玄関前のキンモクセイの木の枝に、鉢に植えて針金で吊り下げたまま
放置していた<ボウラン>を、今日8年ぶりに植え替えてみた。
この<ボウラン>をもっていた人は畑の土や砂で無造作に植えていた
ので注意したところ、好きなように育ててみたらと言って押し売りされた
記憶がある。当時から私が東洋蘭や野生蘭を好きだと知ってのことだ。
<ボウラン>は着生蘭という知識だけで、私としても全く要領を得ない
植え方をしていたためか、株は増えていないが、何とか消えることなく、
8年も木の枝にぶら下がって生きていたのも不思議である。
今回は私が得意の着生蘭(セッコクやフウラン)の性質を理解した上で、
日向土と焼赤玉土で根を半分覆い、元の鉢をよく洗って植えつけた。
『ボウランは着生蘭としては大型のほうで、40センチくらいになる。
夏になると、緑黄色に紫褐色の斑紋のある小花が咲くが、きれいでは
ないうえに悪臭を放つ。 適応力は強いが根の切れた株は発根が悪く
意外に着生しにくい。 活着すれば、後は強健そのものである。』
=東京山草会 三橋俊治氏談
植え替え前、7月21日午後撮影。
植え替え後。7月22日午前撮影。