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クラウド、IaaS、SaaS、VPS、ホスティングの定義の整理

2013-01-25 16:36:29 | 中小企業のIT戦略
匠技術研究所
クラウド、IaaS、SaaS、VPS、ホスティングの定義の整理


こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
昨年より、システムの構築には「必ず」「クラウド」を使っています。会社の一部の機能をクラウド化することは、もはや当たり前といえます。

「クラウド」という言葉は営業的な言葉で、一般企業にとっての意味は「データーセンター」と呼んでいたことと大きく変わるものではありません。「データーセンター」は物理的に固定された、ラックスペースを提供することを指し、「クラウド」は仮想化されたサーバー基盤(IaaS)やアプリケーション基盤(SaaS)を提供します。

IaaSは過去「VPS」と呼ばれていたものによく似ています。IaaSでは、利用者が基本ソフトを選択し、構築します。IaaSの利用者はハードウエア基盤を借用するだけで、基本ソフトの導入や設定、その上のアプリケーションの運用まで、すべて利用者責任です。一方VPSは、基本ソフトの構築は終わっており、一般的なミドルウエアやアプリケーションを簡単に導入できるような準備が整っています。VPSの利用者は、借用した基本ソフトの上にミドルエアを導入し、アプリケーションを構築します。VPSの提供者は基本ソフトが動作することまでが範囲なので、利用者はミドルウエアと、アプリケーションのことを知っていれば良いのです。

過去「ホスティング」と呼ばれていたものは、今のSaaSと相似です。すぐにメールが使え、すぐにホームページが開設できることなど、外見上はアプリケーションの数が増えただけでそっくりです。違いは「ホスティング」はそのサーバーが「動いている場所が固定」であるということです。一般的なSaaSやIaaSの場合はハードウエアや仮想基盤の障害時には、サーバーを別のハードウエアに自動的に移動し、サーバーの停止時間を極小化します。もちろんサーバーの二重化もできます。一方、ホスティングでは、故障したハードウエアが回復し、さらにVPS基盤が回復することで、障害が復旧します。もし復旧ができなかった時には、原則全てのデーターを失います。

IaaS、SaaS、VPS、ホスティングいずれにせよ、社内にサーバーを置き、運用する場合と比較して、特にネットワーク障害・サーバーハードウエア障害への対応から解放されます。弊社がお客様と構築するときは、必ず「情報のバックアップ系」を含めて提案します。先の四つのサービスには、概ねバックアップは含まれていません。利用者責任でその仕組みを作る必要があります。



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