ゑんぢんぶろぐ

のんきそうには見えますが頭の中は不安で一杯。あまり過大な期待と責任は負わせない方が互いにとって身の為です。いやマジで。

シリーズ「読了」

2020年10月14日 22時09分02秒 | 読書
「中途半端な密室」
著者:東川篤哉

著者まとめページっ資料室(仮):「東川篤哉」

うち4作は初出時(「本格推理」掲載時。まだ著者がプロのミステリー作家になる前)に読んだ。
ネタは綺麗サッパリ忘れていたが←

第一話:中途半端な密室
…くすぐりのネタかと思わせといてこんなザッパなトリック(大変失礼)を大真面目に展開するとこうなる、という著者の「技」はほぼ処女作のココから発揮されていたんだなぁ…と。

第二話:南の島の殺人
…うんwwウソは書いてない、ウソはw巧妙な筆に騙される快感を味わっていただきたいww
全く関係ないがミラノコレクションA.T.の出身地の「I(イタリアか岩手)県M(盛岡かミラノ)市」を思い出した←恒例超絶マニアックネタ

第三話:竹と死体と
…これ。途中で「そっちかww」と唸らされた(徳弘正也の「シェイプアップ乱」に、コレをもっと下品にしたようなネタがあったような気がする←更なる超絶マニアックネタがww)。

第四話:十年の密室・十分の消失
…クイズやパズルの本でこのトリックの原型を見た事がある人は結構多いだろう(逆にコレの「作り方」を解説した本があって感心した記憶)。スケールがトンデモない。

第五話:有馬記念の冒険
…メンドクサい話をメンドクサいトリックで成立させる短編なんだが、それをすんなりと理解させる文章力にも注目。
冒頭から「有馬記念」ネタが散りばめてあるが、競馬を知らなくてもちゃんと解るように描写してある。

(二話から五話は主人公たちが共通で「シリーズもの」になっている。)

著者の初期短編集。
上にも書いたがクダラナいネタの中にしっかりと本格推理のエッセンスが含まれ、この頃もう既になかなかのクセモノであった事が窺える。

「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ

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