ケイトの部屋kate's room

音楽人・秋元多惠子(ミステリアスケイト)の小部屋です。
オリジナルCD「KATE SINGS」絶賛発売中。¥2000

ケイトミュージックの講師としては・・

2006-10-29 19:54:02 | ここ最近のアタクシ。
「ピアノ科」「ヴォーカル科」をレッスンしているアタシ。
その生徒さんたちも、多種多様。
シャンソンを学んでいらっしゃる熟年の女性男性。
ジャズを勉強中の男性女性。
クラシックのピアノ、J-POPを練習中の男子高校生3人(それぞれ別の高校の生徒さんです)。

形やジャンルは、さまざまだが、最近、「ただ良い声(デカい声)がでるようになればいい」「ただ歌が上手に(音程をはずさず、テンポ良く)歌えればいい」「ただサラサラと流れるように弾ければそれでいい(BGM的)」といった、当初の目的の部分をすでに叶え身に付けた上、その後どうする?これまでで満足なの?という疑問を持つところに到達する人が増え始め・・・。

たとえば、「ステージに上がったら、演奏する前から~演奏中~終了して引っ込むまで、が、すべて「聞いている人・見ている人を楽しませるもの」でなければ、だただ必死に演奏するので一杯一杯でかっこよくない、とか、考える生徒さん。
曲紹介や自己紹介を、杓子定規に言葉を並べて言うのではなく、「生きた会話」として、自然な形のトークとして、スマートにしてみたい。
歌っているときの視線は?
弾いている時の体の使い方は???


大人であろうが、こどもであろうが、私は、ここの部分を「こうすればきっと、『エンターテイナー』として演奏することができるよ」ということを教えていく。

エンターテインメント性、これ、重要ですよ。

・・・先日も、とある「大人の発表会」を客として見に行って、痛烈に感じたのです。もっと極論すれば、(非難を恐れず言えば)
「ちょっとくらいヘタだったとしても、見ている観客が『この人の演奏は、なんだか最後までずっと見て聞いていたいな』『なんか、ハチャメチャだったけど、すごく魅力的で楽しかった』『真剣勝負をつらぬきながらも、どこか、自分がその人と同じ呼吸をいつのまにかしていた、引き込まれてしまった』と、思わせてしまう力を備えているかどうか」が、とっても問われる気がしてしょうがない。

これって、「芸」の道。

たくさんのレッスン生の中で、「これらのことを身に着けたくて、ケイトさんに習っている」みたいな感じで嬉々としてレッスンに通っている生徒さんたち」を、私は、自分の中だけで心ひそかに「ケイトミュージック芸心(げいごころ)科」のカテゴリーに入れている。

そして、そのレッスンの時間、(「科」外の生徒さんには申し訳ないが)私も嬉々としてレッスンする。

だってぇぇ、、た~のしいん・だ・っも~~ン!!

さて、その芸心を存分に身に着けた生徒さんたちが出演するライブが、12/3にスミックスホールエスタにて、開催予定ですよ。

きっと、絶対、楽しいと思う。

お客様にも、「そんな部分」を、ぜひ、見ていただきたいものだ。

10/7~10/8

2006-10-12 17:56:46 | ここ最近のアタクシ。
10月7日(土)という日は、いろいろ「秋の」楽しいイベントが重なりに重なって、・・・しかし、悲しいかな、仕事とバッチリこれまた重なってて・・・見に行きたかったのは「巌流島のライブ」と「イチバ劇場」だったが、どちらも、行かれず涙を飲む。巌流島のは、元「たま」の知久さんとかいろいろ不思議なアーティストが秋の晴天の巌流島に集結して、ライブを繰り広げるというもの。「イチバ劇場」は、北九州は小倉の台所・旦過(たんが)市場周辺を野外ステージにしてガムラン隊が踊り練り歩くというチンドン的路上パフォーマンスだったらしい。
ううっっ。どちらも、行きたかった、、なぁ。

そして、夜。夜こそは。
「池田慎司ソロライブ」門司港の三井倶楽部を会場に。
写真は、西小倉駅から門司港行きのJRを待つ間、新幹線の桁のあいだから顔を出した、まん丸満月。金色というよりは、オレンジ色めいていて、美しく、ありがたい。携帯のカメラだから、あの美しさが出てないのが残念だが。

さて、そのライブ。
いやぁぁ、やっぱり、よかった。来て良かった。
ブラジル音楽を中心としてのプログラム。
・・イイ音。アヤのように織り成す「ねいろ」のコントロール。
1曲目から涙があふれてしまった。
いい演奏を聴いている時というのは、細胞や血管のすみずみまで、きれいにされていく感じ。老廃物が流されて、お掃除されたカラダ。気分がいい。

そして、あくる日の8日。
午後から、ちょっと忙しかった。
大手町の厚生年金会館の雅の間にて、シャンソンの発表会を見に行く。
某教室の(東京から来られる先生)おさらい会。
ピアノの伴奏、それぞれの生徒さんの唄の様子や声の種類、発声なども勉強になった。それにしても、女性7人の出演者のみなさんのお衣装、感服つかまつりましたっ。ゴーヂャスなドレス。
そして、2部構成のその演奏会の1部だけを聴いて、急いでスミックスホールエスタへ。

アリノネの芝居「新しい天使」。
この芝居を立ち上げてからここまでにたどりつくさまざまなプロセス。
制作団のみなさんの情熱。
俳優たちの生きざま。
音楽監督・兼・演奏者、さらに制作団の団長までつとめていた谷本仰の熱意。
そのほか、ありとあらゆる「必然」が、この場に人々をたぐり寄せ、奇蹟のような時空をこしらえてしまったのだと思った。
個人的には、タムラ・ド・ヒサシイ扮する「ヒカリ」が可愛いかった。なかなかいい味。今回、そう発見できたことが、うれしかったりもする。
最後にはたいまつを手に、出演者全員で大合唱。
泣いていた。
「涙をにじませていた」なんて半端な泣き方ではなかった。
「顔の筋肉を思いっきりゆがませてゴウゴウと」泣いていた。
千秋楽という独特の雰囲気も手伝ったのだろうけど、そんなことよりもなによりも、「人間として歌う」「人間として怒る」「人間として悲しみ、喜んで泣く」という、あまりにも基本的なことが、堂々となされているのが、幸せだった。
そこにこそ、この芝居を作り上げてきた人々の、大きな大きな意味があったのだと、思って感動した。

気が付いたら・・

2006-10-07 18:06:56 | ここ最近のアタクシ。
気が付けばもう10月。
長きに渡ってチョボチョボと書いて来たブエノスのよもやま話も、そろそろお開きにしようかな。
遅筆の私のよしなしごとをずっと見守ってくださってありがとうございました。
※写真は、アルゼンチンではポピュラーな飲物、「マテ茶」。おいしいよ。

さて、明日は、「新しい天使」(広島の劇団「アリノネ」の舞台、谷本仰音楽監督および生演奏)のお芝居を見に行くぞ。

カフェのスタッフF氏が初日の昨日見に行って(F氏、すごい演劇好きで、結構目が肥えているんだけど)、大絶賛の嵐。っっくうう、アタシも明日、見に行くぞ!!

感想はまた、後日。

あ、そうそう、ケイトカフェでは、10/1から31まで、「アートをたずねる月」というスタンプラリー形式のアートのイベント、やってるよ。
うどのあすかさんの作品を展示中。

見に来てね、お茶しに来てね。