ケイトの部屋kate's room

音楽人・秋元多惠子(ミステリアスケイト)の小部屋です。
オリジナルCD「KATE SINGS」絶賛発売中。¥2000

ここ最近の演奏雑記帖

2008-03-27 00:32:31 | ここ最近のアタクシ。
3月22日(土)福岡は早良区祖原のCafe楽屋で、トリオ・ロス・ファンダンゴスのライブ。

5月のタンゴの節句ツアーに向けて秒読み段階に入ってきたこの日のライブは、
「気負いはなく、されど気合は十分」で臨みました。
それだから、「演奏はガッツリと、トークはまったりと」・・そんな感じだったかな(笑)

慣れ親しんできたCafe楽屋の、いい空気。
空間の持つ力って、ほんとうにありがたいし、得がたいものですね。
取ってつけたように一朝一夕で作られるものでは到底ないのだもの。

そんな中、時間になるとそぞろお客様がお見えになる。
キビッと区切ることもなくリラックスして、当然の流れのようにライブの1曲目を始められました。
少しゆったりめのお運びだったので、そのぶん、一音一音を隅から隅まで堪能していただけたようでした。

この空間で、もう何度もライブをしてきた。
ファンダンゴスCDの録音も、ここでやった。
「夜明け」という曲は、曲の途中ミロンガのリズムになる部分があるが(これはファンダンゴスのオリジナルアレンジ)、
そういえばこの部分、このCafe楽屋でのレコーディング中にアレンジに煮詰まってとっさに三人で思いついてすぐ実験し、
「採用!!」となったものだった。窮すれば通ず(!??)ではないけど、楽しいエピソードだ。
そんなわれわれのアレンジ決定までのワハハな迷走ぶりを、レコーディングエンジニアの江島氏(Cafe楽屋のマスター)は、
いやな顔ひとつせず、待っていてくれた。
「夜明け」を、この日のライブで演奏しながら、そのエピソードを思い出していた。
「夜明け」だけではなく、この日のすべての曲は、どこをとっても、こういう思いに満たされながら、音に託していたようだった。

特に、個人的には「オブリビオン」は、今までの私のベスト3に入る演奏だったと思う。
ピアノで冒頭の部分を即興演奏で始める・・この日の口火は、複音楽風に始めた。
すぐさま谷本仰のヴァイオリンと岩津直子のアコーディオンが絡んでくる。
綺麗なきれいな曲。
悲しい旋律。
せつなく胸いっぱいになるハーモニー。

終演後も、お客様からはありがたい感想を口々にいただいた。うれしそうに話をするそのお客様たちの顔を見ていて、こちらもうれしくなってきた。
ありがとうございました。

そして帰り際には、「親子トースト」(なおこさんが焼いた手作りパンに、なおこさんママが作られたマーマレードをつけていただいた)は、
パンのしっかりした食感とジャムの甘さが絶妙にマッチしていて美味しかった!!

ここ最近の演奏雑記帖

2008-03-18 18:56:10 | ここ最近のアタクシ。
3/16のティータイム“JAZZ”ライブ、超・大入満員の中、お天気にも恵まれ、にぎにぎしく始まりました。

スタンダードなナンバー、スウィング感たっぷりの歌、BOSSAや昭和歌謡、などなど、アンコールも含めて全13曲。

宮田さんのヴォーカルは、声が甘く、だけど、、ここぞ、というときのパンチも鋭く、オシャレな演出から泥臭いブルースまで、本当に多彩。
聴いていて(弾いていて)本当に楽しめました。演奏者自身がこんな風だから、聴いてくださっているお客さまのみなさんも、本当に面白く愉しい時間をすごされただろうなと思いました。

宮田ワールド、炸裂。
・・・というのも、曲と曲のあいだのMCも、(計算されているはずでしょうが)まったく気負いがなくて、ちょっと偉そうなしゃべり(ご家族についてのお話)をしたかなと思うとすぐさま、「いや実は・・こういうことで点数稼がないと、、ね」なんて、オチを持ってくる、そういうところが、居合わせたみなさんが全員、彼の人柄の良さを知る瞬間で、なんともホンワカさせられるのです。
プログラムの途中、「3月生まれの人がいらっしゃる」と言っては♪Happy Birthday♪を、人数分、みんなで歌ってお祝いしたり、知り合いの17才のお嬢さんのクラシック(イタリア歌曲「カロ・ミオ・ベン」)の披露の場を用意したり(なかなか清清しい歌声でした)と、宮田さんの「ライブという行いを通じての、『人』への想い」が、そこかしこにあふれていました。

この日は私はもっぱらピアノ弾きに徹しました。
ベースの福山ワタルさんとともに。

いい時間、いい人々、いい想い、を、味わわせていただきました。

ご来場くださったみなさん、ありがとうございました。
宮田さんのジャズライブ、今後もまた続けていって欲しいと思っています。

演歌な春

2008-03-07 11:28:51 | ここ最近のアタクシ。
先日、久しぶりに戸畑のSTYというスーパ-に買い物に行った。
生鮮のコーナーでは、普段よく利用するTRLという店とは種類も値段もちょっとずつ違う品揃えの中をあれこれと見て歩くのが楽しい。

ひとしきり野菜・肉…と見てまわり、次は鮮魚売り場。

ほう。

ちょっと前くらいまでは日本中のどこのスーパ-でも必ず鳴っていた♪さかな・サカナ・さかな~♪の(…家に帰り着いてもなお無意識に口ずさんでしまう、あの、ぐるぐるサブリミナルに、夜中までお付き合いした日もたびたびあった…)BGMは、今はすっかり様変わりしていた。

そうたい。
九州の魚屋さんなら、この曲たいっ。

H川君の芸能10周年を記念して作られた、彼の故郷福岡を唄う、
       その名も「玄海舟歌」。

…気合いの入った歌声が、保冷の硝子ケースの列んだ売り場いっぱいに響き渡る。
海の男の唄よのう、と聞き惚れながら、同時に、お店の心いきにも惚れた。
そこからは私も一緒に、(レジ籠の中のネギをマイクにして握りしめグリグリ回しながら脳内オンステージ状態で)コブシを唸らせた。ご機嫌ダゼ~!

ところが。


すみません、そのテープレコーダー、調子悪いんじゃないですか…ねえ。

そう、しばらく聞くと、ところどころ、何か、プツプツと、小気味悪い途切れ方をするのです、まるで、「クラブぅ」のDJの仕業のよう。

さらに極めつけは、

♪~男ならぁ~~、男ならぁ~、ヤル・ヤ・ヤ・ヤル・ヤル、ヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤ…(で、予期せぬブレイクの後)
   ・・るだけえー やるたい~、気張る~たいィ~(と復活)♪の、サビ。

一番の聴かせどころなのに、ねえ…。


私は笑いを堪えながら、しばらくあさりやカレイを選んでいたが、エンドレステープはまた巡り巡り来て、例のサビに。

♪ヤル・ヤ・ヤ・ヤル・ヤル、ヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤ…ヤヤヤヤヤヤヤヤヤヤ♪

…あらら、またまた同じ現象が。

こうなると、もう笑う気にはなれなくなります。
今夜は、この現象も込みで私のサブリミナルになるのか?

うっくー!
度し難い。

お願いだから…。
そのテープレコーダー、早く修理に出して下さい(怒)。
魚屋さんの心いきなんかを粋にまで感じたアタシの、この失恋にも似たやるせない気持ち、とっとと返して下さいっ(涙)。


もう、それ、限界舟歌ですよ。

ここ最近の演奏雑記帖

2008-03-07 11:27:14 | ここ最近のアタクシ。
2/24(日)。
小倉で「KAZUコンサート」が開催された。
はからずも春の一歩手前のダメ押しのように小雪ちらつく、悪天候の中だったが、お客もまずまず集まって下さっていて、ホッとした。
私は、ベースの福山ワタル、ドラムの白川和宏とともに、前半のKAZUライブのバックバンドのピアニストとして9曲、それからゲスト歌手の宮下さんのバックでも3曲演奏でお手伝いした。KAZUのプログラムは、主に70年代のニューミュージック。
素朴な歌声が、いい。

また、KAZUの希望により、ちょいと私の弾き語りコーナーも。3曲ほど唄った。
ちょっぴり緊張するやん。
だって、アタシ、弾き語り歴としては一年生なんだもん。
そう、今までこのスタイルを敢えてやらなかったのには理由がある。
普段ピアノを演奏するときには、いつも「その瞬間瞬間にひらめいた最善(そのときの私にとっての)のフレーズやハーモニーに集中し、確実に音に出すこと」に全力をかけている。だから、その瞬間というのは、それをやっている自分の中に、「もうひとつ別のフレーズやハーモニーにも集中する、別の自分」など、入る余地がないのだ。したがって、「弾いているヒト」として集中している瞬間は、もし同時に歌うという行為をしていても、どこかうわのそらなんじゃないのかな・・。とか。無性に気になる。
いや、逆に「歌」こそ心のこもった伝え方をしたい、そのためには「歌うこと」にギュウッと集中して、「弾くこと」はなるべくシンプルで良い。・・・とか思った瞬間に、手元がヘンになって、指がいたずらに誘われ弾き間違ってしまったりするのだ。戦々恐々・・(苦笑)
とはいえ、ライブはやっぱり楽しい。
「明日に架ける橋」「観覧車」「酔月仙(すいがつせん)」の3曲を歌わせていただいた。・・・ちゃんと届いているとしたら、いいな、と、思いつつ。

3/2(日)、福岡天神のティエンポイベロアメリカーノにて、アルゼンチンタンゴのダンスパーティー「ミロンガ」に出演。
ここのパーティーに演奏者として、ファンダンゴスが毎月1回ずつ福岡通いをしている。これまでも、ずっと居合わせたダンス好きのみなさんと、その日その時の空気を楽しく共有してきた。
「踊るように演奏」したいと思って弾いている。
踊っていらっしゃるみなさんにも「演奏するように踊る」ような思いが降りてくる瞬間が来るとすれば、それはもう最高。演奏者冥利というものです。
流れる演奏の時間・踊りまわる空間、、そして、衣食住の文化もすべて含めて、それぞれを区切ることではなく、もともとひとつのものだと思う。おいしいワインも、南米料理も。。
(結局、食い意地のハナシ?か、、すんません)
お芋とポークの挟み焼きクリームソース、うまかった。などなど。

3/4(火)小倉のカフェCreamにて、ファンダンゴスライブ。
この日も、またまた寒波・・。いや、小倉はそうでもなかったんだが、なにせ、数日前から「寒波来るぞ・寒波来るぞ・・」と、なにかの修行のように天気予報が触れ回っていたもので、客足、心配でした。が、本番開始の時刻を少し過ぎるころには、ぽつ、ぽつっとうれしい顔ぶれが見えてきて、和やかな雰囲気でライブを始めることができた。
この日のプログラム、最近になく異色だった。
いつもはラストや中盤にもってくる曲を、あえて初っ端に持ってきてみた。
・・・メンバーの誰ともなく、そんな成り行きだったのだ。
そして、ライブを始めてみて、やはり誰ともなく「この曲のこの局面はこう聞かせたい」という気概を共有しつつ、テンポや仕掛けなどの様変わりにお互い驚いたりニマニマしたり・・。
そんなこんなで、いつでも新鮮、は、やはり相変わらずの「生」の醍醐味。
楽しい愉しい。

さて、ずっとファンダンゴスを応援してくれていたSGさんが、なんと3月末には関東へ転勤とな。
そのSGさんを囲んで、ライブ終了後は、その場でささやかな壮行会。
でも、ありがたいファンでいらっしゃる。
彼は、またすぐ、5月の「タンゴの節句ツアー」に合わせて、わざわざ福岡に遊びに来てくれるおつもりらしい。かたじけない!!
あ、この日、そうとう久しぶりに演奏した「ノクトゥルナ」は、彼にとってはもはや幻の1曲(お気に入り)だったらしく、「今日、あの曲がまた聞けて、うれしかったです」と上機嫌。ありがとう。

D・I・Y(日曜大工で・・)

2008-03-01 12:16:47 | ここ最近のアタクシ。

以前より、ケイトCafeの一番おもて側、ウィンドウに近いところに、手作り作品を置く棚のあるギャラリーコーナーを設けていたのですが、なんとなく暗い印象があって、作品が映えないなあと思っていました。

昨年末よりずっと、ここの改造計画をしており、暇をみてはちょびちょびと2ケ月かって、ようやく、いい感じに仕上がりました。
ホワイトが基調です。



かわいいビーズのアクセサリーや、帽子がいっぱい。

少し暖かくなった今日このごろ。
また、お茶しに来てください。
作品も、出展をお待ちしています。(委託販売で~す)