【 蛸 グ ラ フ 】
八方手詰まり。
 



■今年も蔵プロジェクトのポスターイラストを描きました。
例年のワークショップに加え、民宿青猫のオープン、狐の嫁入りをモチーフにした花嫁行列など盛りだくさんな催しとなるそうです。ご都合のつく方は是非。実際に掲示されるA2ポスターのデザインは、今年の桜祭りに引き続きリトルクリエイションさんが担当されていていい感じに仕上がっています。

ちなみに今年の桜祭りのポスターのイラスト原画はこんな感じでした。



■芳文社さんのつぼみ誌で2年ぶりとなりますが表紙と漫画を描きます。
カバーイラストは以下の候補から編集さんと相談して、手を加えた形で入稿しました。完成画はどうなったかは、つぼみ公式サイトの更新や書店でお確かめください。









■肝心の朝霧8巻
難航してますが、こちらも作業継続中です…。
お待たせしてすみません。

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ご無沙汰してました…。1月31日に朝霧の巫女7巻が発売されます。
たいへん長らくお待たせしてすみませんでした。内容の詰まったものにしようとがんばりましたのでお手にとっていただければと思います。

今回の書店さん向けの書き下ろしペーパーは以下3種(左からとらのあなさん、ゲーマーズさん、COMIC ZINさんとなってます)、wonderGOOさん他はロゴを除いた単行本表紙のポストカードとなる予定です。



また、前巻に続き、発売に先立ってお試し読みができるようにしました。なにぶんオリジナルは5,6年前に掲載された古い原稿でもありますので、少し多目に48ページ読めるようにしました。
7巻冒頭四回は南北朝時代の回想ということで、往年のNHK大河ドラマや貸本時代のマンガ、時代劇劇画などを意識してみたのですが、読みにくかったらすみません…。7巻後半で現代になるともとに戻ります。購入の参考にしていただければ幸いです。
(サンプルは校正前のもので、製品で変更される可能性があります)

asagiri7th_websample.zip (3.7MB)


もう一点お知らせとしてPGNさんの漫画制作ソフト「コミラボ」でイメージイラストと作例を担当させていただきました。詳細についてはもう間もなくアナウンスされるかと思います。とっても良いソフトなので、お年玉を残して楽しみにしていただければと思います。

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■朝霧の巫女の舞台となっている三次(みよし)市関連で去年描いた絵を紹介します。


・東洋林産化成株式会社様のしもん茶パッケージイラスト,デザイン原案


・みよし桜まつり イラスト


第4回蔵プロジェクト イラスト
 主催の卑弥呼蔵・赤猫さんにはちょくちょく遊びに行ってお世話になっています。折を見て詳しく紹介したいと思いますが、お化け屋敷のもぎりをしたり、ヨーヨー風船を売ってみたり、テーブルナプキンの絵を描かせてもらったりといろいろやってます。


漫画家としても絵描きとしてもまだまだ修行が足りませんが、今後じゃんじゃん描いて精進したいと思います。

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僕にとってもうコレがなきゃ仕事にならん感じのペイントツール、mdiappについてのあれこれを書きます。
もっともっとユーザーが増えてくれれば、回りまわって僕にも利になるので頑張って書きます。

既に一通りのことは、赤坂素人さんのMagical☆Cafemdiappカテゴリで書かれており、非常にうまくまとめられています。
公式のTIPSとあわせて通読すれば特に使い方がわからないということはなかろうかと思います。

僕のブログではmdiappで漫画やカラーイラストを描く上でつまずきやすいところや、
実例的なことをピックアップして補足していこうかと思います。
書きたいことは沢山あるんですが、まずは個人的に基本にしてすべてだと思っている
「1bpp/8bppレイヤーの使いこなし」についてです。

まずは前回のおさらい。



耳がタコができるまで何度も言いますが

・1bpp/8bppレイヤーは、黒一色(初期状態)しか扱えません。
・8bppレイヤーでグレー色に見えるのは黒の半透明色です。
・1bpp/8bppレイヤーで黒以外の色を扱いたいときはレイヤーカラー機能を使います。



以上のお約束を踏まえて、ペン入れから仕上げまでの流れで1bpp/8bppレイヤーの使いこなしについて解説を書いていきます。

また、今回の解説に使ったサンプルファイルをアップしました。
(mdiapp_sample.zip 15.8MB)
作業工程で削除したり統合するレイヤーも出来るだけ残してありますので、よろしければ参考にしてみてください。

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■下書きを薄い色で入れる

ペン入れしやすいように、薄い色でざっと下書きをいれます。

-追加・1bpp(レイヤーウインドウ/レイヤー/)を実行して新規1bppレイヤを作成します。
レイヤープロパティを出して(レイヤーウインドウ/レイヤー/、
またはレイヤーウインドウのレイヤー名のあたりをダブルクリック)、適当な色を指定します。




one more point [スポイトツールで消しゴム代わりに]
1bppレイヤーでは、不透明色1色と透明色のみを扱います。
この際透明色をスポイトツールで拾ってブラシツールで描画すると
透明色で書き込まれ、消しゴムツールと同じ働きになります。
そこでタブレットペンのサイドボタンにaltキー(スポイト切り替え)を割り当てれば効率的に作画できるのでおすすめです。

*慣れないうちはmdiappのスポイトツールのツールオプションの
”レイヤーカラーを無視する”のチェックボックスはONにしておくと良いでしょう。
OFFにしておくと、明るいレイヤーカラーは透明色として判定されますので注意してください。






■パーツごとにペン入れをする

髪の毛は眉や睫毛などと交差しやすいので、アップや大ゴマでは別レイヤーに分けておくと修正しやすくなります。
その際、一時的にレイヤーカラー機能で色を変更しておくと見やすくなってペン入れが楽になります。





one more point [レイヤーを半透明にすれば見やすくてOK?]
見やすくするのに別にレイヤーカラーで色を変えなくても、
レイヤーの不透明度を変えればいいじゃない、という方もおられるかもしれませんが、
以下の2点の理由で推奨しません。

・1bppレイヤー上でスポイトツールはプレビュー上の色で2値判定するので、スポイトツールオプションが
”レイヤーカラーを無視する”ON設定であっても、不透明度を変更して明るい色の状態になると、下書きの線をスポイトで拾えなくなることがある。
(ペン入れ中下書きを修正したくなったときなどに困る)
・ラスタライズの際に、不透明度を戻すのを忘れるとそのままグレースケール化され、
最終入稿で2値化した際、グレー部分が消えてしまう場合がある。

特に後者はトーン作業で一時的に不透明度を変えた際に起き易いトラブルです。
2値で入稿する漫画原稿の場合、極力不透明度はいじらない方が事故防止につながります。
不透明度よりレイヤーカラーと乗算レイヤーモードを活用すべきで、
特に複数人で作画する場合は徹底しておくべきルールだと思います。




■資料写真をトレスする



基本的に背景は、先に触れた「パーツごとにペン入れする」の要領で、
レイヤーを分けて作画すれば良いでしょう。
資料写真をトレスしたい場合はレイヤーにコピーアンドペーストで読み込んで、
特に複雑なものでなければ8bppレイヤーに変換します(600dpiで32bppレイヤーのままだとメモリを大量に消費するので)。
さらに、レイヤーカラーを変更しトーンカーブでコントラストを調整するとトレスがしやすくなります。




■髪ツヤなど、ホワイトを入れる

初めてツールを使う人が線画と別レイヤーでホワイトを入れようと思ったとき、つまずきやすい部分です。
何度も繰り返しますが1bpp/8bppレイヤーは黒1色と透明色のみ扱います。
カラーパレットやスポイトで前景色を白にしても1bpp/8bppレイヤーに不透明な白を書き込むことは出来ず、透明色として扱われます。
線画レイヤーに不透明なホワイトをのせたいときは、
線画レイヤーの上に新規1bppレイヤーを作成し、レイヤーカラーを白に変更して作画します。
さらにこのとき、作画するブラシツールの色(前景色)は黒である必要があります。
レイヤーカラーは不透明色(黒)を他の色に置き換える機能ですので、
白のブラシで描いても透明色として描かれる形になります。





■擬音やキャラクターの白フチ(白ふちくくり)、ぶちぬきなどの合成用マットレイヤーを作る

1bpp/8bppレイヤーで見た目、白色になっている部分は透明色ですので、キャラクターと背景を重ねたり、
枠線から飛び出すぶちぬき作画をすると、背景や枠線が透過してしまいます。
消しゴムで不要部分を削除してもいいのですが、背景の再利用性を損ねたり、
枠線を選択範囲の参照元にしたりすることが出来なくなります。
そこでレイヤーカラーを白にした1bppレイヤーを敷いて、
透過して欲しくないところを塗りつぶします。
先に触れたホワイトレイヤーはキャラ線画の上に重ねましたが、
今回のマットレイヤーはキャラ線画の下に置くことになります。



さらに領域の拡張(レイヤーウインドウ/編集/)などを使って、
線画に対してマットレイヤーを数ミリはみ出すように塗りつぶせば線画を白で縁取った仕上がりになります。
こうした白フチ(白ふちくくり)処理は原稿の見易さや完成度をあげる大事な処理ですので是非活用したいところです。




one more point [マスク/クリッピングを使った合成処理]
マスクやクリッピングを使えばもっと複雑な合成処理ができますが、やや負荷が高い処理ですので、
ノートパソコンなどの環境で作業する必要があるのなら避けたほうがいい場合もあります。
またアシスタントが未習熟な場合、混乱や事故の原因(マスクやクリッピングレイヤーの下に新規レイヤーを作ってしまうなど)
となる可能性もあるので注意が必要です。
マスクとクリッピングの具体的な使用法については機会を改めて触れたいと思います。


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「1bpp/8bppレイヤーの使いこなし」の後半となる次回更新では、トーンワークやさらなる応用について書いていきます。


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ご挨拶がおくれました、明けましておめでとうございます!
朝霧6巻も無事発売され、お買い上げいただいた方々に御礼申し上げます。
完結まで出来るだけ沢山の方に読んでいただけるよう、今年は張り切っていこうと思います。
広島への引越しも終わって制作環境も一新したので、また新たな形で読者の方が驚いたりわくわくしてもらえる作品を生み出していけるよう打ち込んでいきます!

去年下半期はあまりにもギリギリな僕の自業自得進行で、告知できなかったものや、追加できなかった画像などがありますので、ここでまとめておこうと思います。

■芳文社 つぼみvol3

・表紙・裏表紙案(百合漫画のカバーということで、ずいぶん悩みました)




・販促ポスター案(つぼみ普及委員というお題で、こちらは割りと楽しくできました。)




中国新聞社 しぐまΣらいふ
中国新聞さんが運営されている地方紹介サイトです。学生さんが中心になって広島の四方山ネタを取り上げていて、広島県人でも新たな発見があります。僕はゲストとして寄稿させて頂きました。

スタジオいなご 羽後町スティックポスター
去年行われたイベントで発売されたスティックポスターです。鈴木家住宅と旧長谷山邸がモチーフですが、秋田へ2回ほど現場取材に行ってきて打ち合わせを重ねながら描きあげました。



















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この時期からカラーもmdiappでほとんどの作業をするようになってます。
次回更新はmdiappについてまた色々書ければと思います。

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お知らせが遅くなりました、なんとかギリギリで入稿間に合ったので
あとは印刷屋さんの頑張りで12月28日にばっちり発売されるかと思います。
大変長らくお待たせしてしまい、申し訳ありませんでした。
ようやくお手元にお届けできます!

「昔過ぎてどんな漫画だったか覚えてないよ」
「描き直しでちゃんと面白くなってるの?」という方のために
6巻第20話を先行でお試しできる画像ファイルを用意しました。
60ページとたっぷりありますので、ゆっくりどうぞ。

http://hiruko.cool.ne.jp/blog/special/himiko.zip
35.4MB

追記(12/24)

各店舗で購入特典がありますので、参考にして頂ければと思います。
(サンプルを用意できれば良かったんですが、今、ネット環境がiPhoneだけなのでブログにアップは難しいのです、ごめんなさい。)

「ゲーマーズ」(六巻表紙ポストカード)
http://www.anibro.jp/tokuten.html

「WonderGOO」
(こま&忠尋お正月イラストポストカード/2002年アワーズ3月号表紙より)
http://www.wonder.co.jp/

「とらのあな」(描き下ろしイラストカード/こま)
http://www.toranoana.jp/info/

「COMIC ZIN」(描き下ろしイラストカード/両陛下)
http://www.comiczin.jp/

再追記(12/24)
作業画像をtwitpicにアップしてたのを思い出したのでリンクしときます。
画面左がとらのあなさん、右がcomic zinさん向けイラスト
です。
http://twitpic.com/ud3cv

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アワーズ誌面で告知されました通り、朝霧の巫女6巻発売日が12月28日に決まりました!
朝霧連載当時のアシスタントさんにも来てもらって、きちんとした形でお届けできるよう、目下全力で作業中です。
なかなかまめなブログ更新が困難になっていますが、切りのいいところでまた何か書ければと思います。

以下の画像は20話(連載54回)の作業中画像です。
フルデジタル作画ということで心配されている方もおられるかと思いますが
アナログ以上のアナログ感を目指して、日夜液晶タブレットとmdiappをフル回転させています。
クオリティは何とかなりそうな手ごたえを感じておりますので完成版にご期待ください!
















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難物だった54回の直しネーム/下書きはなんとか終わりました。
(54回は50ページの予定でしたが、結局60ページになりました)
とりあえず、53回分からごんごんペン入れを進めているところです。

まだまだ呆れるほど道のりはありますが、水平線の向こうに
ぼんやりとゴールは見えてきた感じです。

土曜にいったん東京に戻ってきたんですが、おこもりで仕事するために必要な
プリンタやらミニコンポやらどんぶりやらをクルマに積み込んで、今晩また広島へ発ちます。

次に戻ったときにはいいお知らせも持ってこれるよう頑張ります。

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シナリオはあげたものの、先週は6点累積の違反者講習で8時間絞られたり、車検だったり、B3ポスターを描き上げたり、スタジオいなごさんの案内で秋田の羽後町へ茅葺民家の取材に行ったりなんやかんやで滞りましたが、今は順調に作業中です…。

秋田取材では日本の原風景を偲ばされる茅葺民家とパワフルな羽後町の人たちが印象的でした。記事写真は鈴木家ですが、今も家主のご家族が暮らされています。色んな意味で濃いところですので、建築に興味があったり刺激を受けたい方はぜひ。

現在は第19話(連載53回)ネームが終わり、明日から第20話ネーム作業の続きを広島の引越し先でやる予定です。あっちでは仕事のほかは寝る食うしかできない環境なので遅れを取り戻すべく頑張ります。

年内までは東京と二足の草鞋だと思いますが、一年以上前からいい続けてた引越しの算段がようやくつきそうです。


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今回更新は最近のお気に入りグラフィックソフト、
mdiappについて、つらつら書きます。

ver1.14dでのレビューですが、かなり精力的にアップデートされているので、
記事内容はすぐに古くなるかもしれません。


■フルデジタルマンガのためのmdiapp

以前のエントリでも触れたように、デジタル/アナログ混在だと煩雑な作業が増えるので
効率を考えるとフルデジタル化が良いのですが、
なかなかシンプルに代替できる手段がなくてあれやこれやと模索していました。

シンデレラシューズ執筆時にmdiappがいけそうだ、という感触を得たので
先に導入していた液晶タブレットのCintiq12wxとの組み合わせでフルデジタルにチャレンジしたのが
つぼみ誌の”コブリアワセ”上下編でした。

// cintiq12wxの縦解像度は800しかないので、mdiappの推奨環境(1280*1024 pixel 以上)に満たないのですが
// 記事トップの画像のような要領でウインドウの配置を工夫すれば、何とかなる感じです。
// タブレット上辺を除く周縁部は読み取り精度が落ちる(描線がよじれる)ので、左右にウインドウを振り分けるのが良いと思います。

mdiappはネーム段階から使用して、そのままペン入れの下書きとして再利用して省力化してます。
マンガの何がめんどくさいかというと、ネーム・ネーム改稿・下書き・ペン入れと
同じような絵を何度も描くのが一番めんどくさかったので、ここらはデジタルの大きな有り難味です。




■1bpp/8bppレイヤとレイヤーカラー

Photoshopをいじったことがあれば、あまり迷うことのないソフトですが
1bpp/8bppレイヤの仕様とレイヤーカラー機能がちょっと特殊で、
初めて使う人がつまずきやすい所だと思うので、ざっと触れておきます。
(ウソが混じってたらごめんなさい)

1bpp/8bppレイヤは、Photoshopのモノクロ2階調とグレースケールモードに似てるように見えるかもしれませんが、
扱い方は別物ですので注意が必要です。



つまり、1bpp/8bppレイヤで扱うのは黒一色のみです。
8bppレイヤで見かけ灰色に見えるものは、半透明な黒というわけです。
不透明なグレーや白を直接扱うことはできません(32bppレイヤなら可能)。

1bpp/8bppレイヤで黒以外の色を使いたいときは、レイヤーカラー機能を使います。
やり方は簡単、レイヤーウインドウで変えたいレイヤをダブルクリックして色を選択するだけです。



これで黒髪に、不透明なホワイトでハイライトのレイヤを載せることなどができます。

単色と透明しか扱えないのは一見不便なようですが、使っていくと理にかなった仕様だと感じてくると思います。
1bpp/8bppレイヤとレイヤーカラーは、基本かつさまざまな応用が利く最も重要な機能ですので
これさえきっちり抑えればマスターしたも同然です!…たぶん!


■クリッピング

ver1.13aからはクリッピングが使えるようになりました。
コマ割にクリッピングを使えばキャラクターや背景を大きく描いても、コマ外のはみだし修正が不要になります。
また、以下の画像のようにレイヤーがインデントされる感じで表示されるので、見た目も整理されて便利です。



画像では分かりやすく色づけしていますが、実際にはコマの形に白(レイヤーカラー)で塗りつぶしたものでクリッピングします。


■お仕事ツールの要件

仕事用にメインとして使い続けてみて、ペン入れツールとしては申し分ありませんでした。
枠線を引くのにはちょっとコツと慣れが必要ですが。

「コブリアワセ」ではトーンなしの手法を取ったので、mdiappでのトーンワークに関しては
もう少し使い込んでみないと何とも言えません。

一つの工程で複数のソフトを使い分けるのは余りよろしくないので
ここまでならmdiappでできる、この先はPhotoshopという見極めをしているところです。

// ヒラアミまでならmdiapp単体で使いやすく問題もないのですが
// 砂目や柄ものなどのトーンは素材として別途用意する必要があります。
// ver1.14d現在、パターン貼り付け時に不具合があるっぽいこと、
// 他ソフトよりメモリ消費が激しくなる場合があることなどから
// 環境によっては下流作業の仕上げは他のソフトに切り替えるのが今は無難なようです。

//(*ver1.14h現在、すべて修正・改善されています)

同ジャンルのソフトではオールインワンで完結できる便利で多機能なものもあるんですが
mdiappの使いやすさ、習得しやすさがメインツールに選ぶ決め手になりました。

記事の趣旨から外れるし、長くなるので理由をあれこれ述べませんが
業務用のマンガツール(複数人での作業前提の場合)は、
とことん初心者向けであるべきじゃないかなあという気がしてます。
完全に私見ですが、これは機能の数よりも重要なことです。


■カラーもいけるmdiapp

mdiappは最初は線画用ソフトのつもりで使い始めたんですが
ペンツールの気持ちよさのまま色塗りも出来るので、カラー作業でも比重が高くなりつつあります。

リアルシムなブラシではないかもしれませんが
置きたい色が置きたいところに置けるので、描いてて楽しいです。

朝霧の巫女6巻の表紙でも結局、最終調整前の段階までずっとmdiappで作業しました。
Photoshopの最終工程ではCMYKに変換して、色調整、なんちゃってカメラ・フィルムエフェクト
(ディフュージョン、ブリーチ、被写界深度、ノイズ粒子)などの処理を加えています。
これに近い色調はmdiappでもできそうではありますが、
Illustratorとの連携や入稿形式のお約束などもありますので、やはり最後は使い慣れてるPhotoshopの出番です。



"お化粧"を施す前のmdiapp版もソリッドで面白い気がします。
細かいエフェクトは解像度的に潰れてしまいますし
WEB公開用途ならこっちの方がいさぎよくていいかも知れません。

今回使ったブラシは以下6種類、これでほぼまかなえました。



最近のアップデートで水彩ブラシが使いやすくなってます。
ソフトエッジを切ることが出来るようになってシャープな塗りが可能になりました。
色延びが素直でコントロールしやすいので、気に入っています。

最後に、透明度保護時に消しゴムブラシを使ったときの処理が
他と違うので取り上げておきます。



キャラクターイラストの用途でmdiappの仕様なら、
色をぬりつつ髪の毛レイヤのエッジを修正したり、毛先を半透明にしたりの作業を
チェックボックスをつけたり外したりしないで出来るので便利かもしれません。
(不精な自分はこの仕様が気に入っています)

結局は個々人の好みの問題になってくるので、どれが一番いいとかはありませんが
一応違いは知っておいた方がよさそうです。


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09/7/24 追記
製品名や機能を正しい表記にしました。

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やーーーーーっと、53・54回(雑誌連載時)のテキストシナリオが終わりました、、、。
すみません、終わったといっても恐ろしいことに文字だけで、これからネームの絵を入れていく作業です…。
本当にごめんなさい。

作っては壊しで思案を重ねた結果、予定の54回(50ページ)だけでなく
53回(16ページ)もすべて新規書き直しとなってしまいました。

台詞と演出メモで、この程度の文章量にどれだけ時間かかってんだって話ですが
この時点でのお話作りが作品の質の7割を決めてしまうので、
かなりしつこくしつこく粘りました。

はたから見ると、ファミレスや喫茶でだらしなく口を半開きのまま長ッ尻で居座り
毎日毎日、コーヒーと煙草を無為に消費するだけの禁治産者にしか見えないのですが
書き終わらないとどれだけ時間がかかるか皆目見当のつかない、
僕にとっては漫画作りでダントツいっちばんキツイ工程です。

時間をかければ質が上がるってもんじゃないないのは身にしみて良ーーーく分かるんですが
本当にお話作りが苦手で苦手で、何とかならんかなと思うのですが、どうにもこうにもなりません。

特に54回は朝霧の巫女の物語全体を通してほぞに当たる部分で、
幽世編の最後のシメのお話というだけでなく
後半のスサノオを中心とした展開とテーマが見えてくるお話なのでかなり悩みました。

54回は数行の梗概にしちゃうと、実は修正前と変わらないんですが
だいぶ分かりやすくなって「ちょっと変わってるけど、フツーに面白いマンガ」になると思います。
(これは続巻の修正の方針でもあります)

53回は思い切って番外編として、日本神話とスサノオについての紹介に紙幅を割きました。
番外なので飛ばして読んでもらってもいいのですが、物語後半は日本神話がらみの展開が頻出するので
”あれ?スサノオってなにがしたいの?”とか
迷ったときに目を通してもらえれば、すっきりすると思います。

本当はこういう背景設定的なものは一切知らなくても楽しめる作りにしたかったんですが、
僕の実力不足で『この漫画分かりにくいよ』という声をよく頂戴したので、できるだけシンプルに整理しました。
ぶっちゃけ、僕も混乱してたので資料読み直して勉強になりました…。

6巻は全248P(予定)とまた厚さが増しそうなので、作業全体からすればまだまだ先があるんですが、
これからは時間と比例して線形に進捗するはずなので、だいぶ気持ち的には楽です。
今日ばかりは飛んだり跳ねたり奇声を発して、漫画の神様に感謝の踊りを奉納しようと思います。


*ネーム段階からお世話になってるmdiappについては明日の更新で。

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