122号 17-03-15
おっぱいおっぱい
我が家は最近ベビーブームです。
去年10月に息子の長男K君が産まれました。
先月は、娘が次男N君を出産しました。
この二人は4ヶ月違いで、大きくなったらいい遊び相手になると思います。
娘の長男は7歳で、我が家の孫は男の子ばかり3人です。
病院のこと、ミッドワイフのことなど、いろいろ思うことはあるのですが、
今回はミルクに絞って書いてみたいと思います。
まずK君。
10月に35週、2、15Kgで産まれました。
プレミー(premature baby)で最初2日間は保育器に入ってました。
早産のため、お嫁さんのおっぱいもまだ十分にでてきてないし、
吸う力もないので、チューブを鼻から入れてミルクをやってました。
この子は泣かないし、よく寝て、世話のしやすい赤ちゃんと思ってました。
それは実は、小さいため、おっぱいを吸う力が十分備わってなくて、吸って
いても、すぐに寝こけてしまうのです。
この時期の赤ちゃん、ミルクだけで生きてるし、3時間おきにミルクを
与えなければなりません。
普通に生まれたら赤ちゃんだったら、on demandで欲しがる時に授乳
すればいいのよ、とか言ってられるけど、未熟児にとってはミルクを飲む
かどうかは死活問題です。
お嫁さんが、でるだけ母乳を与えて、その後、直径5ミリくらいの細い
チューブでミルクを直接、K君の鼻から胃に入れます。
赤ちゃんの口より高い位置にチューブ付きのミルク入り注射器を持ちます。
一人は赤ちゃんを抱いていないといけないし、絶対2人いないとできません。
このやり方で、少しずつですが、体重が増えてきました。
しかし、チューブでミルクを足してる(top up) うちは、家に帰して
もらえません。
出産前から3週間も入院してるお嫁さんも疲れが出てきました。
初めての育児もあるけど、病院での生活はひっきりなしに病室に人が入って
くるし、休まる間がありません。
やっと寝れたと思ったら、同室のお母さんの赤ちゃんが泣き出したりします。
そんなある日、ボトル(哺乳瓶)を試してみたらということになりました。
そしたらK君はすぐうまく吸えて、やっと家に帰れるようになりました。
退院したのは、2、8Kgの時だったと思います。
ここでは母乳を優先させているので、チューブは使っても、ボトルは、
最終手段です。
ボトルから飲むのは赤ちゃんには楽ですが、おっぱい吸う努力をしなくなるし、
初乳は栄養価も高いため、病院では母乳優先という方針のようです。
家に帰ってきて、自分のベッドで寝て、リラックスすると、お嫁さんのおっぱい
もだんだんでるようになってきました。
最初2ヶ月は、私が朝5時におきてK君にミルクをあげました。
一回授乳をスキップすれば、お嫁さんは6時間続けて寝ることができます。
お嫁さんの家族はアメリカにいて、彼女はここには私たち以外身寄りがないので、
私にできるだけのことをしてあげよう、と思いました。
K君は、5ヶ月になり、今週から離乳食をスタートしました。
体重も6kgとなり、標準児に追いついてきました。
家族とよそのの人の区別がつくようになり、息子(おとうさん)が帰って
くると、手足をばたばたさせて、だっこをねだります。
娘の次男N君は、帝王切開で産まれました。
2時に手術が始まって、30分後に産まれました。
陣痛から出産までの時間、普通分娩に比べると、あっけないくらい簡単でした。
3050gで、アジア人の赤ちゃんとしては標準サイズです。
手術後、リカバリールームで、N君はおっぱいを吸い始めました。
娘は第一子の時は母乳を与えなかったので、授乳は初体験です。
やはり最初の2、3日はおっぱいの出が良くなくて、N君の体重は1割ほど減って
しまいました。
母乳とTop upのミルクでも充分でなかったようで、ちょっと脱水状態になり、
おしっこが24時間出ませんでした。
赤ちゃんによっては、うんちは1日以上でないことはあるけど、おしっこが長時間
でないのは危険です。
それでTop upを40ccに増やし、3時間ごとに与える事にしました。
おっぱい吸ってる時に細い管を口元の差し込み、おっぱいと錯覚させるように
して与えます。
もっとやりやすかったのは、人差し指を赤ちゃんに吸わせながら、チューブでミルク
を与える方法です。
娘は、出産から5日目に退院しました。
家に帰ってからは、母乳とボトル両方与えてます。
うちの孫達は、おばあちゃんが3人いるわけですが、なんと授乳の経験があるのは、
私だけでした。
たぶん30年位前は、ミルクのほうが母乳より栄養価があると思われていたようです。
現在のニュージーランドは、まず母乳で、やむをえない場合はミルク(Formula)
というのが主流です。
そうはいってもDay care(保育所)に行くようになったら、ほとんどボトル(ミルク)
になるんですけれどね。
お嫁さんは、職場復帰、K君が保育所に行くまで、なるべくたくさん母乳を与えられるよう
努力しているようです。