昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

上空から眺めた鳥取市

2007年03月28日 | 山陰地方の旅
 
3月26日に広島空港から千歳空港へ向かう上空から撮った鳥取市の写真です。
よく晴れた日で、地上の景色がとてもよく見え、大山に続いて撮影できました。

鳥取市は、千代川(せんだいがわ)の河口に広がる鳥取平野にできた町で、中心部は川の東側にあります。
鳥取といえば鳥取砂丘を思い浮べますが、千代川が運んできた砂が日本海へ流され、海岸に打ち寄せる潮流や、風で造られたといわれています。

河口付近には西に湖山池(こやまいけ)、東に多鯰ヶ池(鳥取砂丘の東南)がありますが、砂丘が出来る過程で海と切り離されて出来た池だそうです。

湖山池の東南には4000年前頃の縄文遺跡(布勢遺跡・桂見遺跡)があります。
遺跡からは丸木舟が完全な形で発掘され、外海用・湖沼用と2タイプがあったと考えられています。

湖山池は、汽水湖(海水と淡水が混じりあった湖)で、福井県の三方五湖の南側にある代表的な縄文遺跡、「鳥浜遺跡」と同様におだやかな池のほとりは古代の人々が暮らしやすい場所だったと思われます。

写真に見える「千代川」「鳥取砂丘」「湖山池」は、日本海の気候を背景に深いつながりで、山陰最大の都市「鳥取市」を育ててきたことが分かります。


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