Marisapo.net | 横浜F-マリノスサポーターブログ

マリノスの記事を中心に、映画や雑感、お知らせなどを掲載。

2012年の海外遠征(フランス戦、ブラジル戦)の捉え方

2012-10-19 05:04:45 | 日本代表
フランスでのサンドニの悲劇。
私はこの記憶が鮮烈に残っている。
中田英寿以外、誰もサッカーをできずに、W杯とユーロの王者、フランスに5-0の大惨敗をした。

さて、今回の海外遠征を振り返る前に、過去の結果を少し振り返ってみたい。

親善試合の遠征の過去5年の結果を見てみる。

2007年、オーストリア戦はPK戦で敗北。スイス戦は撃ち合いで3-4で勝利。
2008年、なし。
2009年、オランダに3-0で惨敗。南アフリカスコアレスドロー。
2010年、イングランド2-1で敗戦。コートジボアール2-0で敗戦。韓国で0-0。
2011年、なし。
2012年、フランス戦、0-1で勝利。ブラジル戦、4-0で敗戦。

振り返ってみると、強豪と言えるチームに勝ったのは、今回のフランス戦。
つまり、今までにそれ程良い結果を出してきたわけではない。

フランス戦で持ち上げられて、ブラジル戦で悲観論がスポーツ紙では蔓延したが、
むしろ善戦した方かもしれない。

結果的にはそう。問題は内容かもしれない。

ここで前提条件を考えてみる。

フランス戦にしてもブラジル戦にしても、ほぼ相手ゲームの試合だった。
だが、今回は相手が有利と言えるゲームである。

フランスは大事なW杯予選スペイン戦の直前である。
ブラジルはW杯開催国なので予選がない為、どのチームが相手でも真剣勝負を行いたい。
日本が対戦したのは、そういうモチベーションである相手で、実力的にも上。
日本は直近で重要な戦いがあるわけではなく、モチベーションは難しい。

しかし、だからこそ大敗を喫したとしても、問題はない。
次のオマーン戦(11月14日)まで修正する時間もある。
何が起きても悲観する必要はないのだ。

では、今回の戦いについて。

敵地フランスでフランス相手に戦う事など、そうそうない。
アウェーでの基本戦術、カウンターを試す事も、今の日本代表ならばアジアではできない。
それが今回成功した事は良かった。狙い通りだったかは疑問の残る所だが、
今後他の強豪国は、フランスを撃破した日本を警戒してくる筈だ。
カウンターのできる事は大事な武器である。

次にブラジル。到底敵わないという内容だった。
シュート精度の差などとも言われるが、メンタル的にかなり劣勢であった事が問題だった。
守備にいけない。抜かれる事を恐れて、人数が揃っていてもボールを見ているだけ。
例えそれでボールを奪ったとしても、いい守備ではないから当然いい攻撃も生まれない。
あのブラジルからどうやってボールを奪うか。失点しないか。
それは今後の課題となるだろう。

五輪でいくら良い結果を残そうとも、フル代表は別。

強豪国との戦い方を学ぶ、いい機会であったし、達成した事と課題もよく出て来たと思う。

親善試合の海外遠征は、日本での対戦や、アジア勢との戦いでは出て来ない課題を掴む為のものである。
良い結果で自信になりこそすれ、決して人生を左右するものではない。
悪い結果が出たとしても、宿題が出たわけであり、それを克服する為に頑張ればいいのである。

日本はもはや強豪国にとって、重要じゃない国ではなくなっている。
前を向こう。