本屋タカクラの日記

野良(放浪)書店員の日常 25年あちこちの書店で働いた元書店員で現在ライターのタカクラミエです。

映画「花と兵隊」

2010-01-18 18:21:11 | 映画
KBCシネマ北天神で只今公開中(22日まで)
一日一回上映12時20分~

観に行きたいと思っていた映画だったけど
上映されてることを知らずに過ぎるところだった。

戦争が終了したとき、日本に帰ることを選ばず
現地に残って生きた兵隊がいた。
現在90歳前後になっている彼らをまだ20代の
監督が取材したドキュメンタリー

3年の取材の中で、二人の未帰還兵が鬼籍に入っている。

ある人は虐殺を叫ぶように語り
ある人は現地に残った本当の理由は語りたくないとつぶやく

わかったような感想は何も書けません。
ぜひ時間を作って観てください。

少年メリケンサック

2009-02-19 18:32:14 | 映画
キタキタキタキター!

1980年代前半に高校生だった自分にはたまんないっす。

スタークラブ、スターリン、ライブ行ったし。
京大西部講堂で。
どっかのバカが消化器まき散らして、窒息しそうになるし。
ライブシーンは本当にリアルだった。

という懐かしさ加減はいいとして。

やっぱ面白かったなあ。
パンクに憧れて、パンクな生き方なんか出来なくて。

ナニモノでもない自分がナニモノかになれそうな気がして。

タバコと汗と唾の狭いライブハウスで。

大人が、世間が、権力が。
と何にもわかってないくせに、「けっ」と思ってて。

その実、親からのお小遣いでライブに行ったりしてる事には目をつぶり。


かっこわるい。

すごくかっこ悪い高校生だった、事を、十二分に思い出させて
くれました。

映画はサイコーです。

映画「ぐるりのこと」をみた

2008-07-04 23:14:56 | 映画
みた。

なんと父親とみた。びっくりだ。

自分で整理できていないことを突きつけられて
さらにビックリだ。

でもそれでわかった事がある。

わたしは、誰にも
「わかられたくなかった」
のだということ。

自分でもわからない感情を、どんなに親しい人にも
わかったように言って欲しくなかったのだ、
ということが

今さっきわかった。

だから「わからない」ことを踏まえてつきあってくれてる
同居人と一緒にいられるのかな、と思たよ。おもたーよ。
おもたいよ。いや重たくないよ。
わかられたくないなら書くなよ、っつう話だが、その
わかられたくない気持ちを伝えたい。
のがまた不思議。

映画「アフター・スクール」をみた。

2008-06-17 23:38:36 | 映画
めったなことでは映画を誉めない同居人が誉めたからだ。

映画の終わり頃
「おまえの人生がつまらないのは、おまえがつまらないからだ」
ということを言い放つ主人公。

自分が辛い事の原因を他に求めるってえのは人間の常だ。
上司が無能だから、同僚の誰それさんが使えないから、アルバイトの
○○くんが仕事が遅いから。

だから私が不幸で大変なの。

いや、オマエが不幸で大変なのは、オマエが不幸で大変な存在だからだ。

だったら、不幸の原因である自分が変わればいいのである。
人を変えることはできないけれど、自分を変えることはできるからね。

映画「東京タワー オカンとボクと、ときどきオトン」

2007-04-26 19:53:48 | 映画
を20日に観た。
ミエゾウの授業参観の日、休みを貰ったので、ほんとーに久しぶりに、午前中自由な時間がとれて映画館に向かった。
向かった。
向かった。

いや、向かおうとして、車の鍵を探したわけだ玄関で、午前9時半頃。

車の鍵がないよ!
最後に車に乗ったのはいつだ?
図書館に行った先週の日曜日、いや~~違うー。
一昨日、同居人が車使ってた。

ケータイに電話、「あの、車の鍵ないねんけど」

「ええええええ、あっ、オレの鞄の中にある、あります」

はああああああ???
意味がわかりませんけど?!(脳内の自分の声)

つまり、一昨日車を使った同居人が、そのまま鞄に車の鍵を入れたまま。
会社に出勤なさってる。

「わかりました、じゃ」
と言って電話を切ったが、これが反対の立場だったら同居人はどれだけ口汚く罵っていたかを想像し、むかつく。

同居人は基本的に優しく思いやりがある方なのだが、気が短い。
関西弁で怒鳴り立てる。
わたしは慣れてるから平気だが、周囲にいる人が、今すぐ警察に電話せんばかりに動揺する。

そんな話をさておいて、自転車でいきましたよ、いきましたとも、映画館まで。

映画「東京タワー」
良かった。泣いた。なにか隅々のシーンが大切で切なくて泣けた。
にんげんの「寂しい」が描かれてる映画。

いろいろは毎日新聞に書いたので、また今度。

原作読んで無い人も、読んだ人も、映画みてください。
ほんとうに、観る人がそれぞれに自分の物語をつくる映画です。

嫌われ松子の一生

2006-06-15 06:30:45 | 映画
昨日は、ミエゾウの授業参観&クラス懇談会で会社を休んだ。
が、授業参観は午後からなので、ひさーーーーしぶりに、自分だけで映画を観に行く。
考えてみたら、昨年観た「真夜中の弥次さん喜多さん」以来だよ。
ホークスタウンまでママチャリを走らせる。
走りながら、自分の格好を見直し、愕然とする。
コンタクトにも変えず、メガネのまま、日焼け防止にツバの広い帽子、Tシャツに8部丈のパンツ、に皮のぞうり。そして、子ども椅子をつけたママチャリ。
独身時代には考えられんスタイルだ。
第一ママチャリに乗ること事態が、もう既に終わってる。
山口にいた時は、ママチャリに乗るのがいやで、マウンテンバイク用の子ども椅子をわざわざ取り寄せて、マウンテンバイクで送り迎えしていたのだった。

しかし、子ども椅子をつけたマウンテンは、昔チャリ仲間にそんな自転車捨てれば、と言われ続けて「捨てれば号」と名づけられたほどの、超重い古いヤツで15年以上前に買った代物。さすがにレース用の自転車に子ども椅子つけたくないし。
(そのへんの自転車話は、「快楽自転車」を参照してください)

ああ、そんな話じゃなくて「嫌われ松子の一生」めっちゃ面白かった。
同居人が珍しく「面白いよ、特にアンタが好きそうな映画やわ」とほめていたのだ。

「恋人がいないと不幸だ症候群」てなことを昔誰かが書いていたような気がするが、まさに松子はそれ。だから、自分を好きと言ってくれる男を好きになる。好きになる条件が、相手の性格とか見てくれでなく、「自分を好きと言ってくれる」である。
幸せになりようが無い。「自分を好きと言ってくれる」は「自分を心底愛してくれる」とまったく別物だから。
大笑いし大泣きした映画でございました。まだ観てない方、ぜひご覧下さい。

そして、ママチャリで大急ぎで帰ってきて、冷やご飯にボンラパスで買ったタイのグリーンカレーを食して、今度はコンタクトをはめ化粧して(つってもファンデーション口紅は嫌いなのでつけない)、髪の毛にはモッズヘア(このメーカー以外だとかぶれる)のワックスを塗りたくり、黒い襟付きのコットンシャツと黒い無印良品のパンツで授業参観にでかけました。