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☆ 高齢者の性のあり方を考える

2019-02-28 12:00:57 | 日記
「ぶらり車イス紀行」   その971
   ☆ 高齢者の性のあり方を考える

 ある日、年2回行っている血液検査の検査結果表が手渡された。
その検査項目のすべてが基準値内に入っているので、すこぶる健康
な状態である。その時、突然、看護士さんが、
「なぜ、追加までしてPSAまで調べられるのですか?」
と聞いてきた。

*PSAとは、前立腺特異抗原腫瘍値の略で、男性が年齢を重ねる
と、発症しやすいと言われている【前立腺がん】の指標になる数値
である。検査結果は1~7の段階で示され、数値が4以上になると
治療が必要になり、数値が下がらないと死に至る怖い病気である。
その【前立腺がん】は、2014年度のデータでは、男性の死亡
原因の4位だったものが、2025年度には1位になっていると予
想される恐ろしい病気である。そして、この病気の質の悪いことに
は、親子、兄弟に遺伝すると言うことである。それが、前回の発表
から2年しか経過していない2016年度には2位にランクを上げ、
確実に1位の座に迫っている。*

話を元に戻して、
「実は、兄が【前立腺がん】で亡くなっていますので、年2回行っ
ている血液検査の時に、一緒に検査をしています」
と言って、続けて、
「4以上にならないために、気を付けることってありますか?」
と聞くと、意外な答えが返ってきた。
「したくなったら我慢せずに、放出することです」
「と言うことは、セックスをしろということですか?」
「でも、もう歳ですし、それに、面倒くさい」
と答えると、
「セックスとは限りません。オナニーでも構いません」
「肝心なのは、歳だからといって我慢すると、それが溜まって腐り、
腐ったものがし、転移してガン化する」
「だから、これからの時代は、いくつになっても人間には性的欲求
は存在するということを受け入れることが大切です。歳をとっても
身体は元気、心も元気であれば、性欲を持ち続ける人は、一生持ち
続けても当たり前です」
「この間も、80歳過ぎのご婦人が、先生、したくてしたくて仕方
ない日があるんですけど、可笑しいでしょうか?。と聞いておられ
ましたよ」

と言っていましたが、先生がなんと答えられたのか、大事なことを
聞きそびれた。大失態である。

 それから2~3日して、リハビリの理学療法士(PT)さんに、
血液検査の報告からPSAの話、そして、いつしか80歳過ぎのご
婦人の話に及んでいた時、PTさんから、またもや意外な話が飛び
出した。そのPTさんが言うには、
「以前勤めていた老人ホームの90歳の女性の介護士さんは、泊ま
り勤務になると、オナニーをすると言っていた」
と言う。だから、80歳過ぎのご婦人の話は普通にあっても不思議
ではないと言う。

 性欲の格差は男女間でも、世代間でもあって当然である。だから、
自分に性欲がないからといって『もう歳だから』とか『面倒くさい』
とかを連発するのは如何なものかと言うことである。欲求を満たす
ためだけでなく、信頼関係を維持するための高齢者の性のあり方で
あって欲しい。
                     たかし  でした。

☆ 「お酒を、ちょっと控えないと」

2019-02-24 11:51:49 | 日記
「ぶらり車イス紀行」   その970
   ☆ 「お酒を、ちょっと控えないと」

年1回の健康診断が終わって、医師から
「お酒を、ちょっと控えてください」
と言われた。でも、日頃、身体に何の変調もなく、
「そんなにお酒を飲んでませんよ」
と言うと、医師は、血液検査表を見て、
「γ―GTP(ガンマーGTP)の数値が高いですよ」
と言われた。このようなことを言われた経験のある人も、いらし
ゃると思う。

 この【γ―GTP】は、肝障害をチェックする目安で、アルコ
ール性肝障害の診断には欠かせません。このほかの肝機能の検査
項目に異常がなくても、この項目だけが80を上回っていれば、
アルコール性と考えられ、
「ガンマの数値が上がっていて、ちょっとお酒を控えないと」
と節酒を勧められる。

 でも、2週間ほど禁酒すると、数値はかなり下がり、基準値を
少々上回っていた程度なら問題ないレベルまで下がる。しかし、
問題は、年1回の健康診断をパスすると、これでお墨付けが出た
とばかりに、大酒を飲む人がいる。この気持ちも分からないでも
ないが、折角、良いダータが出ているので、日頃と変わらぬ飲酒
を楽しんでください。

 だから、検査のときだけの見せかけの健康は、悪い生活習慣を
定着させて、潜在的な病気が見過ごされる恐れがあります。なぜ
なら、【γ―GTP】の数値は、変動しやすい最たるものだから、
後々、生活を改善しても数値が下がらなくなった時には、病気の
発見の手遅れになる場合が多い。
 
 特に、【γ―GTP】の数値が100を超えているような時は、
脂肪肝が進行していて、肝炎が慢性化している恐れがあります。
その場合は、飲酒せずに、すぐに再検査が必要です。

 さらに、【γ―GTP】の数値が200以上だと、胆石や胆道
がんなどによって胆道が詰まっている可能性もあります。それに、
肝臓だけではなく、胆道やすい臓などの病気の影響で数値が上昇
することもあります。

 また、日頃、【γ―GTP】の数値が基準値内だった人が突然、
100超になったら、肝炎ウイスによる急性肝炎かもしれない。
それに、経口感染するA型やE型の肝炎ウイルスに感染すると、
数週間の潜伏期間の後に38度以上の発熱から始まり、黄疸や食
欲不振、吐き気といった急性肝炎症状が表れる。特に、インドや
東南アジア、中国などで感染しやすいと言われている。

 最後に、手前味噌ですが、お正月明けと7月の二回、血液検査
を行っています。おかげさまで、すべての項目で基準値内です。
                   たかし  でした。

☆ エスカレーターの片側空けを考える

2019-02-21 07:03:12 | 日記
「ぶらり車イス紀行」   その969
  ☆ エスカレーターの片側空けを考える

 エスカレーターは、階段を上下する時に労力を軽減する乗り
物である。だから、動かずに足腰を休めるのが本来の使い方で
ある。だけど、この推進力を使って、歩いて上下に移動する人
は、本来の移動よりも速く移動できるので、止まっていないで
歩くことが多い。だから、この方法が、最も速くて楽な移動で
ある。しかし、エスカレーターには、基本的に労力を軽減した
い人と急ぎたい人の両方の利用者が混在する。

 ところが、東西によって左右が異なるが、エスカレーターの
片側を空けるという知恵によって、労力を軽減したい人と急ぎ
たい人の間に暗黙のルールが出来て、すみ分けが生まれた。こ
れは、自分に合った使い方ができる優れた知恵であった。だか
ら、どちらかを自分で選べるので、どちらからも大きな不満は
出てこなかった。

 ところが、JR東日本は、2018年12月17日から20
19年2月1日までの間、エスカレーターの片側空けというの
は、輸送効率が非効率であると言うことから、片側空けをやめ
て、全員が2列に並んで利用してほしいと、呼びかけた。

 これは、エスカレーターの片側空けをやめて、全員が2列に
並んで乗れば、エスカレーター本来の輸送力をフルに活用でき
ることになる。これによって、全員の輸送時間は平均化される
ことになる。ところが、急ぎたい人がほとんどいない場合でも、
片側空けが行われると、輸送力は半減し、エスカレーター待ち
の行列が長くなることになる。

 しかし、いくら良い案でも、人間は理屈では動かないことで
ある。なぜなら、知らない人と一緒に並んで乗ることを全員が
了としないだろうし、また、急ぎたい人は、片側空けのないこ
とへの不満は大きくなるだろうし、それに、並ぶ人はいつまで
も並べるし、気を遣いたくない人は行列を苦にしない。

 輸送効率論は、利用者の満足度をまったく無視している。効
率だけで言うならば、2列に並んで全員が歩いたほうが効率が
最大になる。
                  たかし  でした。

☆ 【直葬】で増える問題点

2019-02-17 08:25:49 | 日記
「ぶらり車イス紀行」   その968
   ☆ 【直葬】で増える問題点

 大掛かりな一般的な葬儀を行い、その会葬者の対応に追われ、
ゆっくり故人と向き合う時間もなく、本当にこれで良かったの
かと疑問を感じたことから、次に近親者が亡くなったときには、
葬儀をせずに、火葬だけ行うシンプルな【直葬】を選ぶケース
が増えてきていると、前回のブログでご紹介しました。

 しかし、いくらシンプルな【直葬】を選んでも、心得ておく
べきマナーがあると、日本エンディングサポート協会理事長の
佐々木悦子さんは語る。それは、佐々木さんのところに来た相
談者が言うには、相談者は寺の檀家で、【直葬】を済ませた後、
遺骨を持って、お寺に行ったと言う。すると、住職は、
「火葬だけ、なぜオレを呼ばなかったのか。葬儀をやり直せ」
と言うことになった。
「そんなに言うなら、じゃあ、檀家を出ます」
と言うと、
「離檀料を200万円払え」
と言うことなってしまった。『そんなもの払えない』『払え』
と言い争いになったが、最終的には請求は取り下げられた。

このような場合は、火葬の前にお寺に行き、こういう事情で
費用が捻出できないのでと、一言住職に声をかけておけば良か
った。それだけで、お寺の対応は違っていたと思うと、佐々木
さんは語る。でも、もめてしまったら、仏教情報センターに相
談するのも一つの方法と言う。

 だから、頭から、寺はべらぼうに高い金額を請求すると安易
に考えないほうがいい。それは、朝に晩にお経をあげ、檀家の
ためにやってきたことが、突然裏切られたと感じたことのやる
せなさから、『離檀料』という言葉で抵抗したのかもしれない。

しかし、有ってないものと言われる費用のことを聞きにくい
のも確かである。でも、葬儀以外、例えば、納骨、墓じまいな
ど、今後まだまだ関りが出てくることも確かである。だから、
聞きにくいことは、葬儀社に聞いてみるのも一案である。
                 たかし  でした。

☆ 通夜なし・葬儀なしの【直葬】の時代に

2019-02-14 07:40:56 | 日記
「ぶらり車イス紀行」   その967
  ☆ 通夜なし・葬儀なしの【直葬】の時代に

 話の発端は、病院で家族が故人をみとった翌日、病院から故人
が住んでいた市内の火葬場へ直行し、喪主を含む近親者のみが火
葬場に集まり、火葬を終えた後、近くの葬祭会館で軽く食事をし
て解散した。

 この葬儀には、会葬者を呼んでの通夜や葬儀・告別式もなし、
読経も戒名もなし、実にあっさりしたお別れであった。しかし、
通夜や葬儀・告別式をやる一般的な葬儀をイメージしてきた人に
は、あまりにも簡単であさっりした葬儀に驚きの色を隠せない。
なぜなら、形式通りに行われない葬儀に、故人に対する思い入れ
が感じられない不満やいら立ちであったり、また、一般的な葬儀
と比べて物足りなさであったりする。

 その一方で、多くの会葬者の対応に追われ、ゆっくり故人と向
き合う時間もなく、あっと言う間に形式通りの儀式が過ぎてゆく
中で、残された遺族がいることを忘れ去られている。それが今、
都市部を中心に形式的な儀式を極力省いた【直葬】が増えてきて
いる。本来、それは誰のための葬儀なのかを、考え直す機会かも
しれない。

*【直葬】とは、故人が亡くなった後、安置所か自宅に遺体を
 運んで安置し、その後、直接、火葬場に移し、荼毘に付すと
 いう方法である。普通、近親者のみで行う場合が多い。

 だから、今後このような通夜や葬儀・告別式をしない【直葬】
が主流になりそうである。それは、会葬者を呼んで通夜や告別
式を営み、火葬する一般的な葬式に比べて、お金がかからない
からである。それと、ここ15年ほどの間に、葬儀はシンプル
にしたいと言う故人の明確な意思表示も増えていると言う。

 全国で、過去15万件以上の葬儀を担当しているある葬儀社
によると、
・【直葬を選ぶ人が4割】
・【通夜・告別式ともに実施を選ぶ人が3割】
・【告別式のみ実施を選ぶ人が3割】
になっていると言う。

 これは、喪主として多くの会葬者の対応に追われ、ゆっくり
故人と向き合う時間もなく、本当にこれで良かったのかと後悔
することが多かった。それに引き換え、今までの葬儀と比べて
時間を作ることができることから、シンプルな【直葬】が増加
していることになる。

 また、一般的な葬儀費用も平均額で約178万円かかるのに
対し、【直葬】の場合は、平均15万〜30万円と、6分の1
以下に抑えることができる。これは、通夜の飲食費や斎場の式
場料、祭壇費用などがかからないためである。だから、費用の
面も大幅に抑えられることが利点の一つになっている。

 でも、【直葬】を選んだ場合も、火葬許可証の申請など役所
で行う死後の手続きは可能だが、遺体の搬送などは葬儀社など
プロに頼むことになる。それと、棺など必要なものも個別に手
配すると手間がかかり、費用も高くつくことが多いので、葬儀
社に頼んだほうが安価である。

 それに、【直葬】用に、必要備品がセットになったモノが葬
儀社にあるので、相談することである。【直葬】では、通夜と
葬儀・告別式が行われないだけで、あとの遺体の搬送や棺など
必要である。その必要なモノを、何から何までセットされてい
るので、葬儀社に相談すれば安心である。なぜなら、専門家だ
からである・・・。

 折角、【直葬】を選んだのだから、悲しみの中、作業に追わ
れるより、故人と向き合う時間を大切にしてほしい。
                たかし  でした。