昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
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イタリア旅行No.22 天空の町チヴィタ・ディ・バニョレージョ(1)

2011年02月22日 | 海外旅行
11/13 イタリア旅行5日目朝7:30頃、ツアーのバスはフィレンツェ郊外のホテル出発、10:30頃「チヴィタ・ディ・バニョレージョ」へやってきました。



天空の町「チヴィタ・ディ・バニョレージョ」の全景です。

類を見ない、驚きの風景でした。

広大な渓谷に断崖がそそり立ち、その上に中世の建物が並んでいます。

「バニョレージョ」の東の外れにある駐車場から「チヴィタ」へは約300mの長い橋が架けられ、さながら天空への道です。



イタリア旅行の行程を書き込んだ地図です。

「チヴィタ・ディ・バニョレージョ」は。中央付近の赤枠で囲んで表示しています。

フィレンツェから約3時間でこの場所に到着しましたが、町のバスに乗換えたため時間が長くなったようです。

ローマから北北西に約100Kmの場所で、この後はローマへ向かいました。



ジグザグの坂道を登ると「チヴィタ」の入口「サンタ・マリア門」があります。

門に向かって左手に崖の崩落で破壊されたと思われる壁が見えます。

切り立つ斜面の地層を見ると、崩れやすい堆積層のようで、「チヴィタ」の町の危うさが実感させられます。

「チヴィタ」には「死にゆく町」「滅びゆく町」という悲しい別名がありました。



「チヴィタ」の橋から北に見えた風景です。

深い谷のはるか向こうの稜線に沿って町が続く風景は、実に雄大です。

地図で見ると「ルビリアーノ」という町でした。



「ルビリアーノ」の町をズームで撮った風景です。

地図を見ると、町の通りは、断崖に沿って続き、谷に下りて行く道もあります。

地層が現れた断崖を見ると「チヴィタ」の危機的な状況と同じ様に見えます。

ここも知られざる「死にゆく町」があるようです。

塔のある建物は中世のものでしょうか、断崖に見える数個の洞窟にも興味をひかれます。



天空の町「チヴィタ」へ上って行くところです。

意外に傾斜のある橋でした。

右手のはるか先の山に霧の海が広がっています。

この「チヴィタ」の町の周辺に深い霧が立ち込めると、この町をモデルとしたアニメ映画「天空の城ラピュタ」を彷彿とする風景となるのでしょうか 。



「チヴィタ」の町の入口にそびえる「サンタ・マリア門」です。

長い坂の橋を過ぎて、最後のジグザグの道は、更に急な坂道でした。

断崖の端に残る崩れた石壁は、古代遺跡を見るようです。

崩壊して次第にせばまる地形に、この城門にもいつか最期の時が来るのでしょうか。

入口のアーチの上に何か飾りが取り付けられていました。



「サンタ・マリア門」のアーチの上に取り付けられていた飾りです。

アーチの左右にある獅子像と、アーチの中央上にある鳥の像です。

何の鳥か分かりませんが、くちばしが大きく、城門を守る鳥と考えると「鷲」でしょうか。

日本でも神社仏閣に狛犬が見られ、再現された弥生時代の集落の門の上には鳥の飾りが見られますが、どことなく似たような風景です。



「サンタ・マリア門」のアーチをくぐり、「チヴィタ」の町が見えてきました。

目の前に二番目のアーチ、その壁の上から空が見えています。

植物に覆われた建物を見ると「天空の城ラピュタ」の城の中の風景を想い出します。



町に入り、「サンタ・マリア門」を振り返った風景です。

向って右の階段の脇に鉢植えの花が並び、住む人たちの温かい気持ちが伝わって来るようです。

左手の石造りの壁を美しく飾る鮮やかな紅葉が印象的でした。



「サンタ・マリア門」をくぐった辺りは小さな広場になっています。

劇的な町の外観とは裏腹に「チヴィタ」の町の中は、中世の雰囲気が漂う素朴な村のようでした。

屋外に小さなテーブルと、イスが置かれた右手の建物はバール(BAR)のようです。

添乗員さんの話では、ここ「チヴィタ」の住人は約20名、この店も観光客のためにつくられたようです。

これから「チヴィタ」の町の散策です。


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