また、この季節がやってきた。ほぼ年イチとなったブログの更新時期!
2022年は(も?)なかなか激動の1年だった。
年を取ると、1年が過ぎるのが早くなる、とよく聞くけれど、ほんまか?
私の1年は、大体いつも、十分に長い。
ご縁をいただいて出演舞台のあった1月。
からの~、体調不良で始まった2月。
またしても異動が決まり、仕事の中身も進め方もずいぶん変わった4月。
毎年、積み上げたことをリセットさせられる徒労感とか、
多分、疎ましがられた結果かな、と感じる悲しさはあったものの、
出先の仕事は案外自由で身軽で、簡単だった。
それでいて、「その他大勢」でもなく「勝手にやれ」でもなく、
チームの一員としてカウントされ、それなりに頼りにされる立場に、
一息つける感じもした。
それはそれで、保守的だったり、当たり前のように「当番」があったりと、
閉口する習慣もあるにはあったけれど、
どちらかというと気軽に、楽しく、比較的ストレスの少ない日々を送っていたと思う。
担当プロジェクトが動き始めた6・7・8月。
と同時に迎えた本番月の8月。
1年半越しのツアーは、お披露目できたということはもちろん、
そこに向けて、自分なりに役柄と演技を再構築し、本番を迎えられたという意味で、
忘れ物を取りに行けた感もあった。
ようやく、完走できた、という感慨もあり、それなりに良い感想もいただけた。
ツアーから帰ってすぐの9月初め。
家族が倒れたと連絡があり、そこからは、実家と行ったり来たりの日々。
秋から冬にかけて決まっていた舞台は、一旦すべて白紙に戻し、臨戦態勢を取ったものの、
倒れた母は入院中で、いまだ直接看病や介護ができるという状態ではない。
それでも、実家で主婦として現役だった母が抜けた穴は大きく、
家事のサポートや見舞い、精神的な不安定さに対するサポートだけでも大変だった。
コロナ禍で疎遠になっている間に、両親が思った以上に衰えていたことに驚いたし、
きょうだい達が、実はこういう人間達であったのか、と改めて知ることになり、
助かったり、驚いたり、困り果ててしまったりした。
それでもまあ、ある時期から始まった、母親との毎日の電話には癒されたし、
逆に元気づけられたりもした。
後遺症が残っても、入院生活が辛くとも、
全体としては極めて前向きで、てきとーで、逞しい発言の数々は、結構尊敬に値した。
そして、そういう親を持てたということは、結構ありがたいことなんだろうと思った。
月に1,2度訪れる実家では、歓迎されるばかりではないけれど、
少なくとも父には頼りにされ、甘えられ、感謝され、
これはこれで、嫌ではなかった。
最近、見た「山羊座の人は、誰かの世話をすることが癒しになる」という占い。
数年前なら「私は違うけどな」と思ったに違いないけれど、
少しだけ、家族の世話を焼くようになった今は、確かにそうだという気がした。
家事にも料理にも、基本的に自信がないし、てきとーだし、
「私より上手な人がいっぱいいる」と思っているのは変わらないけれど、
同じようにいい加減な実家で、
「とにかくやればいいんでしょ、やれば」といった態で取り組むのは、
それほど苦痛でないし、「助かった」と言われて、やりがいもあった。
自分には縁遠いと思っていた「なんちゃって主婦」体験を、月に数日でも出来、
母が残して行った物に囲まれて、
そこで考えたり関心を持ったりしていたであろう事柄を感じながら家事に勤しむのは、
意外と面白かった。
うまく行けば、年内にも退院か?と思ったけれど、そううまくは行かず・・
退院は、家の態勢が整った年明け以降になりそう。
ということは、家族の形や生活が本当に変わって、
それに対応することが求められるのは、本格的にはそれ以降ということになる。
そうなった時に、果たして今のように暢気に構えらいられるのか分からないけれど、
そろそろ限界を迎えつつあるようなので、できれば早く家に帰してあげたい。
けれどもまた、少ない稽古で久し振りの本番を迎える2月に向けて、
自分が役者としてのペースを保ちながら、家のこともこなし切れるのか、
自分のことが心配な自分もいる。
まだまだ、油断はできない。
そういう訳で、秋以降、「ちょっと先」の予定が決めきれないまま、ここまでやってきた。
不安定で落ち着かないけれど、最初の衝撃や心配事に比べれば、
最近のそれは、ずいぶん穏やかで緩やかだ。
負担は増え、日々の生活や演劇活動への制約は増えているはずだけど、
今の事態に思ったより前向きに対処でき、
意外と家族を優先することも出来るし、
そのことを喜び、面白がれる自分は、
結構いいな、と思っている。
今まで運が良すぎて、人生が順調過ぎて、
こんな風に「突然、困難に見舞われる」経験が少なかったのだけれど、
出会ったら出会ったで、結構何とか頑張れるもんかも知れん、
と自分を見直した。
・・と、相変わらず、自分には甘いかな?
けれど、そういう、大きな変化のあった1年だったし、
お蔭で、自分のイメージをいくつかの面で新たにできた、という収穫のあった年だった。
2023年には、果たして、どんな展開が待っているかな。
何が来ても、割とやっていけるんじゃないかと、
2022年末の今は、そう楽観的に構えている。
2022年は(も?)なかなか激動の1年だった。
年を取ると、1年が過ぎるのが早くなる、とよく聞くけれど、ほんまか?
私の1年は、大体いつも、十分に長い。
ご縁をいただいて出演舞台のあった1月。
からの~、体調不良で始まった2月。
またしても異動が決まり、仕事の中身も進め方もずいぶん変わった4月。
毎年、積み上げたことをリセットさせられる徒労感とか、
多分、疎ましがられた結果かな、と感じる悲しさはあったものの、
出先の仕事は案外自由で身軽で、簡単だった。
それでいて、「その他大勢」でもなく「勝手にやれ」でもなく、
チームの一員としてカウントされ、それなりに頼りにされる立場に、
一息つける感じもした。
それはそれで、保守的だったり、当たり前のように「当番」があったりと、
閉口する習慣もあるにはあったけれど、
どちらかというと気軽に、楽しく、比較的ストレスの少ない日々を送っていたと思う。
担当プロジェクトが動き始めた6・7・8月。
と同時に迎えた本番月の8月。
1年半越しのツアーは、お披露目できたということはもちろん、
そこに向けて、自分なりに役柄と演技を再構築し、本番を迎えられたという意味で、
忘れ物を取りに行けた感もあった。
ようやく、完走できた、という感慨もあり、それなりに良い感想もいただけた。
ツアーから帰ってすぐの9月初め。
家族が倒れたと連絡があり、そこからは、実家と行ったり来たりの日々。
秋から冬にかけて決まっていた舞台は、一旦すべて白紙に戻し、臨戦態勢を取ったものの、
倒れた母は入院中で、いまだ直接看病や介護ができるという状態ではない。
それでも、実家で主婦として現役だった母が抜けた穴は大きく、
家事のサポートや見舞い、精神的な不安定さに対するサポートだけでも大変だった。
コロナ禍で疎遠になっている間に、両親が思った以上に衰えていたことに驚いたし、
きょうだい達が、実はこういう人間達であったのか、と改めて知ることになり、
助かったり、驚いたり、困り果ててしまったりした。
それでもまあ、ある時期から始まった、母親との毎日の電話には癒されたし、
逆に元気づけられたりもした。
後遺症が残っても、入院生活が辛くとも、
全体としては極めて前向きで、てきとーで、逞しい発言の数々は、結構尊敬に値した。
そして、そういう親を持てたということは、結構ありがたいことなんだろうと思った。
月に1,2度訪れる実家では、歓迎されるばかりではないけれど、
少なくとも父には頼りにされ、甘えられ、感謝され、
これはこれで、嫌ではなかった。
最近、見た「山羊座の人は、誰かの世話をすることが癒しになる」という占い。
数年前なら「私は違うけどな」と思ったに違いないけれど、
少しだけ、家族の世話を焼くようになった今は、確かにそうだという気がした。
家事にも料理にも、基本的に自信がないし、てきとーだし、
「私より上手な人がいっぱいいる」と思っているのは変わらないけれど、
同じようにいい加減な実家で、
「とにかくやればいいんでしょ、やれば」といった態で取り組むのは、
それほど苦痛でないし、「助かった」と言われて、やりがいもあった。
自分には縁遠いと思っていた「なんちゃって主婦」体験を、月に数日でも出来、
母が残して行った物に囲まれて、
そこで考えたり関心を持ったりしていたであろう事柄を感じながら家事に勤しむのは、
意外と面白かった。
うまく行けば、年内にも退院か?と思ったけれど、そううまくは行かず・・
退院は、家の態勢が整った年明け以降になりそう。
ということは、家族の形や生活が本当に変わって、
それに対応することが求められるのは、本格的にはそれ以降ということになる。
そうなった時に、果たして今のように暢気に構えらいられるのか分からないけれど、
そろそろ限界を迎えつつあるようなので、できれば早く家に帰してあげたい。
けれどもまた、少ない稽古で久し振りの本番を迎える2月に向けて、
自分が役者としてのペースを保ちながら、家のこともこなし切れるのか、
自分のことが心配な自分もいる。
まだまだ、油断はできない。
そういう訳で、秋以降、「ちょっと先」の予定が決めきれないまま、ここまでやってきた。
不安定で落ち着かないけれど、最初の衝撃や心配事に比べれば、
最近のそれは、ずいぶん穏やかで緩やかだ。
負担は増え、日々の生活や演劇活動への制約は増えているはずだけど、
今の事態に思ったより前向きに対処でき、
意外と家族を優先することも出来るし、
そのことを喜び、面白がれる自分は、
結構いいな、と思っている。
今まで運が良すぎて、人生が順調過ぎて、
こんな風に「突然、困難に見舞われる」経験が少なかったのだけれど、
出会ったら出会ったで、結構何とか頑張れるもんかも知れん、
と自分を見直した。
・・と、相変わらず、自分には甘いかな?
けれど、そういう、大きな変化のあった1年だったし、
お蔭で、自分のイメージをいくつかの面で新たにできた、という収穫のあった年だった。
2023年には、果たして、どんな展開が待っているかな。
何が来ても、割とやっていけるんじゃないかと、
2022年末の今は、そう楽観的に構えている。