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イソギンチャクの正体

2014-03-31 06:42:19 | 日記
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これまで、イソギンチャクは動物に分類されていました。

しかし、今年ゲノム・リサーチ(Genome Research)に発表された2つの研究から
イソギンチャクは遺伝的に半分植物で半分動物であることが分かったそう。

今回の研究でイソギンチャクの今までの分類学的な位置は変わりませんが、
地球の生物がいったいどのように相互に関係しあってるかを解明する手がかりとなります。

この研究を率いたオーストリア、ウィーン大学、
進化発生学のウルリッチ・テクナウ氏は「人を含め全ての動物は植物とは遠縁である。
しかし、イソギンチャクは刺胞動物門と呼ばれる動物群の代表であり、
ごく初期に分岐し、多くの祖先的な特徴を持っている。」と話します。




今回の研究で研究者たちは遺伝子発現の仕方に注目。

遺伝子発現とは、遺伝子の情報からタンパク質やRNAなどといった産物が
合成されるまでの過程のこと。

遺伝子発現は「転写と翻訳」と呼ばれる、
少なくとも2つの主要な段階を踏まえて行われます。

「転写」とは遺伝子配列からRNAが作られるまでの過程の事で、
「翻訳」」とはmRNA(メッセンジャーRNA)の配列をアミノ酸配列に変換し
タンパク質を合成するまでの過程。




研究グループは、イソギンチャクで行われる転写の制御方法を他の動物と比較したところ、
動物間で行われる方法とほぼ同じであることがわかりました。

ところが翻訳の制御方法は、動物ではなく植物のものと類似していたそう。



「動物の遺伝子発現は長い時をかけ進化してきた。」

共著者であるミケーラ・シュワイガー氏はこう説明します。
「イソギンチャクは複雑な遺伝子制御を行っている。この方法は約6億年前、
私達人間やハエ、イソギンチャクの祖先にあたる生物が生まれた時には
すでに存在していたのかもしれない。」

イソギンチャクはとても早い段階で分岐した為、
植物と似た転写方法を維持したままだったと考えられ、
他の昆虫や脊椎動物の祖先は分岐したには既に、
植物の制御方法を失ったか、大きく方法を変えたと考えられます。




テクナウ氏は、イソギンチャクと人間、ハエの祖先は基礎的な神経系と口、
消化管を持った単純な形をした生き物であったのではないかと推測。

ジェームズクック大学のサンゴゲノム解析グループのデイビット・ミラー氏は
今回の研究について完璧でとてもすばらしい研究であると述べています。

「刺胞動物は典型的な動物の遺伝子を制御するのに植物に似たシステムを採っている。
しかもその制御される遺伝子はイソギンチャクや私達に共通してあるものだ。
これは凄いことだ。」

イソギンチャクは6億年前から地球上に存在し、
その命を絶やすことなく適応させながら今に至っています。

私たちが知りうる生物なんてきっと爪の先ほど。

まだまだ想像を絶する生物学潜んでいそうです。

にしても半分植物とは、なんだか不思議な感じです。

ただ、ちょっと羨ましいなと感じたニュースでした。


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