深セン猛走会 オフィシャルブログ

広東省深セン市在住の日本人を中心としたランニングクラブのレースや練習会や飲み会等のイベントブログです。

2017/8/5 UTST银湖山夜间挑战赛

2017年08月07日 | トレラン

深圳トレランシリーズ第4戦にチャレンジしました。

トレラン女王ルーさんは試験勉強のためDNS。

今回は、たつおさんと私2名で参加。

 深圳市郊外の银湖山郊野公园を走るおよそ27km。

19時スタートのナイトレース。

スタートと同時にたつおさんは猛スピードでダッシュ。

さすがに速いなぁ。先頭でトレイルへ入っていくのが見える。

距離5km、標高差600m弱を一気に登るCP1までの道のりは、

ただ斜度がキツイだけではなかった。

砂山をよじ登ったり、藪漕ぎしたり、側溝を飛び越えたりと非常にトリッキーでハード。

苦しい、つらい。ハーフにしとけばよかったと後悔する。

50分くらいかけて、ようやくCP1に到着。うぅ、、、辛い。

CP1からCP2は下り基調の10km強の道のり。

  

山をおりたところの市街地の入り口は変則十字路になっているんだけど、

ここに立哨いないし目印のリボンもなく、どちらへ進んでいいか良く分からない。

通りすがりのおばさんが方向を走る方向を教えてくれたので

私は事なきを得るが、たつおさんは痛恨のミスコースで大幅タイムロス。

ややこしい市街地を3kmくらい走るとCP2に到着。

CP2からCP3までは330m登って600m降る下り基調の道のり。

舗装路80%トレイル20%という感じだが、

トレイルの急な下りは非常にスリッピーで、転ばないように慎重に降る。

CP3からゴールまでラスト4kmは、舗装路を一気に駆け下りる。

にわかトレイルランナーである私にとって舗装路は頑張りどころなので、

一生懸命走ってフィニッシュ。

  

辛かったけど、ゴールすれば全て美しい思い出に変わるのです。

  

このコースは近場だし、練習にはいいかもしれない。

もう少し涼しくなったら、猛走会のメンバーと昼間に走りたいなぁ。

もちろん、打ち上げのビール付きで。

筆:じゅん

 

 

 


7月8、9日 朝RUN会とポイント練習会

2017年07月10日 | トレラン

7月8日(土)朝RUN会、毎度の蓮花山公園、朝方雨が降り多少涼しい。

参加メンバー:やそさん、たいちさん、きくさん、松三さん、かいと、はる

2周目、じゅんさん南山から走ってきて合流!

無理をせず、2周で終了!

7月9日(日)ポイント練習会、暑いので1時間集合を早めて6:30から福田体育公園で開始。

1000m*10本(キロ4分)10本、つなぎ400mJOG

はる3本で脱落。じゅんさん、ツォンさんとお友達は6本で脱落。10本クリアーはやそさんだけ。たいちさんは自主メニュー、るーさんは羅湖~ここまでJOGで。ポイント練習会後はゆっくりトラックをみんなで5kmお喋りJOGしました。(はる)

 


5月6日 定例朝RUN会

2017年05月09日 | トレラン

5月に入り本当に蒸し暑い。一人だと走るのをさぼりそうな気持ち悪い気候。

前夜たいちさん誕生日会で結構飲んでいたというたいさんとるーさんもしっかり参加。

この蒸し暑さで心が折れ気味のたつおさん、レース参加するたびにPBの松三さんが参加。

蓮花山公園2周をゆっくりおしゃべりJOGしました。(はる)


2017武漢マラソン 4月9日

2017年04月14日 | トレラン

今年で2回目の開催となる湖北省「武漢マラソン」にはるが初参加してきました。

今回の遠征は久々に行きは汽車で。金曜日仕事が終わりそのまま深セン駅(羅湖)から武昌(武漢)まで寝台列車で約12時間。朝6時過ぎに武漢到着。一等寝台だったが思ったより騒がしく揺れて眠れない。朝一で観光名所「黄鶴楼」を観光。その後ものすごく巨大な「武漢国際博覧中心」でゼッケンを受取。非常にスムーズで運営の良さに驚いた。

13年ぶりの武漢は当時とは全く違う近代都市になっていた。地下鉄は5本も走り、モバイクもたくさんあり移動が非常に便利。おにぎりやサンドイッチが充実のローソンもたくさんあったので驚いた。

レース前日、武漢は景気がいいようで皆さん土曜日も出勤。仕事終わりに武漢の日本人ランニングクラブ「武馬会」の方と前夜祭。外は大雨だったので明日のレースは「ファンRUNで」とリラックスして美味しい食事とお酒を酌み交わす。

 深酒はせずほどほどで解散!

 レース当日スタート時、風はあるが雨は気温12度くらいといいコンディション。参加者は22000人(フル6000人、ハーフ8000、ミニ8000人)と華中地域では最大のレースなので結構盛り上がっている。

7:30スタート、暑い雲のせいかGPS時計がおかしく1km毎のラップが3分と表示される。5km通過は20:48と予定よりやや速い。10kmは42:21と予定ペースに戻す。ここで気持ちがいい小雨が降り始める。ここまでは順調だったが17km過ぎ、次第に大雨になりペース維持がかなりキツくなる。

なんとかペースを落とさないようにもがいていると上の写真の黄色い服の美ジョガーにいいペースで追い抜かれる。ここぞとばかりにストーカーのように後ろにぴったりつく。3km近くも。20km1:25:05このままゴールまで一緒にと思ったら、ハーフ手前で美ジョガーがトイレへ。ここで今回のレースは終わった。

ハーフを過ぎると大雨に加え強い向かい風で心と体がめげ始めペースダウン。23kmでまたあの美ジョガーに抜かれるが今度はつく足と心が残っていない、ズルズルとペースが落ち30km通過2:11:57。そこからまたペースが落ち続け3:12:03でやっとゴール。 

応援やエイドや運営は非常に良かった。

サブ3への道のりはまだまだ先だなあと痛感。

 レース後、いつもどおり猛シャツの国旗を見て、地元TV局からインタビュー受ける。

 楽しい遠征でした。

(はる)


Oxfam Hongkong 2016

2016年11月21日 | トレラン

Oxfam2016。 

猛走会から5名応募で、ノリさん、ルーさんの2名が当選。

ノリ隊:ノリ、ヤソ、ハッシー、タツオのチームサブスリー

ルー隊:ルー、ハル、ヨッシー、ジュンの女王組。

レース直前にルーさんが昨年大会のブログをアップし、

その素晴らしさの前には何を書いても敵わないと思ったので、

鮮度勝負で行くことにしました。

来年の(?)備忘録も兼ねて。

【スタート前】深圳からスタート地点までの交通は便が悪く、タクシー移動になります。

イミグレ通過&タクシー待ちで受付に間に合わない恐れがあるので、

時間に余裕を持って行動しましょう。

スタバでコーヒーブレイクしてからという神業は危険です。

幸いそれほどの混雑もなく、無事に到着できました。

【目標タイム】

我々、女王隊の目標タイムはサブ24h。

ハルさんが事前に用意してくださったナイスな予定表を目安に走りました。

スタート〜CP1までほぼ平坦な舗装路なので、

ここである程度前に出ることがタイムアップの条件と思っていました。

結構頑張りましたが、

難関区間のCP3→CP4の難関区間で渋滞にはまってしまい、かなり消耗してしまった。

ウエーブスタートなので、我々の前にスタートした集団に追いついたようです。

この影響もあって、CP7到着時は予定から1時間近く遅れ。

大帽山を登り始めた頃には男子3名は目標達成はほぼ諦め、

負けず嫌いのルーさんをいかに諦めさせるか密談(全部聞こえていたらしい・・・)をしていたのですが、

頑張っているルーさんを見ていると諦めてはいけない気になってきて、

大帽山の下りから猛チャージ。

ヨッシーさんの絶妙なペース配分で最後の2区間を、

ウルトラマラソンではありえない驚異のネガティブスプリットで目標を達成。

【補給について】

CP4のシュウマイ、CP6のうどん以外は、食パンとスープくらいで飽きてくるので、好みの補給食を持参することは必須。

ただ、持ちすぎ注意。バック2個持ちとか、やばいです。重くてバテてしまいます。

地元チームは応援隊による私設エイドなど、軽装で走ってました。

 来年は太一さんが充実のエイドを提供してくださるそうなので、期待しましょう。

【体調管理・装備など】

・昨年のメンバーが苦しんだ股擦れ。今年はワセリンをよく塗って随分緩和したようです。

ヨッシーさんと私はインナーを履いていたのですが、その効果も高かったのではないかと思います。

ワセリン塗布のみのハルさんは、

外気温による局部の伸び縮みで、

ウエアとの当たり面が変わったため後半股擦れが発生。

持参のワセリンを使い果たし、ヨッシーさんのワセリンで二度塗りを。。。

あと、エイドで配布しているスースーする軟膏はワセリンではなく、

タイガーバームなので、股間への塗布は危険です。

たつおさん、次回は注意ですよ。

・序盤暑かったので、茶屋&自販機で冷たいドリンクを一気飲み。

これが災いし、お花摘みしてしまいました。

長時間走るとその振動で胃腸の調子が低下するそうなので、補給には十分注意が必要。

・山頂付近ではメガネが曇ります。

ハルさんは昨年の教訓から、水泳用の曇り止めを塗り、メガネ拭きで対策し課題を見事クリア。

片足崖からはみ出してヒヤリとする場面もありましたが、大きな転倒もなくよく見えていたようです。

・ライトの電池は品質の良いものがいい?照度の低下が早かったりしました。

ペツルのNEOはうたい文句通り、最後まで照度が落ちませんでした。

専用バッテリーを充電して使うタイプですが、朝までバッチリ持続しました。かなり高価ですが、オススメです。

・温かい飲み物が欲しくなるので、カップは持参しましょう。エイドでカップは提供されません。

 【ゴール、そして来年は?】

・ゴールタイムは23時間8分、想定以上のタイムを出すことができました。

サブスリー隊の22時間6分と比較しても悪くないかな。区間ごとだと4勝6敗。

去年の教訓とチームワークで達成できたと思います。

・かなこさんが我々の着替えを持って、ゴールでサポートしてくださいました。

そしていい写真を撮ってもらって感謝です。

 

写真追加。なかなかいい写真!

 

ルーさんはレース中に何度も、

「ゴールでかなこさんが待っててくれるから」と繰り返してました。

誰かがゴールで待っていてくれるというのは本当に励みになるのだなと思いました。

 

・今日の打ち上げで、ハルさん、ハッシーさん、ノリさんは引退宣言してましたが、

さて来年はどうなりますか??

いずれにせよ、ハードなコースで泣きそうになるくらい辛いですんですけど、一度は出る価値ありです。

ゴール後はこんな風になるかもしれませんが。

私はまた来年も出たいなぁ。

ただ抽選が難関なので、

出場が叶わなかった時はサポート隊に回り、

激アツな応援をしたいと思います。

翌日にレイコで打ち上げ。ここには書けない裏話(主に下ネタ?)で

大いに盛り上がり楽しいひと時を過ごしました。

やっさん、太一さん、ぺさん、差し入れありがとうございました。

おしまい。

筆:じゅん


Oxfam Hongkong 2015

2016年11月17日 | トレラン

2015年。
猛走会(一部メンバー)の夢であった、Oxfam Trailwalker100キロについに当選!
ハル会長が当たったので、ハル会長は出場決定!
あとの3人は、今回の抽選に応募していたメンバーで結成されることとなった。
以下、ノンフィクション、脚色一切ナシ、で皆様に素敵な物語をお届けしたいと思います。
これを読んだ後、皆様が「次は私も出たい!」と想っていただけることを祈って。

※16年は猛走会から2組当選し、出場します!
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<第一章 スタート~CP2>
2015年11月20日昼下がり、戦いは始まっていた。
集合場所の福田イミグレには、既に赤いランシャツ(袖なし)に短パン姿という、キレっキレな臨戦態勢の人が一人佇んでいる。
ハル隊長である。
遅れて到着して来たほかの3名は「6年前の再来か?!」と湧き上がる期待に、笑みが浮かぶ。
(笑みの理由を知りたい方は、尾形氏著:「凍える蟻」(絶版)参照)

イミグレを抜け、スタート会場までタクシーで向かう。
ところどころの広場では、サポート準備にいそしむ人々を多くみかけた。否が応でもテンションが上がってくる。
会場に着くと、既に人人人。最終組1000組、4000人が一斉にスタートするのだから当然の事である。

さてここで、本日の猛走隊員を紹介しておこう。
ハル隊長、ノリ隊員、ルー隊員、ヨッシー隊員
この4人で、今回の楽しい戦いに挑む。


一通り会場を歩いて状況把握後、ゼッケン受取開始まで各自エネルギー補給に徹する。
と、ここでライトを忘れた事に気づくルー。最悪のミスである。まだシャ○ニ氏レベルに達していないので、
ライト無しでは死にに行くようなものである。
が、運よくライトを2個持っていたハル隊長から1個借りることに。しかし先行きに不安が広がる。

さて、受付開始。
「怪我してもシんでも自己責任よ」という書類にサインし、ゼッケンを受け取る。
そしてなぜか陽気なオジサマたちが、チップである腕輪を付けてくれる。
その時、(本人確認なのか)「ノリ!ルー!」と呼ばれ、ちょっとテンション↑の二人。当然次は「ヨッシー」との呼び声かと思いきや、
「サトー!サトー!」と苗字を連呼されるヨッシー隊員。「ヨッシー」と自分で言ってみるも、オジサマはかたくなに「サトー」と呼び続けていた。

猛走隊のスタートは、最終組。20日(金)午後2時である。
唯一参加経験のあるハル隊長のアドバイスにそって、スタートライン前方へと位置取りする。
突然歓声が湧き上がる。スタートだ!
最初は幅広のアスファルト道だが、この先狭い道が待っている。渋滞に巻き込まれない様、また体に負荷を掛けない程度でなるべく前へ出る。

しかし細い道に入るとやはり渋滞。
そんな中でも越していくグループや、下りで爆走するグループがいる。ノリ隊員はすかさずゼッケンNoを読み上げ、「後で越しましょう」と他の隊員に告げる。

さて、いよいよ登り道が登場だ。
ハル隊長を差し置いて、ノリ隊員が行程編成を決める。有無を言わさぬ指示に他の3名は従った。
隊列はヨッシー、ハル、ルー、ノリの順である。

CP1は、楽々到達。勿論まだみんな元気である。
いくらか食料を胃に収め、CP2を目指す。

細い道では渋滞となり、予定の行程タイムより遅れがかさむが、ほぼほぼ順調にCP3まで到着する。 到着時、周りはすでに夜に包まれていた。


<第二章 ~CP4>
・ポカリ飲み過ぎ事件及び、水切れ事件同時発生

CP3到着後、各自トイレ、エネルギー補給を済まし、再出発準備を整える。
ノリ隊員がみんなを気遣い、「水の補給は忘れないようにしましょう」と声掛けをする。
それもそうである。これから登りがきつく、次のCPまで一番距離が長いコースを行くのである。
CP3を出発後まもなく、ハル隊長がしきりにゲップをするので、心配した隊員が声掛けをすると、
「さっきのCPでポカリを飲み過ぎた」というのだ。
どうやらCP3でポカリが売っており、6本買ってその場で4本がぶ飲みした為歩き出した今、気持ち悪くなりゲップを連発しているのだ。
自業自得だ。気持ち悪くても、ゲップが出ても、歩き続けてもらおう。

実はこの時もう一つの事件が発生していた。ほかの3名は知る由もなかったが。。。

しばらく行くと、ノリ隊員がルー隊員に水を要求し始めた。しかも頻繁に。
それと同時に、ハル隊員にCP3で購入したポカリが何本残っているか、しつこく聞き始めた。

さすがにルー隊員はノリ隊員に質問を投げた。あまりに人の水を飲むから。
「ご自分の水、どうされたんですか?取り出せないなら、いったん止まりましょうか?」と。
ノリ隊員の回答は、皆が予想だにしなかったものだった。
「水がないんですよ。もう」

3人は耳を疑った。CP3を出発してから1時間も経っていない中、もう水切れ??あり得ない。
問い詰めるとつまりは、「CP3で人に水の補給を注意しながら、自分は補給を忘れてしまった」とのことだった。
だからルー隊員の水を飲み、ハル隊長のポカリを狙っていたのである。
ハル隊長とヨッシー隊員は、余分な水は持っておらず、いくらか余分に水を背負っていたルー隊員がノリ隊員に水を分けることに。
CP4までの道のりは長い。水が足りるか心配である。

ちょっとした広い場所等を見るたびに、ノリ隊員がつぶやく。
「今ここでバ○ァがコーラを売っていたら、俺絶対買う」と。
しかし現実は甘くない。限りある水で喉を潤しながら、CP4へと水分を求めひたすら進む。
CP4そばは確かライオンロックのふもと。あそこには小店があったはず。しかし、そこへの到着は夜中である。
開いている可能性は限りなく低い。

しかし、奇跡は起きていた。小店が開いている!!!多くの参加者が飲料を購入し休憩している!
当然一番喜んだのはノリ隊員。もちろんほかの隊員も喜び、迷わずコーラを購入した。
コーラ補給後ゆっくり歩きだすと、路上にバンを停め大音量で音楽をかけながら、露出度高めな衣装で無料コーヒーを振る舞う陽気な集団に出会った。●ターバッ●スコーヒーのボードを車のフロントに掲げている。(どう見ても勝手にやってる)
もちろん全員でおいしく頂き次のCPを目指す。

<第三章 ~CP6>
・ヨッシー隊員失踪事件
 
ヘッドライトを点け、深夜の山道を黙々と走る隊員たち。前方のチームを1組、また1組とかわして進む。
夜も深く会話が減っていたその時、ハル隊長がぽつりとつぶやいた。
「あれ?ヨッシーさんは?」
ハル隊長の発言を受け、ノリ、ルーは前方を注視する。確かに前方に人影が無い。
左は山肌。右は崖。イヤな思いが3人の脳裏をよぎる。
「自分は来た道を戻って探します。ハルさんルーさんはこのまま進んで探してください」
素早く指示を出し、ヨッシー隊員の名を呼びながら走り戻るノリ隊員。ハル、ルーは小走りに進み真っ暗な前方へ向け名前を呼ぶ。
500メートルも進んだだろうか。山肌側にある岩の上に、動く黒い物体が目に入った。恐る恐る声をかけるハルとルー。
「ヨッシー・・・さん?」
「はい」
ハルとルーはすぐに後ろに大声を張る。「ヨッシーさんいましたぁぁぁ!!!」
遥か後方でノリの返答が聞こえた。
と、ノリ隊員が合流する前にヨッシー隊員が一言発し、前方へ全速力で走って行ってしまう。
「僕、眠いんでちょっと走りますね」と。
 
しばらくのち、4人全員が無事合流できたときには、すでに次のCPがすぐ目の前であった。
その頃にはヨッシー隊員の眠気はすっかり吹き飛んで、元気になっていた。


CPで補給等を済ませ再出発すると、眠気はノリ隊員を襲い始めた。進む道はちょうど登り坂。走って眠気を飛ばす手段は使えない。
「僕ちょっと眠いんで、いろいろ会話していきましょう」眠気と戦うノリ隊員の提案に、各自持ち回りで話題を振ることにした。
「すきな芸能人」「好きな歌手」「小さいときに見ていたテレビ番組」「好きなアニメ」等々話題に花が咲く、が、
ハル隊長及びルー隊員はヨッシー隊員とのジェネレーションギャップに少々悲しくなる。
それはとくに「川口浩探検隊」の話題が出てからである。この探検隊番組を知っているのはこの隊の中では、ハルとルーだけであった。
子どもにはかなり衝撃的な内容であり、高視聴率を取った伝説的「探検」番組である。
夜中に山を歩き回る今が、二人にとって「川口浩探検隊気分」と表現したいところだが、ほか2名にこのワクワク感は通じない。
残念である。
また、夜も深くなると全員思考回路が少々おかしくなり始め、「ドナドナ研究」なるものを話題にし、4人で眠気を吹き飛ばし前進したのであった。今となっては、どんな内容を話したか、まったく覚えてはいない。

<第四章 ~CP7>
ハル隊長失明事件、ヨッシー隊員○ズレ事件

まだまだ夜が明けない時間帯。猛走隊は針山アタックを開始した。少々霧が濃くなってくる。ライトをつけると余計前方が見づらい。
そんな時、事件は起きた。ハル隊長が叫んだのである。
「目が見えない!!」と。
眼鏡をかけていても普段からあまり見えていないハル隊長の視力は非常に悪い。それが「見えない」と。
隊員全員が不安な気持ちを抑え、落ち着くようハル隊長に声掛けする。
「ちょっと疲れたのかもしれませんね」「夜だし、余計見えないだけですよ」「明るくなれば見えるはずです」
しかし、ハル隊長の足取りはおぼつかない。明らかに足元が見えていない足取りである。
「見えない、、、見えない、、、」とつぶやき続けるハル隊長。明らかにおびえた声である。
そこで、同じく眼鏡をかけているノリ隊員がハル隊長を落ち着かせようと、明るく声を掛けた。
「いったん止まりましょう。ハルさん落ち着いて。眼鏡を拭くと気分的にもいいですよ」
言い終わるとティッシュをハル隊長に渡し、ハル隊長は素直に眼鏡を拭いた。他の隊員は掛ける言葉が見つからず、ハル隊長の行動を見守った。
皆のライトを頼りにハル隊長が眼鏡を拭き、再び掛けた。

「あ、見える」

一瞬誰もが反応できなかった。間を置いて、全員が爆笑した。心底笑った。ハル隊長の顔にも笑みがこぼれる。
「もーハルさん、霧が出てるんですからすぐ眼鏡曇りますよ。拭く用のティッシュは持っておいてください」
笑いながらノリ隊員が隊長を説教。

CP7ではシーフードカップヌードルがあり、4人とも夜明けの寒さに少々震えながら食した。
これで体を温めた後、我々は再び歩き始めた。
CP7を出発し、アスファルトの登りをひたすら歩みを進めていると、明らかに登リーダー:ヨッシー隊員の歩き方がおかしい。
ここで、登りアスファルトを先行するヨッシー&ノリ隊員二人の会話に耳を傾けてみよう。

ヨ「ちょっともうヤバイですね」
ノ「僕も結構いっちゃってますが、飼い慣らしてますよ」
ヨ「先日のランタオトレイルでも擦れちゃったんですが、今は股のほか、「自主規制」と「自主規制」もいっちゃってます」
ノ「それはひどいですね。でも飼い慣らして行きましょう」

さすが「カミ」ならではのアドバイスである。
※「自主規制」部分は、読者の皆様のご想像にお任せします。

 
<第五章 ~ゴール>

大帽山の手前でサポート隊と出会えた!サポート隊は心強い以下のメンバーである。
きりサポート隊長、やそさん、やっさん、みやさん、はっしーさん、じゅんさん、イシジュンさん
みやさんは日本から駆け付けてくれたのである!!

大帽山アタック手前で、コーヒーブレイク。
マクリ8から重い荷物を持って逆走してきてくれたサポート隊の皆に、4名の隊員は感謝の気持ちで一杯だった。
再会をコーヒと味噌汁で祝った。やす隊員お手製のレモンのはちみつ漬けに体が癒される。しかしそんなに休んでもいられない。
感覚が無くなってきた足を無理やり動かし、体に動くよう命令をする。さぁ出発だ。
ここで、やそサポーターが先行してCP8まであと何キロあるか確認に走る。

CP8は大帽山を登り切り、その下りの途中にある。そのため意外と早く到着できた感じがした。
ここでは、隊員はサポート隊とともにくつろぎ、今までの道のりの話に花が咲く。
ここでヨッシー隊員が〇ズレ状況をやっさんに説明し、やっさんからワセリンをいただく。
傷の上に塗るのは激痛とのことだが、彼はあえて激痛を選んだのだった。

CP8を出発してしばらくアスファルト道を行く。
ノリ隊員「ルーさん、もし今から走って行って、24時間以内にゴールできるとしたら、どうします?」
ルー隊員「走ります」
即答し、誰の返事も待たず走り出すルー隊員。
それにつられ、他の隊員、またサポートメンバーも走り出す。

CP9は大帽山を下りきったところにある。これが最後のCPである。
ここを目指し、すでに麻痺しつつある体を無理やり走らせていると、ノリ隊員が全員に「24時間以内ゴール」作戦を授け始めた。

作戦は以下である。
荷物はサポーターに持ってもらい、戦闘隊員はとにかくゴールを目指し走ること。
CP9では休憩せずに、チップチェックのみ。

 
CP9到着後、作戦通りチップチェック後すぐに走り出す戦闘隊員たち。
と、ここで大変な事が起きた。道を間違えたのである。
約1キロも走ったであろうか。
後ろからきりサポーター隊長が猛追してきて大声で、
「道が違います!!!!!」
愕然とする戦闘員。・・・しかしここでくじけては、サポート隊員たちに申し訳が立たない。
きり隊員は猛ダッシュの影響で倒れ伏し、咳込んでいた。
4人は感謝の気持ちを口にしながら、来た道を戻る。きりサポート隊長を残して。


コースに戻り、ダム沿いの道を走る。徐々に気温が上がり、日影があまりない道は、
隊員の水分をどんどん奪っていく。そんな中、ノリ隊員が水分のバトンリレーをサポート隊員に課す。
後ろのサポート隊員がドリンクを前の戦闘隊員に渡していく。
一口飲んで前へ渡す。その前のメンバーも一口飲み、前へ渡す。そして先頭から再び後ろのサポート隊員に戻す。
猛走会でバトンリレー練習なぞしたことは無いのに、絶妙なバトンリレーならぬ水分リレーである。

ノリ隊員の無茶振りは続く。

 
ノ「ハッシーさん、10分したら、塩分サプリをみんなに配ってください」
ハ「はい!了解です!」
皆さんに言っておくが、全員走っている状況での指示である。しかも山道を。7分/Kで。
素直に返事をするハッシーサポーターを見ると、猛走会内での「サブ3」という絶対的権力を思い知る。
(当時、ハッシー氏はまだサブ3を達成していなかった)

やそサポーターが再度、先行し「ゴールまであと何キロか確認する!」と走り出す。

山道を抜けアスファルトに出た後、デビルと化したルー隊員はとにかく先行する。アスファルトの登りが得意なこともあったが。
このアスファルト道を登り切ったところがゴールだと信じたい。皆そう信じたかった。そう期待していた。
が、現実は違った。
「いらっしゃいませ」と言わんばかりの、山への入り口が用意されていた。
係り員に質問する。あと何キロ、と。
「あと6キロ」

この時点で、ハル隊長の心は砕けた。
何気に後ろを振り向いたハル隊長とヨッシー隊員の目が合った。お互いが「捨てられた猫のような悲しい目」をしていたと後に述べている。
二人はお互いの心が砕けたことを知った。

隊員の顔に疲労の色が濃くにじむ。しかしサポート隊員の励ましで心を奮い立たせ、更に道を進む。
と、ここで先行するやそ隊員から連絡が入る。
「24時間以内でのゴールは無理」
ここでルー以外の3人がどの様な感慨に至ったかは、ここで記すのは省いておこう。
しかし、「救われた」と少なからず感じたのではないだろうか。「もう走らなくていい」と。

先行するルー隊員は残り3キロ地点で、他の隊員と合流。彼女もこの時には、24時間以内のゴールは無理だとわかっていた。
山から下りてくる隊員たちの顔には疲労が濃かったが、どこか晴れ晴れとした表情も見え隠れする。そう、ゴールはもうそこなのだ。

ゴールまではアスファルト道である。微妙なアップダウンに、一部隊員はサポート隊員に背中を押してもらい、足を前に繰り出す。
すでに、楽しく会話をする人などいない状況である。ルー以外。
唯一、ハイテンションなルー隊員が一人元気に皆に話しかけている。他の隊員にしてみれば、まさにデビルな存在。

永遠に続くかと思われた道のり。その道のりにもついに「終了」が見えてきた。
道路サイドにゴールを祝うかのようなノボリがたてられ、その数はゴールが近づくにつれ増える。
そして、、、、、ついに4人の隊員の前にゴールが出現した。
スタートしたときはゴールなんて想像できなかったが、今、4人の目の前に、夢でもなく幻でもなく、
本当のゴールゲートが姿を現したのだった。
誰が言うともなく、4人は手をつなぎ、そして、ゴールをくぐった。
24時間オーバーではあるが、立派な成績である。完走したのだ!一人のケガ人も無く!

長い道のりの果てに、必ずゴールはあるのだ。これは事実である。

4人の人生の1ページに「2015 Oxfam100Km 完走」という経験が刻まれた。
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この場を借りて、サポートしてくださった皆様に遅ればせながら、感謝の気持ちを申し上げます。
ありがとうございました!!!!
皆様に支えられて、チーム全員ケガすることなくゴールすることができました。
本当に本当にありがとうございました。

当時は、まさか翌年また当選するとは思っていませんでしたが、
明日(2016年11月18日)、猛走会から2チーム出場します!

今年も様々なドラマが各チームで生まれることでしょう。
そのドラマを酒の肴に楽しく飲めることを祈って。。。。

2016年11月17日  (ブログUPが1年後ですみませんっ!!!!)

遅筆:るー
(誤字脱字多々あるかと思いますが、どうかお許しを・・・・)


9/3 朝RUN会+テニス 

2016年09月06日 | トレラン

9月になりいくらか涼しくなったような気がする蓮花山公園で朝RUN会を行いました。

湿度が高すぎるせいか汗が止まらない。

参加者はやそさん、るーさん、たいちさん、はる。かいとは外周を走り別メニュー。

2周目の途中でたいちさんとはるがフクロウ(福羅)会テニスサークルの練習会へ。

華強北にある5つ星ホテル聖延苑酒店(パビリオンホテル)2Fのテニスコートで練習会。シャワー室は高級感がありすごくいい!

はるは初テニス。たいちさんらに教えてもらうがまったくだめだめ。TVで試合観戦をしているときはもっとできると思ったのに・・・。撃沈。

それにしてもたいとさん、テニス大変上手でした。尊敬。

次はフットサルに挑戦してみよう!

(はる)


9/3 The Green Race Plover Cove 2016

2016年09月04日 | トレラン

香港新界の東北部に位置するPlover Cove Country PARKを走るトレランに参加しました。

八仙嶺を縦走するコース。

HSIEN KU FUNG(511m)->SHEUNG TSZ FUNG(513M)->CHOI WO FUNG(489M)->TSAO KAU FUNG(508m)

->KUAI LI FUNG(522m)->KAO LAO FUNG(543m)->CHUNG LI FUNG(529m)->SHUN YEUNG FUNG(590m)

断面はこんな感じになります。

8:15レーススタート。最初の1kmは舗装路。

その後トレイルに入り、4kmくらい登り続けますが、階段と急坂の連続できつい。

スタートから8km地点で最初のエイド。次のエイドは10km先だから、ドリンクをしっかりと補給。

ここから八仙嶺へ入ります。ほどなく林がなくなり日光を遮るものがない。

登るにつれて、どんどん苦しくなる。体に熱がこもっていく。

ピークを超えて下り入ると、目眩と体がしびれるような感覚が。。。

尿意を覚えて、申し訳ないと思いながら立ちションすると、栄養ドリンクみたいな色の尿が少量。

その後、数回用を足す。やっぱりそんなに出ない。色は濃い。

うーん、やばいんじゃないかな?と思ったけど、呼吸に集中して頭を空っぽにして走る。

フラフラしながらエイドに着くと、大きなバケツにたっぷりの氷水。

素晴らしい!最高の補給!

スポンジに冷水を含ませ、頭から被ること数回。これで生き返った。

ここからはしばらく舗装路なので、6分/kmくらいで走る。

JOGペースだけど、終盤で他の選手も弱っているので、10人くらいパスできた。

ここは夏場の走り込みの成果が出ました。

そして最後のトレイルに突入。残りはあと4kmくらい。

パスした選手に追いつかれるのは嫌だと思い、もう最後だし休まず頑張って登る。

林の切れ目が見えるたびにもう終わりかと思うけど坂と階段が続く。辛い、早く終わってくれ。

ようやく登り終えて、最後は階段を下りました。

ここで再び目眩に襲われバランスを崩して、路肩に突っ込んで転ける。

倒れこんだのが草むらだったのが不幸中の幸い。怪我はない。

たち上がって残りの階段を慎重に下ってゴール。

周りではビールを飲んでモリモリ食事をしていますが、

私はフラフラで木陰で大の字になり30分くらい動けなかった。

そんな苦行の結果は以下の通り。カテ8位だけど、全体で39位。負け感が強いです。

上位の選手とは下りの技術の差が歴然。ちょっと怖くて真似できない別次元のスピードで下っていきます。

これは練習するしかないそうです。

次はMSIG香港50K。

去年撃沈したあの変態コースにリベンジできるのか、不安が残る一戦となってしまいました。

(筆:じゅん)

 

 


春のトレランまつり@香港

2016年07月12日 | トレラン

昨年のMSIG香港以来、トレランにハマっているジュンです。

足の痛みも癒え始めた3月から、コソッと4つの大会に参加しました。

■第1戦:3/6 Action SPRINT Discovery Bay

13km 2:06.42 全体83位 カテ18位

ビーチからスタート。何となく、ほぼ最後尾から。

最初の登り(急で長い階段)で大渋滞。

一気に200m登って、下って舗装路からトレイルに入り登り返す。

斜度きついけど、意外と登れた。ここがコースの最高到達点。

練習してない割に調子いいかもなんて調子に乗ってたら、10km辺りのくだり坂で足がつって大転倒。

イテテ。足が治ったと思ったら、右肘がボロボロになってしまった。

そして海に降りる終盤で痛恨のミスコース。海外線を2kmほど走る。

膝下程度まで海に浸かる箇所あり、フェリー乗り場横からゴールへ。

血をダラダラ流しながらゴール。かっこ悪い。この後、病院に行って消毒。

石ジュンさんご迷惑をお掛けしました。

■第2戦:4/9 Stairmaster Lantau Two Peaks

21km 5:23.28 全体61位/190位 カテ15位/47位

 

階段をひたすら登って下るレース。この日も石ジュンさんと一緒。膝を痛めたとのこと。かなり辛そう。

この日も後ろからスタート。

コースは階段の連続なんですが、ランタオの階段は曲者でした。

段差が大きいだけでなく、高さも幅もバラバラなのが延々と続く。もううんざり。

一回目の下りで左ももが痙攣。鍛錬が足りない。

ヘロヘロでゴール。

 

メモ:トレッキングポール使用者多数。段差が大きいと、これがあった方が楽なのか?? 

■第3戦:5/1 Hard as Nails Full marathon

40.1km 6:39.30 全体50位/198位 カテ11位/54位

Clear Water Bayの美しい景色の中を走るフルと思ったら、距離が2kmほど短かいんじゃないの?
前日の雨のせいで、斜面は泥々で滑り台。
登りはいいけど、下りは怖い。立ち往生する人多数。泥まみれ。
序盤から無理せず、最大心拍の80%以内で走るように心掛ける。
階段以外は最後までゆっくりでも走りきった。歩くより速い。トレランのコツが少し分かった気がしたレース。
しかし、入賞者との差は45分くらいある。うーん、すごいね。
メモ:最寄駅から会場まで交通の便悪し。深圳からだと、前泊じゃないときっと辛い。
 
 
■第4戦:5/29 Sunset Run
13km 1:53.33 全体61位 カテ8位
やった、カテだけど一桁順位。なんかうれしい。
夕方スタートなので、朝に10kmほどジョグして出発。
大帽山を走るレース。リョウさんに誘っていただき参加。
曇りで気温も高くないし、コンディションは悪くなかった。
前回のレースでちょっと自信をつけたんで、いつも最後尾に並ぶんだけど、中盤くらいまで上げてみた。
スタート後、やっぱ大渋滞。次は遠慮せずもっと前に並ぼうと思う。
最初ダーーーっと下って、6km以降はひたすら登る。舗装路の登りは小走り。登りの階段は無理せず。
最後は舗装路を3kmほど下る。最後に脚に衝撃が掛かって結構効く。
だから(?)ゴールでつんのめって転んで、森光子みたいにでんぐり返しでフィニッシュ。香港人失笑。
メモ:Cp1から11km地点までエイドなく、補給ができないので要注意。
 

 香港は本当に素晴らしいコースがたくさんありますね。

 景色を楽しんで、運動してお腹空かせて美味しいもの食べて帰る最高の日帰り旅行。

 レースの他、

 香港明走会さんの練習会に参加させていただいたり、

 トレラン経験豊富な石ジュンさんに教えを請いながら、ゆる〜く、細々と活動しております。

 ご興味のある方、是非ご一緒に。(了)