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『月の満ち欠け』 佐藤正午 著

2019年02月05日 | 読書

2017年に直木賞を受賞した佐藤正午さんの
月の満ち欠け』(2017年 岩波書店)を読みました。

あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。この数奇なる愛の軌跡よ! さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。 (岩波書店HPより)


いろいろと考えさせられる話でした。
輪廻というか生まれ変わりの物語ですが、
前世の記憶を持ったまま生まれ変わるのってどうなんでしょうね。
逢いたかったヒトに逢えるまではいいのですが、
その後のコトを考えると決して幸せになるとは思えません。年齢差とか。

またネタバレになってしまうんですが、

7歳で正木瑠璃の記憶が芽生えた小山内瑠璃は、18歳で亡くなるまで
正木瑠璃が愛した三角哲彦に会うためだけに生きていたように思えます。

小山内瑠璃自身も7歳までは自分の感情で生きてきたでしょうし、
好きなヒトも居たかもしれません。
それがある日突然、見たコトもない中年のおっさんに恋い焦がれるのって
不幸以外の何モノでもないと思うんですが。

生まれ変わりと言うよりも、正木瑠璃の怨念が憑依したって感じです。

そんなコトばっかり考えながら読んでいたので、あまり感動できませんでした。
あと、それぞれの時代に年月日が記されてると読みやすかったのではと思いました。

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