競技の長距離走を例にして比較してみたいと思います。
(私は高専からの編入しか経験していないので、高校からの大学受験は想像の上での話ですが。)

進学高校から大学に受験する場合、クラスの大部分は大学進学を目指して勉強しているため、受験勉強をするのが普通という状態です。
長距離走の練習に例えると、恐らくペース走(トラック1周400mを例えば90秒と決めて、そのペースである距離を走る練習)に近い状態での勉強ができるのではないかと思います。
ペース走はみんなで同じスピードで走るため、流れに乗ってしまえばかなり楽に走れますし、きつい時でも前の走者についていけば、そのきつい時を何とか乗り切ることができます。
また、先生も「今3200mで1周92秒だから、もうちょっとペースを上げて!」とか、的確な指示ももらえることになります。
マラソンや駅伝の中継を見ていても集団走をしていることが多く、周りの走者と競いつつ助け合って走ることができるため、このペース走というのは効率的な走りをすることができます。

一方、高専から編入学をする場合、特に難関大学を目指す場合は、クラスでもそれほどゴリゴリと編入学試験への勉強をする人数が少ないため、一人のロード走(学校の外の道を一人で走る練習)をする感じになると思います。
しかも、どれだけの距離を、どれだけのスピードで走ればよい、ということがなかなかつかめないため、あてどもなく走っているような感覚に陥りがちです。
このため、一人でのロード走が苦手なタイプは、どれだけ走っていいのか分からなくなり、途中でいい加減な練習(勉強)になってしまい、伸び悩んだりします。

ということで、高専からの編入学は、行きたい大学を決めたら、まずはこれくらいの学力レベルが必要、という目標を定めて、その目標を達成するためにはどんな勉強をしなければならないのか、ということを分析して、その勉強をするためにはどういうスケジュールを立てなければならないのか、ということを自分で決めなければなりません。
これが、高校からの大学受験と高専からの編入学の大きな違いで、高専からの編入学では自分でしっかり決めてそれを着実に実行していく、という能力が必要になると思います。

明日で定期試験は終わり、4年生はほっとする瞬間かもしれませんが(再試験対象者は除く)、大学への編入学を希望している学生は、ここでもう一度自分の希望大学のことを分析して、春休みからの勉強に邁進してほしいところです。
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花粉

2015年02月18日 | 学校外
花粉症の季節が始まったと思うのですが、今のところまだ症状は出ていません。
治ってくれたのかな?と甘い期待を抱いていますが、ま、そんなことはないでしょう。

今年は花粉は例年に比べると少ないそうなので、そのせいなのかもしれません。
また、花粉が多くなってくれば、例年通りの症状が出てきそうでびくびくしています。

この時期は授業は終わっているのでまだましですが、定期試験、再試験、卒研と何かと大事なことが続きますので、体調管理には気を付けないといけないですね。

ということで、今日もこれから採点作業の続きです。
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採点採点採点

2015年02月13日 | 学校風景
ただ今後期定期試験の真っ最中ですが、入試業務があったり、再試験日程に間に合うようにしなければいけなかったりと、かなりのタイトスケジュールの上、なぜか私の担当の試験の日程が後半にまとまってしまったため、採点業務に追われています。

今日は工業英語の試験が1限目にあり、怒涛のような採点業務を行っていたら、気付いたらお昼休みの時間になっていました。

お昼ご飯を食べて、バドミントンをして、午後から再び採点業務に入ります。

今日中に採点終われるかな?
終わりたいのですが、採点ミスをするわけにもいかないので、採点作業は慎重にしなければならないため、結構時間がかかってしまいます。

でも、頑張らねば!
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入試(学力)間近

2015年02月12日 | 学校風景
久留米高専の入学試験(学力選抜)は今週末となりました。
毎年この時期は、学年末試験の採点作業、再試験問題の作成、卒業研究のまとめ、そして入試業務と仕事が立て込みますが、ま、年度末なので忙しいのも仕方のないところです。

先日、推薦の入学試験は終わったのですが、今度は学力の入学試験となります。

久留米高専のホームページに志願状況がアップされていますが、機械工学科は、推薦入試の志願者数が11名とかなり少なかったため、学力試験の方も少ないのでは、と心配していたのですが、去年に比べて微増という感じでした。
が、2年連続で志願倍率が2倍を下回っているため、もうちょっと志願者が増えてほしいところです。
受験生にとったら、志願倍率が少ない方が受かりやすていいとは思うのですが。

久留米高専の志願倍率も20年ほど前は5倍あるいはそれ以上だったそうなのですが、やはり少子化の影響もあり、ここ最近は2倍程度で推移しています。
今年も学校全体では2倍程度ですので、例年並みというところでしょうか。

受験生の皆さんが風邪などひかず、力を出し切れるといいですね。
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ネックウォーマー

2015年02月10日 | 学校外
今日は電車を使って、宮の陣から歩いて学校まで来たのですが、寒かったです。
昨日今日と、この冬一番の寒さだけあります。

で、寒い冬に欠かせないのがネックウォーマーになります。
子供の頃にはなかったと思いますので、いつから出てきたのか、このネックウォーマー、暖かいですね。

私が学生だった頃は、首の防寒といえばマフラーで、バレンタインやクリスマスなどで女子から男子へのプレゼントとしてこの手編みのマフラーというのが定番のようになっていました。
(現在の状況は全く知りませんが。)

私はそんなプレゼントには全く縁がなく、また、マフラーを巻くと首の回りがチリチリするのが嫌いで、首の防寒具は全く使っていませんでした。

が、このネックウォーマー、マフラーと違ってチリチリせず、しかもやはり暖かい!

ということで、今はすっかりお世話になっています。
でも、もうすぐ冬も終わって春が来そうですね。
(その前にやって来る花粉の1ヵ月は地獄ですが。)

冬来たりなば春遠からじ
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この冬一番(?)の寒さ

2015年02月09日 | 学校風景
今日は今朝から冷え込んでいまして、この冬一番の寒さなのではないかと思います。
雪もちょっとだけですがちらついていて、寒さが募ります。
(雪国の人からすれば、そんなの雪じゃない!という程度の雪ですが。)

私が子供の頃は小学校や中学校にはストーブがあり、その周りで暖を取っていたように思いますが、子供に聞いてみると今ではストーブではなくエアコンに変わっているそうです。
そして、エアコンの運転には電気代がかかるので、あまりエアコンをつけてくれないので冬は教室が結構寒いとか。

久留米高専は全部の教室にエアコンが付きましたので、今では夏は冷房、冬は暖房が当たり前になっています。
今日も学生の皆さんは試験を受けていますが、暖房のきいた部屋で、寝不足の目をこすりつつ試験を受けているのかもしれません。
睡魔には負けないようにして下さい。

試験といえば、「問題を見て頭が真っ白になった」という経験はあまりないのですが、確か大学の編入学試験の時にそんな経験をしたように思います。
もともと物理は苦手だったのですが、ある大学の物理の問題が、これまた苦手にしていた分野の問題がばっちり出て、「あ、全くわからん」と手の付けようがありませんでした。

定期試験でも頭が真っ白になることもあるかもしれませんが、そんな時はまずは気を落ち着けて、できる問題から解いていって下さい。
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今日から後期定期試験

2015年02月06日 | 学校風景
今日から後期定期試験が始まりました。
いよいよ学年末の定期試験で、成績が良くて不合格科目の無い学生は、この定期試験が終わったら実質的な春休みになります。
成績があまり良くなくて不合格科目がある学生は、この定期試験が終わると、落としてしまった科目の再試験を受けなければなりません。

久留米高専は、試験の成績が悪ければ再試験を行っていますが、この再試験、学校によってかなり異なるようです。
試験で点数が取れなければ、再試験もなしに留年が決まってしまう学校もあります。
そう言えば、私の出身高専も再試験という制度はなかったように思います。また、大学の時も再試験はなく、試験で成績が悪ければそのまま留年となっていました。
ま、まだ牧歌的な頃でしたので、丸刈りにしたら単位がもらえるとか、洗車したら単位をくれる先生がいたりとか、そういう噂は良くありましたが。

教員の方も、試験問題作成→模範解答作成→試験実施→採点という業務が、この定期試験が終わっても、再試験をする回数分だけ続くので、結構大変な時期だったりします。
学生も大変だとは思いますが。

ということで、定期試験、皆さん頑張って下さい。
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本年度最後の授業

2015年02月04日 | 学校風景
今週金曜日から学年末の定期試験が始まりますが、私の担当授業はすべて終了しました。
ということで、今年度の授業については全部終わったことになります。

大勢(と言っても40人程度ですが)の学生の前で授業をする仕事についていますが、教員免許を持っているわけではありませんので、「授業のやり方」ということについて訓練を受けたことはほとんどありません。
高専に入ってから研修を何回か受けた程度でしょうか。

また、他の先生の授業を見学するという機会もあまりないため、授業のやり方というのはどうしても自分流になってしまいます。
ただ、学生時代に嫌というほど授業を受けてきて、色々な先生の授業のやり方を見て、その中で「この先生の授業は分かりやすい」という授業を自然とまねているのでは、という気もします。
どの先生か、と聞かれても全く頭に出てこないですが。

半期あるいは通年の授業を通して、科目の内容はもちろんですが、「どうやって論理的に考えるのか」ということを少しでも学生の皆さんに分かってもらえればと思うのですが、学生の皆さんにとっては目の前の試験に通ることが精一杯なのかもしれません。
私も学生の頃はそうでしたし。

学校で習った授業の内容は、卒業すると95%くらい忘れてしまうものですが、忘れなかった5%が大事な内容だったりします。
特に、ある現象が起こる原理は何なのか、というのをおぼろげにでも覚えておくと、初めて出会うものごとに論理的に対処できたりします。

金曜日からの試験で頭が一杯かもしれませんが、卒業後の仕事に、私の授業が少しでも役に立っていれば、と思います。
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花粉・・・

2015年02月03日 | 学校外
そろそろ嫌な季節が近づいてきました。そう、スギ花粉が飛び交う季節です。

私の花粉症は大体、2月中頃に発症して、3月中頃には終わるのですが、あと2週間程で始まりそうな感じです。
ホームページで確認したところ、今もごくわずかは飛んでいるようで、そういえば目がちょっとかゆかったりします。
(気のせいかもしれませんが。)

この花粉症、不幸中の幸いなのは授業期間が終了してから発症することで、もしも花粉症の時期に授業をしなければいけないとなったら、かなり悲惨なことになりそうです。
マスクをしたままだと声が聞こえにくくなりますし、かといってマスクを外すとくしゃみが止まらずに授業が進まない、ということになります。

ま、授業をしなくてもいいとは言っても、花粉症のつらさは変わらないのですが。

気楽に外に出られるのはあと少しの期間となってしまいました。
畑の作業も終わらせておかないといけませんね。
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カレーホット

2015年02月02日 | 学校外
私は辛い物が好きで、家でカレーを作る時には、家族用(あまり辛くない)と自分用(激辛)の二つ分を作るようにしています。
(私が料理するわけではないので、「作ってもらうようにしている」が正しいですが。)

が、鍋を二つ用意しなければならないため、忙しい時などは家族用のみのカレーになり、私にとっては辛くないカレーで「カレーだ!!」という嬉しさが半減してしまったりしていました。

これを何とかする方法はないのか、と思い、「多分、カレーにかけると辛さが増す調味料とか売ってるだろうな」という目的で、近所にある業務用食材店(○-Price)という店に行きました。
探してみると、ありました。

「カレーホット」

ハウスから販売されていましたが、業務用ということで一般の小売店では買うことができないそうです。
これで辛くなるのか?とちょっと疑問でしたが、まずは試してみることに。

まずは家族用カレーを一口食べると、やはり辛さがいまいちです。
そして、カレーホットをかけてみると、ガツンと辛いカレーが出来上がりました。
しかも、辛さ以外はベースのカレーの味はほとんど変わりません。
ちょっと感動的な調味料です。

カレー専門店以外の店で、辛口、普通、甘口などのカレーがメニューにあることがありますが、どうやって辛さを調節しているのか、カレーを三つも準備しておくのは大変だろう、とか今まで思っていましたが、謎が解けました。
多分、このカレーホットで調節しているのではないのかと思います。
(すべての店がそうではないと思いますが。)
小売店で売っても売れそうに思いますが、なぜか業務用のみだそうです。

なかなかのいい商品で、今後は欠かせない調味料になりそうです。
アマゾンでも売っているようなので、辛い物が好きな方は一度お試しを。お薦めです。
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