
蘭は台湾と中国の広東省を主な原産地とするシンビジウム属の一部です。
わが国にやってきて100年以上になるため帰化植物と同じく作りやすい蘭になっています。
花は品種によって2月から4月ごろ開花して、中国蘭特有のよい香りが漂います。
私は2年前から蘭をやりはじめましたが、10数年前までは1条一千万円もする高価な蘭と
聞いていたので、まさに高嶺の花として近寄り難い存在でした。
たまたま平成16年10月河内長野愛蘭会の四国一泊ツアーで高松のある蘭店に立ち寄った折、
展示棚の蘭<天女=てんめ>を目の当たりにして、その葉の美しさに魅せられ、
3条1鉢で一万円と聞き、耳を疑うほど驚いたものでした。
昔は冬のあいだ洋蘭よりも高い温度での管理を求められ、栽培する人が限られていましたが、
バブルがはじけて、いっきょに価格破壊の対象になったそうです。
<天女>は比較的安い方でしたが、そのとき、一度に10種10鉢を購入し、
送り届けてもらい、 以来冬は居間の窓際で、春から秋は蘭舎内で育てています。
新芽の伸びる8月以降、成長する過程には変化もあり、毎日胸のときめく楽しさがあります。
いま蘭が一番美しい季節です。



蘭9鉢をらん舎内の南側に並べて水やりなどをしている。

蘭<陽明錦> 比較的新しい品種。葉芸を楽しむ蘭には珍しく、美しいピンクの花を観賞できます。
10条もある大株です。

蘭<天女=てんめ> いまから10年前に台湾から紹介され、一躍銘鑑のトップに
ランクされた人気品種。

蘭<黄金養老> 台湾報才の白黄中透けの代表的な品種。
ベテランの人たちが栽培した<養老>は<黄金養老>と呼ばれ、
濃い緑の深覆輪に赤みを帯びた極黄色の中透け芸は見事です。

蘭<大雪原> 中垂れ葉性で、紺帽子覆輪、
黄地に中透け芸を現す。

蘭<桑原晃=そうげんこう>
中国報才の代表的な品種で、天冴えの白黄縞です。
わが国には一番はやく明治時代に輸入された品種です。

蘭<鶴之華> 出芽は美しく
乳白色の覆輪をかけ、成木になると黄色の大覆輪になり、
鶴が舞っている姿に似ているところから、
名がついたといわれています。

蘭<白扇> 純白の出芽が美しい。大葉性の幅の広い葉に
白色蛇皮斑の柄で、作りやすい丈夫な品種。

蘭<瑞晃>① 台湾報才の代表的な白中透け芸で、濃緑の深覆輪との
調和が見事です。花も葉芸と同じく、中透け花です。

蘭<瑞晃>② ①を鉢の横から撮影したもの。

蘭<愛国> 大葉性の垂れ葉、幅の広い葉に紺帽子、白中斑または
中透け柄。性質は強健で、繁殖良好で作りやすく、大衆的人気のある品種。
お早うございます。
綺麗な葉の蘭ですネ~。
一鉢1000万円もするとは驚きです。
所で、花はいつごろ咲くんですか?
また、ご紹介ください。
9月に入ると、休眠していた山野草や東洋蘭なども根が動き出し、その活力が葉にも現われて、葉を鑑賞する蘭もひときわ美しくなるのです。
蘭の花は冒頭の記事にも書きましたが、
2月から4月にかけて咲き出し、よい香りを
部屋一杯に漂わせます。
中国では数千年も前から、どんなに美しい花であっても香りのない花は、花として認められず、評価もされなかったそうです。
四君子といわれる蘭、牡丹、菊、梅はいずれも姿形とその香りを最高の植物として選抜され鑑賞されてきました。
そのなかでも蘭は特別扱いされてきたようで、一茎に一つの花を咲かせる春蘭を<蘭>と呼び、一茎にいくつもの花を咲かせるいわゆる一茎九花の蘭や寒蘭を<>と呼んで
区別しました。これらを総称して<蘭>
もしくは<蘭>ということもあるそうです。
なお蘭は正月(旧正月の2月ごろ)に花が
咲きはじめるので、正月を迎える蘭という意味で、<報歳蘭>ともいわれます。
講釈が長くなって、恐縮です。
これらを総称して<蘭>もしくは単に<蘭>といったそうです。
なお、四君子は牡丹の代わりに<竹>をいれて、
品位の高い植物の代表としたようです。
写真からでも葉の美しさが伝わってきます。
タガさんが魅せられた実物の美しさを眺めてみたいものです。
ご訪問ありがとうございます。
私が虜になった蘭<天女>を今度そちらに
持ち込みます。
それとも拙宅のらん舎へご足労いただきますか。 秋が深まるにつれ、葉の光沢も冴えて
きます。
私の方からお邪魔でなかったら、お伺いしたいと思います。
1)今週は11~13日の午前10時以降は
庭におります。
12日午後はパソコン教室に出向きます
2)上原さんがお早い対応をたいへん喜んで おられました