はあどぼいるど・えっぐ

世の事どもをはあどぼいるどに綴る日記

俺の妹がこんなに可愛いわけがない(2)

2009-09-02 08:58:50 | 小説
俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈2〉 (電撃文庫)
伏見 つかさ
アスキーメディアワークス

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「妹が、大ッッ……好きだぁぁぁぁぁぁぁぁーっ!」

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない(2)」伏見つかさ

 成績優秀運動神経抜群、超がつくほどの美少女でティーンズ雑誌のモデルもやっていて、外面も良い。だけどオタクであろうことか「妹もの」のエロゲやアニメが大好きなオタ娘・桐乃に殴られ蹴られ蔑まれ、人生の悩みを聞かされ懊悩する兄・京介の生き様を描いたシリーズ第2巻。
 沙織・バジーナや黒猫(どっちもハンドルね)というオタ友達と罵りあうように親交を深め、毎日が楽しそうな桐乃。妹もの対戦格闘で対戦しろといわれたり、コミケ3日目の地獄の買い物につき合わされたり、その他様々な理不尽な仕打ちを受けながらも、京介はなんだかんだ嬉しかった(もちろん本人は認めないが)。そんな油断した横っ面に、最大級の鬱展開が叩きつけられる。幼馴染の地味娘・麻奈美に避けられたり、桐乃の親友・あやせの逆鱗に触れたり。幸せな展開を見せつけられたあとだっただけに悲しくて、祈るようにページをくった。どちらも、もし自分が直面したらうまく立ち回れなさそうな難問で、それだけに解決後の安堵は一塩。心底ほっとした。
 冒頭の問題発言は、そういった関係から。しっかし一番のツンデレは京介だね。3日も喋れないと気が狂いそうになるほど依存している麻奈美への気持ちを認めないし、さんざんひどい目に合わされてもピンチの時にはなんとかしてやりたいっていうのは妹への愛情以外のなにものでもないと思うのだが……。僕には姉はいるけど妹はいなくて、でも欲しいと思ったことは一度もないし、いたとしても京介ほどに守ってやれる自信はない。本当に、京介はいいやつだ。こんな男になりたいね。

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