ケイトの部屋kate's room

音楽人・秋元多惠子(ミステリアスケイト)の小部屋です。
オリジナルCD「KATE SINGS」絶賛発売中。¥2000

そうか!と思ったコト。

2011-08-20 23:56:09 | ここ最近のアタクシ。
その、7/31の旧百三十銀行ギャラリーでのトリオ・ロス・ファンダンゴスライブでのこと。
前半の演奏が終わったあと私は、控室に戻るでもなく、客席にいらっしゃるお客様たちと
なんとなくお話しをしていたら、ある年輩の男性が近寄って来られて
「いやあ、あなたたちの演奏は、イイねえ、初めて見に来たんですがね。(中略)
 迷いが無い、それがイイ!」と声をかけてくださった。

こういう場面ではよく「元気をもらいましたよ」とか、
「踊りたくなったわ・・(タンゴは)踊れないんだけど(笑)」とか、
「よくそのホッソイカラダであんなパワフルなピアノが弾けますねえ」とか、
そんなお言葉はいただくことがありますが、

      『迷いが・・無い』

この言葉には、特別な、新鮮な気持ちにさせられました。

すぐに頭をよぎったのが、自分の担当する生徒さん達のことでした。

こんな「言い得て妙!」な言葉を、私は思いつくこともなく日々レッスンしてきましたが、
(それもかれこれ30年!!)
そうか、あれもこれも、みんな
「その人が『迷いなく』その人の音、その人の思う表現を、出してくれるように」
というための積み重ねだったのかもしれないと。
「こんな風にアレンジしたんですけど・・やっぱ、ヘンですよ、、ね?」
「まだぎこちないですが、こんな風に強弱考えて弾いて(歌って)みました、、
おかしかったら却下してくださいね、先生」なんて言いながら、恐る恐る・・
・・でも自分なりの演奏を
勇気を出して披露してくれる生徒さん達に、なぜ
「そんなのはおかしいからやめなさい」「私の言うとおりの表現にしないとダメ」とか
頭ごなしに言えるでしょうか。
彼らの一生懸命に考え感じたものの中には、必ずその人のそれまでの音楽経験の中からでないと
出てこない「光るもの」が含まれているはずです。それはレアアースかもしれません。
そこに気づいて掘り起こして、「これ、いいやん!!」と言葉をかける、そして
それが光る理由や、せっかく光るのならもっと輝くためにどうすればいいか、
一緒に考える、、こんな積み重ねが、きっと、
「私の演奏、私の音楽性、結構いいじゃん、アリじゃん、イケてるじゃん」と
思いを強くしていかれるモトなのかもしれません。

   「迷いがない」イコール「これでいいのだ」  ・・

それに1コマ30分や60分、習う方にとっては貴重な貴重なレッスン時間ですから、
センセイである私がいちいち迷ってては効率悪く、良いレッスンとは言えませんし
センセイが迷うことで余計に生徒さん自身がかかえる迷いの深みにはまってしまう危険もあるわけで、
長年の経験も手伝って「今その人に、即、必要なコト」をどう組み立てて即座にアドバイスすべきかということのスピードはかなり私、速いかもしれないと思ったりします。

ひるがえって「自分自信の来し方はどうだったか」にも思いが至りました。
思えば決して「迷いなく」歩んできたわけでもなく・・むしろ「迷いだらけ・道草だらけ」の
音楽人生でしたなあ。
まあしかし、歩むルートとしては、蛇行に次ぐ蛇行でしたけど、
その時その場で出そうとする「音」には、少なくとも「迷いながら出してしまった」
ということはなかったかなと思います。つまり、その日その時の私にできる精一杯の表現を
(たとえ稚拙であったとしても)
やってきたことは確かだと思うのです。

やがていつの日か、「ブレないね、あの人は」と、言ってもらえるような、
そんな堂々としたヤツになれた日にゃ、上出来かな、とも。

・・・いつになくオオマジメなケイトはんでしたぁぁ。チャン、チャン。

なつやすみ。

2011-08-15 11:36:14 | ここ最近のアタクシ。
今日からようやく、アタシ、なつやすみ。

7月の末から8月あたまにかけて、福岡大名ティエンポ、直方ギャラリーやすむら、
八幡旧百三十銀行ギャラリー、そして熊本のお寺熊本別院、と、
トリオ・ロス・ファンダンゴスのライブをおこない、
8/7のケイトミュージック13周年パーティー、
(パーティーの模様は、ケイトミュージックBBSでご覧いただけますよ)

そして8/12は、以前からアレンジとレコーディングを依頼されていた、あるアーティストの作品の
ピアノ伴奏と歌の録音で福岡へ。3曲分のピアノのオケと、それぞれのヴォーカル録りに、
結局ほぼ6時間をかけた。終盤は声枯れし始めてしまって、ああ、プロとして
不甲斐ないなあ、という場面も。歌いなれた自分の曲ではない課題に取り組むこと、
それを歌うこと。
録音してみて初めて気づく弱点もわかり、良い経験をさせていただきました。


翌13日はベイサイドプレイスのレストランで、Drの白川さん、Bsのワタルさんともに
JAZZの演奏。リクエストは来るわ、オヒネリはいただくわ・・(謝謝!)

いやあ、、クソ暑い(・・お下品な表現ですみません)日々の中、
超ド熱い(・・またまたお下品な表現ですみません)音を、
方々にまき散らしてきた、この怒涛の1ヶ月。
ようやく今日から少しボーッとできる時間がとれます。
まあ、その忙しいさなかにずうっとおろそかにして貯めてきた主婦業を
一気にやるので、そうそうボーっとはしていられませんがね。

昨日は、午前中に1つだけ、新入会予定の方のピアノの体験レッスン。
彼は二十歳代で、独学でジャズピアノを練習中だとか。今後に大きな期待を抱かせてくれる、有望株。
体験レッスンとは言いながら、うれしくなってついついあれこれ音楽談義してしまう(笑)
そして午後からはお墓参りと買い物。
あさって17(水)まで、しばし、羽根を伸ばします。
主婦業も、アタシにとってはリラックスの一環(今日のようにまとまった時間がとれるのは幸せ)です。

9月からは、また忙しくなりますなあ。
9/19教室の「こどもピアノ発表会」inムーヴ10F、
10/10NHK文化教室「シャンソン教室」発表会inケイトミュージックカフェ
11/6は、「ケイトミュージック発表会おとな編」in芸術劇場小劇場、、、
と、
秋は発表会三連チャン。
11月末~12月半ばは、2回目のブエノス行きです。

あ、8/27(土)は、中州ジャズにファンダンゴスが出演しますよ。
ゲストは、あの、日野皓正。
お近くのかた、見に来てね。

「ケイトミュージック13周年パーティー」

2011-08-04 22:40:08 | ここ最近のアタクシ。

8月になりましたねえ。

今年もやりまっせ、真夏のパーティー!!

思い起こせば、1998年の8月、この大門の地にお引っ越しをしまして。
・・・その日も全身ドロドロに大汗をかくほどの真夏炎天下。
その当時は、店らしい体裁などほとんど何もないような、
そんなケイトミュージック。
ささやかながら開催した開店パーティーに集まってくださった人々は
わずかに10人あまり。
それから年々、このパーティーを面白がり楽しみにしてくださるお客様が増え、、
今年などは、まさかの50人(60人!??)超え・・・?
みなさんがこの「周年」をお祝いに、駆けつけてくださる。
ほんとうにありがたいものです。
定点で粘り強くやりつづけていること、やり続けていくこと。
これが大事なんですねえ、と、しみじみ。

さあ、バーベキューだっ、カレーだっ、焼酎だっ、そしてそして、
ドンチャンにぎやかにライブだっ、歌えやみな歌え、踊れやみな踊れ~~!
ほいやっさーっ!!

8月7日(日)
「ケイトミュージック13周年パーティー」
【出演】 ケイトミュージックゆかりのミュージシャン、パフォーマーのみなさま 
【時間】 13:00~21:00
【料金】 2,000円(あるだけ食べ放題、飲み放題)

食べ物、飲み物、今回は昨年よりもさらにさらに、たっぷり用意してお待ちしますよ。

【出演予定】
幻一郎、山崎コーザン、山崎エージ、巨勢典子、おおき恒平、あくび、
いわつなおこ、谷本仰、岸本麻子、宗龍也、サムの息子、
トワトワ座、曽田博、ヒラオカテツユキ、
内藤由紀、垣内ヒロ、池里美、白濱直子、児玉知道、Onichan、
伊藤知恵子、KAZU、その他。

トリオ・ロス・ファンダンゴス、および、むささびモモンガーズの出番は、
たぶん18:00以降になると思います。
わっしょい百万のお祭りのついでに、そして、この夜開催される
紫川の花火大会の見物の前に、、、ぜひ遊びにおいでください!!