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ZFS on Linux 0.6.3の評価を始めました-Ubuntuに仮インストール
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
今日は「ZFS on Linux」を評価するために、Ubuntuにインストールしたことを紹介します。まずはUbuntuへのインストールの流れを紹介。次回は具体的な操作コマンドを紹介します。
ZFS on Linuxは多くのLinux Distribution(Linux配布仕様)向けにパッケージ化されています。テスト的に動かすために、日常利用しているUbuntu Studio 14.04 LTSに配布サーバーを設定して、apt-getでインストールしました。オープンソース・ライセンスの都合で、ソースコードをダウンロードして、コンパイル、インストールしますが、その工程は自動実行です。インストールにはコンパイルに必要な時間が必要ですが、コーヒーを淹れ、一息休む程度の時間です。
インストールが完了すると、直ぐにZFSを使うことができます。私の場合は、テスト用の取り外し可能なHDD(ハードディスク)をZFSファイルシステムとして初期化し「ZFS設定練習」をします。同じ事は容量の大きなUSBメモリーでもできます。
1.ディスクラベルの初期化
外付けディスクの多くは、購入時にはWindowsが読み書きするフォーマットになっています。私のテスト用HDDは、テストの目的で幾つかのフォーマットを使います。そのため、テストを始める際にHDDからの起動情報とHDDのパーティション情報を保存している「ディスクラベル」をHDD上から消し、再初期化します。この操作を実行するとディスクの内容が消えます。
2.ディスクラベルとパーティションの設定
ディスクラベルはGdiskやpartedで設定します。1.の操作ですべてのパーティション情報が無くなるので、適宜必要なパーティションを切ります。私の例では一台のHDD内に8GxN個のパーティションを切って、適宜使い分けています。各パーティションのファイルタイプにはZFS用のファイルシステム識別子「bf00」を指定しています。
3.raidzを構成
ZFS用のディスクができたので、zpool createコマンドでZFSのpoolを作成します。その際、各パーティションをRAIDZ構成のディスク一つ一つと見做すことで、raid1、raidzなど様々な構成のZFSファイルシステムを試すことができます。
4.ZFSをネイティブにマウント
ZFSディスクのマウントポイントを、mkdirで作ります。zpoolの上にzfs createコマンドでdataセットを構成し、zfs setコマンドでマウントポイントを指定すれば、自動的にマウントされます。
コマンドの詳細は、次回紹介します。