今年の夏のハイライト、ニューメキシコ旅行を終えて帰って来ました
今回も、お気楽ひとり旅で、目的地は、ニューメキシコ州サンタフェのみ ここは、むか~し宮沢りえが出したヌード写真集「サンタフェ」で有名なものの、日本人にとってはちょっと馴染みの薄いところではないでしょうか?でも、アメリカ国内では、一番という位の観光地。アートの街としても知られていて、ギャラリーもたくさんあるし、全国各地から、ここに移り住むアーティストも多いんだとか。
国内旅行とは言っても、そこはアメリカ。シカゴで乗り継いで5時間かかるし、時差もあるから、もう感覚的には海外旅行。日本語に不自由しないニューヨークから行くと、ほんと海外旅行のようです
ネイティブ・アメリカンが伝統的に作り、住んでいたというアドービー(日干しレンガ)式建物が特徴的で、サンタフェの街も、建物はこの様式に統一されています。
ギャラリーでたまたま話したニューヨーク出身のアーティストによると、ここの文化は、大きく3つに分けられて
・ネイティブ・アメリカン
・(最初にここを支配した)スペイン
・その他のモダンアート
の影響を受けているのだとか。
ネイティブ・アメリカン由来の陶器や織物、ターコイズなどの装飾品など、お土産に買いたいもののも事欠かず、めっちゃ買い物もしてしまった
(あんまり暑いんで買ってしまったカウボーイ・ハット。そのうち、観光客丸出しなのが恥ずかしくなって、かぶらなくなってしまった。。また使うんだろうか??)
でも、自由気ままに旅できて、気に入ったところには何度も行けるのは、ひとり旅ならではでめちゃ楽しい
サンタフェに行く決め手になった世界遺産のアドービーのマンションを見るべく、最終日は、日本人経営の地元ツアーに参加したのだけれど、残念ながら、宗教行事のため閉鎖されていた・・
でも、おかげで、自分では行けないような広大な大地をドライブでき、アキビュー、ゴーストランチなどに行けたのは、超ラッキーだった
これらの地域は、アメリカの女流画家ジョージア・オキーフが晩年好んで描いたことで有名な土地。彼女も、ニューヨークで成功した後に、ニューメキシコの土地を愛して、移住した人の一人。
私は、この人、知らなかったけれど、アメリカでは超有名人。花や骸骨などをクロースアップした絵が有名で、メトロポリタン美術館にも作品があるけれど、最初見た時は、「ふーん」て感じであまり感動しなかった。
今回、こっちに来て、ニューメキシコ美術館と、彼女の名前を冠したジョージア・オキーフ美術館でたくさん作品を見ると、とっても個性的でエネルギッシュなのが分かって、好きになってしまった 特に、余り知られていない抽象画が素敵 20世紀終わりの生まれで100歳まで行き、その人生の半分をニューメキシコで過ごしたという人で、その人生は、なかなか波乱万丈だったらしい。それについては、また別に書くつもりですが、とにかく彼女が愛した風景がこれです
赤、黄、緑とターコイズブルーの湖・・と、派手派手なネイティブ・アメリカンのパターンの色素がここに全部あるのに気付いて、なるほど、と思った。やっぱり、人間の色彩感覚って、土地に影響されるんだなあと思う。そして、画家にとっては、その土地を見付けるかどうかがとっても大きいんだろうなあ、とも。
オキーフは、ニューヨークにいる時から成功した画家で、若い頃の絵も個性的で魅力的だけれど、「オキーフらしさ」を完成させたのは、この土地なんだろうと思う。
ツアーは苦手なので、参加しようか迷ったけれど、これは、行って良かったと思う。アメリカの広大さとパワーを感じられて、ほんとうに良かった
帰りに飛行機で数えたら、ニューメキシコはアメリカで訪れた8番目の州でした。あと一つミネソタには来月行く予定。まー50州全部は無理やろうけど、ニューヨーク滞在中に半分くらいは行きたいな~ と夢は広がりますが・・どうでしょう