Xenos Audio

オーディオと音楽について

今年の総括

2010年12月28日 19時09分20秒 | オーディオ
自分の今年一年を一文字の漢字で表すなら、何の迷いもなく『忙』 。社会人になって20年になるが間違いなく最も残業した年になった。
同時にこれ程本を読まず、CDを買わず、映画も観ない年も初めてだった。時間の余裕が全くなかった。
そのせいか今年は多くの人に直接的または間接的に助けて頂いた。素直に感謝したい。

オーディオ的には小変更に留まる一年だった。2011年は少し大きめの変更を入れたいと思う。

オーディオにさける予算は残念ながら極めて限られている。
ただ“この額にしてはよい”というような妥協混じりの満足はしたくない。我が家でしか聴けない音というものを何とか構築したいと思う。

Satellite Project (その3)

2010年12月24日 11時40分19秒 | オーディオ
CA11RCYは高域の共振がなく、その意味だけではスルーで使える。しかし、小型密閉に対しQTS0.24のユニットを使うので低域不足は明らか。1.5mH以上のコイルを突っ込む必要がある。能率は下がるがバランスの方が遥かに重要だ。

世の中にはコイルによる損失を嫌って小型ウーハーにコイルを入れずに使う人が少なくない。ただ、これでまともな音を出すには極めて高等なテクニックが必要だ。ハイバランスになってしまうことに加え、分割振動によって素材臭い音になってしまう。
これはウーハーに限らずフルレンジでも起こる現象である。フルレンジにコイルを挟んだ場合には音質が大きく損なわれることが多く、それもまた問題だ。

というわけで11cmウーハーの2WAYと言えどもコンデンサ一発のような簡単ネットワークは組めない。メインシステムとの親和性も考慮して二次のシリーズ型ネットワークを組むことにした。
パーツは抵抗、コンデンサ、コイルとも二個ずつになった。
次回に回路図を示そうと思う。

Satellite Project (その2)

2010年12月21日 20時42分38秒 | オーディオ
オカルト系アクセサリ礼讚で有名なローカルメールオーダーというHPがある。そこで以前桐製のスピーカーが扱われていた。
桐は非常に軽く柔らかい素材である。軽く柔らかいキャビネットが音によい筈がない。
でも桐のスピーカーは不思議と良いそうだ(ホントかいな)。
さてこの桐箱スピーカー。穴開けが終わり実際にユニットを装着してみた。デザインは悪くないと思う。
ユニットの取り付けにはフランジつきナットを使用した。木が柔らかすぎるので、木ネジでも、鬼目ナットでもだめなのだ。

Acoustic Reality eAR501の200V対応(その2)

2010年12月20日 07時21分27秒 | オーディオ
200V化の変化量は期待したほどではないけれど、それでも各々の要素が僅かながらも改善しているように聴こえた。一番大きな変化は周波数バランス。低域の伸びと量感が増して心地よいピラミッドバランスになった。

100Vに戻す気にはならないけれど、エアコン用の200Vを使用している以上、一時的な変更にとどまる。エアコンと並列に使用するのは精神衛生上よくないからだ。機会をみて本格的に取り組みたい。
その前にPRIMARE CD31の200Vも試してみようと思う。


Satellite Project (その1)

2010年12月16日 01時14分41秒 | オーディオ
短い冬休みのささやかな楽しみとして超小型スピーカーを作ることにした。
用途は題名が示す通り、サラウンド用のサテライトスピーカーである。


ユニットはseasのCA11RCYとVifaのXT25SC。どちらもディスコンのユニットである。何故このユニットなのかというと、ただ単に“棚に眠っていてもったいないから”。安く高性能なものが欲しいだけならケンウッドのK701でも買って少し手をいれる方がましと思う。



中高域が綺麗。低域は敢えて伸ばさない。密閉型。目立たない大きさ。以上がコンセプトだ。

東急ハンズをうろついていたら、理想のイメージとかなり近い桐箱を発見した。組み立ての労と精度の低さをカバーできるのでうってつけだ。


Acoustic Reality eAR501の200V対応

2010年12月15日 01時14分09秒 | オーディオ
パワーアンプとしてAcoustic Reality eAR501を購入したのは2004年のクリスマスシーズンだった。以来6年、電源はほぼON状態、火花が出るような接続ミスを数回、セッティングは重ね置き等普通のアンプでは考えられないような、ラフな使い方をしてきた。

けれど、動作が不安定になるようなことは一度もなかった。
「一体このアンプはいつ壊れるのだろう?」素朴な疑問を持っている。

何度も書いているけれど、音には何の不満もない。自分が出している音のウィークポイントはすべてパワーアンプ以外に原因があると断言できるくらいの絶対の信頼がある。

といってもこの機器にはまだ可能性があるのではないかと思い、蓋を開けてみることにした。

保証は効かなくなるが、6年使ったからもういいだろう。


200V対応は簡単だ。
何のことはない。この白い部品をサクッと外し、横にずらしてまたサクッとはめる。で、近くにあるヒューズも交換する。
これだけである。
「蓋を開け⇒切り替えを行い⇒蓋をしめる」全てが3分で終わる。



話は変わるがアコースティックリアリティーがICEPowerのモジュールを使う際に行った音質上の考慮として
以下があげられる。

①スピーカー端子に並列にコンデンサを入れている(必須?)
②筐体の振動を硬いブチルのようなもので止めている
③出力のケーブルには太く硬いものを使っている
④隣り合うコンデンサなどについては隙間に振動防止用のクッションを入れている



さて、200Vを直に突っ込んだ音はどう変わるだろう?

ステレオサウンド 177号

2010年12月14日 08時15分08秒 | オーディオ
この時期恒例のCOTY。ネットによる一般ユーザー同士の情報交換が容易になった現在、評論家の投票によるランキング記事に大きな意味はなくなったと思う(メーカーのバリエーションが豊かな分、月刊stereo誌より随分ましだけれど)。
それでも面白い記事があって、例えば「The Sonus Fabel」の解説。特にキャビネットへの気合いの入れかたは質、量ともに尋常ではない。ユニット重量が40~50㎏程度だろうから、250㎏がキャビネットとネットワークに費やされていることになるのだ。
音も唯一無二であるので未聴の方は是非。
あと印象に残ったのは800Diamondの記事。801Diamondが出なかったのは25cm2発が38cm1発を上回ったからだそうな。あと38cmだと繋がりが悪くなるとか。
でも、それ価格帯が違うんだから理由になってないと思うぞ。B&Wの技術陣がその程度のハードルを超えられないとは思えない。
ただ単に、“800が801に売上を食われてしまうから”という理由だと個人的には推察している。

200V計画(その1)

2010年12月06日 19時55分55秒 | オーディオ
リビングのエアコン用に200V電源がひいてある。冬なのでエアコンは使わず、エアコンのプラグは外してある。
よって現用のオーディオにこの200V電源を試してみることにした。

電源に対するケアについては、“大きく効く場合もあれば、殆ど効かない場合もある”という考えだ。
電源系のアクセサリは、元々の電源環境が劣悪だったり、機器が電源環境に繊細だったりした場合にのみ、大きな効果がある。効果がなかった場合は、良い環境と強い機器を持っていることに胸をはって良い。少なくとも自分はそう思っている。

さて、200V電源。200Vを機器直前までひき、トランスにて100Vに落としたら音が良くなったという話をよく聞くが、本当だろうか。トランスの効果を聴いているだけでは?なんて思ってしまう。これを検証するには200V:100Vのトランスと100V:100Vのトランスを比較しなければならない。実験している人をネットで少し探したが見つからなかった。残念。

で、今回はステップダウントランスを諦め、もともとが200Vで動くように設計されている現用パワーアンプ(Acoustic Reality eAR501)とCDプレイヤー(Primare CD31)を200V駆動してみようと考えた。
ステップダウントランスの使用に比べて、理にかなう実験だと思う。