オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その42 ホームコンサート 11-01-08

2008-01-16 10:33:18 | 第41回ー50回
その42 ホームコンサート

新年明けまして おめでとうございます。
どのようなお正月を過ごされましたか?
オークランドは連日いい天気で、暑い日が続いています。


先週の火曜日、友人宅でホームコンサートをやりました。

有志が、一人2曲ずつ歌い、その後は持ち寄りのお料理を頂くというもの。
出演者は、皆趣味で音楽をやっていて、年に2回ほどこのような小さなコンサートを
開いています。
私以外は、音大出に人も何人がいるし、アマチュアとは言えなかなかたいしたものです。

プログラムの一番最初は、ソプラノのソロ。
彼女はこの曲をあまりお正月にふさわしくないのだけどと前置きし、バッハのSeufer,
Tranen, Kummer, not を歌いました。
柔らかな音で、しっとりと聞かせてくれました。

2番目は、ご夫婦でのデュエットでした。
手を取り合って、目を見つめ合って、お二人の愛情が感じられ素敵でした。
こうやって音楽も生活の一部として、楽しみながら老いていくのも悪くないなと思いました

3番目はテナーで、Besame Mucho とTonight2曲。
彼は、ここ数年私達に歌の伴奏をやってくれてます。
若い感性にあふれたピアノのソロ、テナーはいつも私達をリフレッシュさせてくれました。
彼は、ここでの勉学を終え、ミュージックセラピーの勉強のため、ヨーロッパに旅立ちま
す。

4番目は私の番。
モーツアルトRidente la Calmaと藤村の椰子の実
を歌いました。
Ridente la Calma は前日のリハーサルではちゃんと入れたのに、本番は何箇所が入る
タイミングがずれてしまいました。
始めのほうは、緊張して声がうわずってしまいました。
2曲目の椰子の実のほうは、うまくスタートできました。
しかし、最後の”いずれの日にか国に帰らん“というところで、胸が一杯になり詰まって
しまいました。
去年のクリスマスの親しい友人を亡くし、事あるごとに彼を思い出し涙くんでしまうよう
な年末年始でした。
いつか彼のことは記憶の彼方に薄れていくのかもしれないけれど、今は彼の死を受け入れ
がたく平静を保つが精一杯な日々を過ごしています。

5番目はメゾ、6番目はソプラノ、最後は4人目のソプラノでした。
ヘンデルのRejoice greatly from Messiahがとりで、お正月らしく華やかな気分
で終わりました。


このコンサートのホストが、ビデオの撮影をされていたのでよけいに緊張しました。
DVDの出来上がりは楽しみだけど、自分のところはあまり聞きたくないですね。

コンサートの後は食事。
巻寿司、照り焼きチキン、イタリヤ風グリル野菜のサラダ、パスタなどのお料理
に舌づつみを打ちました。
友人の一人は、禁酒していたのだけど、体調がよくなってきたのでお酒解禁といって、
ワインを楽しんでました。
デザートは、チョコレートマッドケーキ、シフォンケーキのベリークリームロースかけ、
イギリス風トライフルと素晴らしく、こちらも別腹でおいしく頂きました。

お酒も回って皆がくつろいでいた頃、ホストが五木の子守歌をムードたっぷりで
歌ってくれました。
私が歌の意味を説明すると、キーウィー達はそんな悲しい歌で子供をあやすのかと
不思議がってました。
子守唄は子守をする人の歌であり、残酷で悲しいものが多いですよね。

その後、このファミリーの息子さんがビアノを披露してくれました。
知性的でとてもシャイな学者風な彼は、バロックのピアノを聞かせてくれました。

最後は、ゲストのリクエストで元合唱団のメンバーで、花、ふるさとを歌い、お開き
としました。


コメント
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