今年もですが、年々雨の降る量に怖さを感じる梅雨。梅雨明けしないまま台風。
台風一過、晴れれば熱帯の蒸し暑さ。豪雨であれば避難勧告、高温であれば熱中症注意報、毎日天気予報に翻ろうされる毎日です。
体調管理に努めましょう。
さて、歯科衛生士として多くの患者様に接してきて思う事、「もっと遅く生まれとったら、
歯も抜かんでよかったとに・・・。 私達の若か頃、こぎゃん話しば聴いとったならな~っ。」と言われる年配の方が多い事です。
毎日、予防がなにより大事とハミガキの大切さを説明していると、とにかくこの
フレーズが聴けます。
そんな時は前向きに今からでも、現状維持を生涯の目標に一緒に頑張りましょう!!
と声かけします。っと同時にお孫さんがいらしゃれば歯の大切さはまず、
感染させないためにどうすべきかという事も説明しておきます。
それは、お母さんになられる女性は妊娠期からムシ歯や歯周病は感染症という事から
予防治療の大切さは広く普及されています。
ただただ残念ですが、孫かわいさについついお菓子、ジュースなどあげたり、噛み砕いた食べ物や自分の箸で食べ物を
運んだり、感染を予防するためにおじいちゃん、おばあちゃんの理解や協力はなかなか得がたいとよく耳にしているからです。
夏休みになった今、学校や幼稚園、保育園の健診の結果表を持って来院される子供達は二極化していると感じます。
一つは、小学校は今年から始まるようですが、フッ素洗口がすでに実行されていることで以前より園児のムシ歯はここ数年でも減少している事です。
また、母子伝播予防やフッ素などの予防治療の大切さが広く普及された事と、この考えを家族と共有することで普段から口腔ケアの意識が高く、
早期発見、早期治療を心がけておられる結果だと思われます。
ただ一方では、どれだけの痛みをこらえて来院されたのか?想像できないほど、ほぼ崩壊した前歯奥歯。どこから治療すればいいのか・・・。
口を開ける事も難しく、激しく嫌がるので、笑気ガスを利用しようとも不信感が強く診療台に座ることすら困難です。
治療に入る前のハードルを越えるには相当の時間を要します。
本人と父兄の我慢比べ、完治まで覚悟が必要です。
つまり、子供のムシ歯はおろか、歯周病、矯正治療の必要性まで関心の高い父兄の方、
反対に、ハミガキは嫌がって口を開けてくれないで済ませている方。
少なくなったとは言え、口腔ケアの大切さは真まで行きわっていないようです。
力不足だとつくづく感じます。
ムシ歯はこれから生まれてくる子供達の健康を考えた時、将来を大きく左右する一因だと思います。
まずは母親になる方へ妊娠期から自分自身の健康のための予防治療を、そして生まれてくる子供達のムシ歯予防が楽にできるため、
口腔ケアの大切さをしっかり伝えていかなければいけないと思いました。
同時に子供のムシ歯治療に悪戦苦闘しておられる父兄の方々にも完治するまで
あきらめないでいただきたいです。
また、完治してからも永久歯の予防治療の観点から定期検診を受けてもらいたいと
思います。小学校低学年までは仕上げ磨きが必要です。一緒に頑張りましょう!!