ゑんぢんぶろぐ

のんきそうには見えますが頭の中は不安で一杯。あまり過大な期待と責任は負わせない方が互いにとって身の為です。いやマジで。

こんな映画を見て来ましたっ!

2010年11月19日 19時13分15秒 | 映画
鑑賞作品:「玄牝(げんぴん)」

タイトルの由来は老子の「道徳経」による。
「谷神不死是謂玄牝」
(玄牝:神秘なる母性)

妊婦や子供連れの観客を想定して、
真っ暗にならない、音も控えめな「安心上映」
で鑑賞。良い事だと思います。

監督兼カメラは「殯の森」の河瀬直美。
自然分娩に拘る産科医、吉村正と
周りに集う助産師、妊婦とその家族を
記録したドキュメンタリー。

変わり者だがある種の信念を持って
「出産」「生と死」に向かい合う産科医。
ただ伝統に執着する、という訳ではなく、
映像を見る限り現代医療との融合を
探っているように思える。
出産に立ち会った子供(産まれて来る
赤ちゃんの兄や姉)にはかなり良い影響を
与えると思う。

賛否有ろうが、頼りにしている母親は
大勢いる。
(こういう言い回しは嫌いだろうが)
河瀬監督らしい切り口が興味深い。

監督の地元、奈良県だからこそシネコンで
公開された佳作だと思う。

ドキュメンタリーはこれだから止められない。

「鑑賞評価:☆☆☆☆×」
(5.0点満点中4.0点)

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