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【 蛸 グ ラ フ 】

八方手詰まり。

-The catcher in the cabbage

2005-10-28 19:44:07 | ■Car life
昨夜の話。クルマの内装をいじってたら作業ライトの電池が切れたのでコンビニへ。
なにぶん夜も更けてるので住宅街は3速1000回転半クラで出来るだけ静かにスルスルと抜けていくことにします。練馬は家々が立ち並ぶ中で不意にキャベツ畑が広がるのでちょっと面白い。クルマのランプが当たるとキャベツの葉が白く光って、一面まるで蓮の花畑に見えたり。

しばらく流してると深夜12時半ごろ、道路に面したパブ「おしゃれ泥棒」を熱心に見つめてる警官がいました。20メートルほど距離を置いてまたもう一人。我が物顔で煌々と光るパブのネオンと暗がりに立っておしゃれ泥棒を見張ってる警官の対比があんまりおかしくってしばらくハンドルを握る手が震えました。

別の所では軽に乗ったロン毛のお兄さんが職務質問を受けてました。二台が道路を塞ぐように止まってたんで通り過ぎるとき、徐行しながら聞き耳たてたら「自分から怪しいって言う人間はいねえだろ!」とかなんとか助手席の窓に首をつっこみながら警官が乱暴な調子でまくしたてていましたが、どんな怪しい人間だったんだろう。
まさか、あのロン毛がおしゃれ泥棒。

-SIN CITY

2005-10-15 21:30:30 | ■Culture
シン・シティ
アメコミの大家、フランク・ミラー原作とのことですが、名前はよく聞けど不勉強でまだ読んだことがありません。マイク・ミニョーラのあのメリハリのある画面は、フィルムノワールを意識しているというフランク・ミラーの系譜になるんでしょうか。

映画本編はハードボイルド時々バカでとてもいい感じ。ロドリゲス監督ということで(さすがにギターケース・バズーカ級のはなかったですが)要所要所にちゃんとくすぐりが用意されてて笑えました。タランティーノ担当パートの長広舌も健在。

右の絵はさっぱり似ないドワイト。初登場シーンはまるっきり空気読めない間男風でしたが(ドア開けて3秒で殺されるに違いないと思った)、どんどんカッコイイ印象に変化。終わってみれば一番フェロモンを出してたような。

-Roadster (MX-5 Miata)

2005-10-10 22:33:53 | ■Car life
いささか旧聞に属しますが、仕事の合間でコツコツやってた下準備に約3ヶ月、8月上旬に憧れのクルマがやっとこさ納車にこぎ着けました。
ユーノス・ロードスター、NA6CE(S-special)

学生の時分に初めて目撃して電気が走ったのがコイツだったので、初マイカーとしての再会はとっても感慨深い。頑張ってオトナをやってて良かったー。

…とはいえ実態は13年前製造の中古車。普通の乗用車なら余り流通にはのらないであろうポンコ…ご老体です。気難しかったらどうしようとか、ちょっと緊張しながら走らせてみると、意外やえっらい乗りやすいクルマで楽しすぎでした。13年のヤレもなんのその、まさに老若男女が楽しめる大衆のためのライトウェイトスポーツ(新型は随分立派なクルマになりましたが)。シリーズ累計70万台も売れるわけです。

今までハンドルを握ったことがあるのはバンとかワゴン、軽トラ、教習車セダンといった類いなのでまず低い着座位置に感動。ほとんど犬視点なんで見慣れた道も新鮮に感じられます。犬を散歩に連れ出して一緒に歩くと、普段目に留まらない物に気づかさられるのとちょっと似てるかも。オープンなら40km/h位でも体感的に速度感があって60km/hならさながらチーター視点ですね。くるくると住宅街の複雑な下道へ滑りこませてると、ロードスターってちっこくて身軽で猫とかイタチあたりの肉食目っぽいな、と思えたり。

とまあ、こういう感じで楽しく乗ってたんですが一週間で動かなくなりました。
原因はJAFやディーラーの説明によると、オルタネーター(交流発電機)のプーリーのさび付きでベルトが極端に摩耗→ベルトがたるんでバッテリの充電が出来なくなってバッテリ上がり、だそうです。

今月の神戸・福井遠征取材の前に発覚したのは幸運でした。安全装備の貧弱なクルマが踏切や高速で止まったら洒落になりません。

ご老体との付き合いは、これから色々楽しくなりそうです。

-rough #05

2005-10-08 07:08:28 | ■Works
お蔵だしシリーズ
妖精伝承 キャライラストラフ2
このころは実験的に液晶タブレットで線画からすべてデジタルで作業していました。
漫画のフルデジタル化も視野に入れて色々頑張ったんですが、個人的には今はまだペーパーレスは時期尚早という結論に。
WEB公開レベルなら問題はないんですが、印刷出力前提ではアナログの微妙なニュアンスをだすのは精度的に難しい、パースのついた背景を描くのに不便が多い、線画はプリントアウトしないと仕上がりが確認できない、などといった理由からです。

黒い怒りの炎を操るキャラクター
これは割とどれも気に入っています。採用は左上。

振り袖の居合いの達人
もう少し振り袖でも奔放なバリエーションを出すべきだったなあ、と反省。採用は左上。

-Corpse Bride

2005-10-06 14:18:12 | ■Culture
コープスブライド
予告を見て、さすがに今度はフルCGなんだろうと思ったらナイトメアビフォアクリスマスと同じくパペットなんですね…。パペットで生身の人間の複雑な表情は難物だと思うんですが、表情の微妙な変化は柔らかい素材を使うことで表現したようです。こういうのを作ってる連中はやはりちょっとアタマが素敵におかしいと思います。楽しそうでうらやましい。

Corpse Bride's Mike Johnson, Part 1
Corpse Bride's Mike Johnson, Part 2

上映中のチャーリーとチョコレート工場も子供が本気で怖がるキッチュセンス炸裂で良かったです。
ウィーリー・ウォンカみたいなああいうトラウマや鬱屈を抱えて童心のまま大きくなった狂人(たぶんティムバートンそのもの)を描かせたら本当にうまい監督だと思います。

-Le Symbolisme en Belgique#2

2005-10-06 13:48:22 | ■Culture
湊川取材と一緒に福井県立美術館で展示中のベルギー象徴派展をみてきました。

思想的に薔薇十字の影響下にあったそうでちょっとブラックでオカルチックな表現にビリビリさせられます。なんとなくゴヤの黒の時代を連想してみたり。

右のはお気に入りの一つ、「毒麦を蒔く魔王」。新約聖書・マタイ伝13章の一節が元だそうです。

>天国は良き種を畑にまく人のごとし。
>人々の眠れる間に、仇来たりて麦の中に毒麦を播きて去りぬ。
>苗はえ出でて実りたるとき、毒麦もあらはる。