ワイン載録記 

【 ワイン香の空間(Espace-Vineux)に憩いを求めて 】

フェルトン・ロード ブロック2 シャルドネ ・・・ 2007水平FR vs NZ 

2010-02-08 | NZ・AUT・南米その他
フェルトン・ロード ブロック2 シャルドネ 2007
FELTON ROAD BLOCK 2 CHARDONNAY




同時ではないが興味もあり
前回掲載のボワイヨのピタンジェレと同Vintageを試してみようと開栓

まず、興味を引くのは栓がコルクではなくスクリューキャップ仕様であること
ローヌ地区などでVDTクラスで見かけはするものの
フラッグシップのクラスではお目にかかることはまずないだろう

まあ確かにこれではコルクの雑菌によるブッショネが発生することはないだろうし
安全で安心ではある



取り扱いも楽だし面倒でないことは確か
でもコルクを抜く作業がない分なにか物足りなさを感じてしまう

ブッショネ対策として効果があることは確かなんだろうが

ポンと音がするわけではないが
コルクが抜けきるときの感覚音や抜け切った時に
ボトル口からのワイン香の香り立つ様が好きなので

好みだけで言えばやはりコルクの方がいい



さて、本題のワインの味わいだが

香は
乾いた鞣革香にユリの花香にピピ・ド・シャー的な軽い還元臭が混じり合ったようで

味わいは
ドライなグレープフルーツで酸味が立ち過ぎ甘味が弱弱しい
余韻にかけてシースルーカーテンのように覆う苦味が気になる

Vintage故の酸味の刺々しさも相まってグラスが進まない
結果的に現段階ではバランスを崩しているワインなっている

<2日目>
やはり酸味が落ち着いて程よい甘味が出てきてバランスが上がってきている
シースルーの苦味が随分押さえられたが余韻の最後に僅かに残る

まあその苦味は良く言えば輪郭になるのだが
ある方が仰っていた話で良いワインに雑味や苦味はないと
私もまったく同感であり、そういう面で敢えて今一歩と言わざるをえない



価格的にはフェルトン・ロードは5000円超でボワイヨのピタンジェレは3000円弱
好みから言えば現段階ではボワイヨであるが、熟成したらどうなるか面白いところだ
この二日間でしかわからないが
ボワイヨが先に熟成ピークを迎え、1~2年遅れてフェルトン・ロードが迎えるのだろう

一頃前はフランス産が高くて今回のニュージーランドなどニューワールドが安くて美味しい
そんなイメージであったのだが
今では有名になれば、産地国に関係なく値段が上がってくるのだろう

どちらももう一本づつあるので、あと数年熟成させてから水平テイスティングしてみよう


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