Marisapo.net | 横浜F-マリノスサポーターブログ

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束の間の晴れ間は暗雲漂う空に(川崎戦)

2011-11-28 21:58:59 | 横浜Fマリノス
名古屋に負け、さてモチベーションや如何に。

ACL出場がリーグでは難しくなり、天皇杯優勝への助走としたいこの川崎戦。

フォーメーションが、物議を醸し出している谷口のFW。
そして、良い動きをしている森谷の中盤。

試合開始直後は、川崎の激しいフィジカルコンタクトに怖じ気づくマリノス。

だが、ここから徐々に押し返す。

小椋の守備範囲が広く、調子の良い時に戻っている様に見える。
また、小椋のフィルタリングを後ろがフォローする様子も好調時の様に見える。

ボンバーもセイフティーにクリアしたり、無理に前に繋ごうとせず、
安定感を見せる。

そして、25分までには決定機もある。

ここで得点できればいい。
逆にここで取れなければ後がきつくなる。
こう思った辺りから、一進一退の膠着状態に入る。

前半終了。

後半に入り、すぐ。

川崎の激しいフィジカルコンタクトとをベースにした攻撃にたじろぐマリノス。
オウンゴールから、失点してしまう。

 1 - 0

その後から何とか状況を打開するべく、小野裕二を投入する。

66分 森谷賢太郎→小野裕二

小野裕二は投入直後は持ち前の気迫のこもったドリブルとテクニックで、
一時的に攻撃を見せる。
これは悪くはないのだが、ここから連続性が生まれてこないのが、
なかなか苦しい。

あと一歩が伸びない所でボールをインターセプトできない。
あと少しのスピードと精度が足りず、パスが通らない。

そんな所から、ジュニーニョにゴールを割られる。

 2 - 0

直後にはパンゾーを千真に代える。

79分 小林祐三→渡邉千真

早過ぎるパワープレーに入り、フォーメーションは既に皆無。
攻めても効果的にはならず、シュートにも結びつかずに更に失点。

 3 - 0

最後まで頑張ってシュートなどを放つが、タイムアップ。

惨敗に終わった。


前半の半ばまでは、好調時を思い起こさせるプレーぶりであった。
勿論、それで勝てたかはわからないのは、得点を奪えていないからではある。

しかし、後半にオウンゴールで失点して、皆の脳裏に過ぎったものがあるのだろう。
そこから、川崎の運動量と闘志の前に、打つ術が見つからず。

何をしても小さなミスを生み、ピンチになる。大敗に目を覆うしかない。

今や見慣れた、右SBの前のバイタルエリアからチャンスを作られての失点。

長らく川崎の攻撃を象徴してきた存在のジュニーニョが退団するが、
これを引き立てる脇役になってしまった。


最終節の鹿島戦、天皇杯の松本山雅戦。

リセットボタンはない。

中断する事もできない。

戦わなくてはならない。

特にACLへの最後の望みとも言える天皇杯は、松本山雅は闘志を見せてくるチームであり、
この日の後半のマリノスの様子では、かなり厳しい試合になると確信する。
マツの事も思い起こさせるのも必至である。

日立台での柏戦が想起される。

なんとかこのしつこい暗雲を振り払いたい。



第33節 川崎フロンターレ戦 2011年11月26日 14:03   Kick Off 等々力陸上競技場

2点目が入らない(名古屋戦)

2011-11-20 18:29:08 | 横浜Fマリノス
ACL出場可能圏内と言える3位になる為には絶対勝たなくてはいけない試合。
名古屋にとっては柏が好調を維持している為、こちらも勝たなくてはいけない試合。

しかし、天候は暴風雨。

屋根のある日産スタジアムでさえ、奥にまで吹き込んでくる。

これは難しい戦いになると思った。
肉弾戦になるかもしれないとも思った。


さて、今節の布陣には、皆が驚いた。

谷口のFW起用である。

これには大多数の方が、奇策であるとか、大丈夫なのか不安を口にしていた。

しかし、俺は不思議とポジティブな印象を持っていた。

というのも、谷口のMFは、攻守において、バランスが悪い。
バランサーとしての感覚をもう少し持ち合わせていれば、
中盤は劇的によくなるとさえ思っている。
守備の時でボランチの位置で踏ん張るのか、攻撃の時で速いカウンターであるのか、
遅攻でありボールを繋いでいくのか。
それぞれの場合で、チームの状態と連動したポジショニングになっていない事が多い。

対して、FWは、上がるべき事は少なく、ピンチの時に下がってくれば良い。
バランスをそれ程考えなくてもよく、彼に向いているかもしれないと、
容易に想像ができたからだ。

更に森谷の先日のプレーは明らかにアクセントになっていたのだから、起用しない手はない。

試合は激しい天候の中始まる。

予想していた程の肉弾戦ではなく、パスを繋ぐ事を主体に試合は展開される。

これはいい勝負になるかもしれないと希望を抱き始めた時だ。

右サイドをワンツーで抜かれ、失点した。

 0 - 1

ボランチの右、右SBの前辺りのスペースを上手く使われ、引き出された青山のプレスが掛からず、
綺麗に崩された。
前々からこのエリアで崩されて失点しているのだが、またも同じ様なパターンである。

谷口のFW起用では、ポストプレーからは何度もいい形にはなるが、詰めの部分が甘く、得点にはならない。
次第にそれも警戒され始めるとサイドへ流れて起点を作るなど、1つのオプションとして、アリだと思った。

前半は終了。

後半に入って、マリノスはかなりの時間帯でペースを握る。
たまにピンチもあるが、明らかにマリノスペース。
ボールを回させている名古屋という表現もできるのかもしれないが、
ここで得点すれば、大きいと思わせた後半も半ば。

俊輔の意表を突くFKからゴールが決まる。

 1 - 1

この後もマリノスは攻勢を強めるが、どうしても点が入らない。
痺れを切らして、交代。

83分 森谷賢太郎→小野裕二

小野裕二は投入直後に、ドリブルなどで前線を掻き回すが、得点には至らず。

そして、名古屋のFKである。

今までに何度かあったセットプレーにおいて、マークが少し甘いと思っていたが、
上背のある増川に折り返され、待ち構えていたケネディにゴールを決められてしまう。

 1 - 2

セットプレーが強いという事は、誰もがわかっていた事実だけに、痛い失点だった。

86分 金井貢史→キム クナン
88分 小林祐三→天野貴史

しかし、何れの交代も効果的とは言い難く、試合終了。

マリノスの3位以内はなくなった。

谷口のFW起用は興味深いアイディアではあったし、守備の時に、ボランチの位置まで下がる事で、
守備陣として効果的な事もできる。
使い方次第である。

この日、目に着いたのは、クロスの精度の悪さ、シュート精度の悪さである。
悪天候である事はわかるが、余りにも酷い。

名古屋は、柏ほどに迫力のある強さではなかったし、付け入る隙はあったと思う。
得点直後、失点直後は明らかにこちらがボールを持てる。

まだシーズンを振り返る場合ではない事は重々承知である。

しかし、今のJ1の順位表での得点と失点を見て欲しい。

マリノスの得点数はJ中位クラスの45点だ。
失点数の36点は他チームと比べても遜色はない。

アーリアのFW起用、谷口のFW起用、キムクナンのパワープレー。
何れも得点が少ないからこその施策である。

千真、大黒、小野裕二。
何れも才能を感じるプレーヤーではあると思う。
しかし、彼等を計る物差しは、得点という数字だ。
彼等が結果を出す為には、もっともっとMFに要求しなければならないし、
その代わりに彼等は結果を出さなければならない。



第32節 名古屋グランパスヴァンフォーレ甲府戦 2011年11月19日 14:04   Kick Off 日産スタジアム

見た目の大勝の裏にあるもの(天皇杯栃木戦)

2011-11-19 09:37:55 | 横浜Fマリノス
水沼宏太、本橋卓巳というマリノスと縁がある選手がいる栃木との対戦。

マリノスはまだ本調子とは言えない中で、どう対戦するか。
そして、森谷の初スタメンも注目である。

試合開始から、マリノスはいきなり得点が生まれそうな雰囲気。
だが、早い時間帯に得点しても、今のマリノスではいいイメージが湧かない。

栃木も宏太がチームの中心として反撃もあるが、33分に俊輔のCKから、大黒のゴール!

 1 - 0

いい時間帯に先制した事で、かなり落ち着きが生まれる。
ここの所、攻め急ぎ焦る傾向のあるマリノスとしては、いい試合展開である。

後半になって、危ない場面もあるが、飯倉のスーパーセービングが復活し、
これを防ぐ。

すると、栃木はペースダウンをして、マリノスのペース。

兵藤の二度目の決定的シュートのこぼれ球を大黒が押し込む。

 2 - 0

試合終了間際には、俊輔の技ありFKで追加点。

 3 - 0

スコア的には大差での勝利を収めた。

試合終了後には、宏太と本橋へコールが送られた。
宏太はこれについてコメントしていた。
気付いてはいたが、握手の最中で、その後にコールは終わってしまって挨拶するタイミングを逸してしまったとの事だった。

しかし、チームの全体的内容としてはそれ程いいものではなかった。
中澤とパンゾーの不安定な守備ぶりは、以前より改善されていたが、未だいい時には戻っていない。
どういう事かと言うと、調子のいい時のクリアは、上手く攻撃への第一歩になったり、
攻撃する選手へのパスがスムーズである。
しかし、今のマリノスはこれが上手くいっていない。
これは2人だけの問題ではないが、余裕を持った対処が行えていないのである。
かと言って、セイフティーファーストで、クリアする事にも一瞬の迷いがある。

試合の早い時間帯の事である。
最終ラインでボールが回る時に、金井が早く上がりすぎていてボールの出し所がなくなっている事を中澤が金井へ注意していた。
つまり、金井が早く攻撃したくて上がってしまうと、最終ラインからのパスコースが限られてしまうという事である。

マイボールであるのに、何故か攻撃を急いで、拙攻になっているのである。
攻撃を急ぐ事が効果的であるならば、スピードアップは必要ではある。
しかし、奪ったら常に早く攻撃しているのでは、単調になる。

この辺りに、最近の不安定な守備陣が悩まされている気がする。

それでも、この結果を得られたのはいくつかのポイントがある。

ミスはまだまだあるし、ボールを奪われてしまう場面もあった俊輔だが、彼のCKとFKから2得点が生まれている。今季、セットプレーの練習をしていない様な不味い場面ばかりが思い出されるが、この時期にきての好材料ではある。

次に、飯倉のセービングが復活してきている。
キックミスはあったが、復調なので今シーズン最後へ向けて、ますます好プレーを望む。

最後に、森谷である。
俊輔との連携はまだまだ熟成の余地があるが、彼の前への思い切りの良い動きは、今のマリノスの攻撃陣のいいアクセントになっている。
谷口も悪くはないのだが、停滞気味の中盤において、アーリアの他にオプションがあるのは大きい。

次は、新潟を破った、山雅との対戦。
富山であるそうだ。

なかなか色々な思いが過ぎるが、儀式としての追悼試合ではなく、真剣勝負での追悼が行える事は、
あの3番も喜んでいると思う。

でも、柏戦の様に、その思いだけではなく、1つ冷静に戦う必要はある。

山雅に失うものなんてない。



天皇杯 3回戦 栃木SC戦 2011年11月16日 19:01  Kick Off ニッパツ三ツ沢球技場

次へ、とにかく次へ(甲府戦)

2011-11-06 11:30:34 | 横浜Fマリノス
降格ラインギリギリ下の甲府。
ACL出場ラインギリギリ下のマリノス。
何れも、内容よりも勝ち点が求められる展開。

マリノスのFWにはアーリアが入り、ベンチに森谷が入る所が変わった点。

試合は開始早々からバタバタとする。
ボンバーの立て続けのミスに、また安定しない試合展開かと不安を煽られる。
それでも、10分には大黒のシュートなどもある。

前半の攻撃陣は、大黒の裏を狙う動きと、バイタルエリアで敵守備の間に入るポジショニングで、
敵の守備陣を揺さぶる動きが目を引く。
俊輔も機を見て、下がったり、上がったりと連動性は悪くはなかった。
ただ、まだまだ俊輔らしくないミスも多く、調子を次の時までに上げていて欲しい。
また、シュートまで行く場面も多くはなく、次のチャンスで得点に結びつく様な決定的場面は少なかった。


守備陣は課題が多い。
ボンバーのポジショニングの悪さが一つ目。
ヘディングの目測を誤る事数回で、失点していてもおかしくなかった。
二つ目は、小椋のプレスの後ろをフォローする動きが緩慢で、連動していない事。
小椋が奪いに行くのであれば、ラインを上げなければならないが、何かを怖がっている様に見える。

23分にあった、中澤のセイフティーファーストに躊躇し、敵に決定打を浴びたシーンなど、
肝を冷やした場面もあった。

それでも、失点しなかったのは敵の精度に助けられたと言って良い。
そんな守備陣でも、マイクのシュートをゼロに抑えられたのは良かった。

甲府のボランチの周囲でアーリアが動き回る事で、フリーになる場面が多く、
これが敵のカウンターを容易にさせない事は、前半の唯一の良かった点である。


こんな内容で、後半どうするか。

後半に入ると、試合展開はマリノスペースに見える。
ボールのキープはマリノスで、攻撃を仕掛け続ける。
しかし、甲府はカウンターを得意としているチーム。
マリノスは何か漫然と攻撃を仕掛けている様に見える。何か違った事をしなければ、得点はありえない。

そんな時、甲府が交代をしてくる。

65分 柏 好文→松橋 優

この2分後には、ボンバーが溜まらずイエローを貰う。
エリアギリギリ外のFKを与える。
これをこぼれた所で待ち構えていたのは、マイク。

 1 - 0

ついに拮抗が崩れた。
この直後に交代を準備。

70分 谷口博之→小野裕二
70分 長谷川 アーリアジャスール→森谷賢太郎

これで攻撃に変化は表れるが、決定的チャンスまでにはいかない。

甲府はここで、この1点を守りに入る。

75分 井澤 惇→伊東輝悦
81分 津田琢磨→小林久晃

マリノスは、パワープレーに入る。栗原をトップに上げたままにする。
そしてフォーメーションもこれに合わせる。

84分 金井貢史→青山直晃

この時、ダニエルのマークが緩くなった大黒へ、俊輔からのクロス。
これをヘディングで叩き込み、同点。

 1 - 1

ここで甲府のプランは崩れた。
そして更にマリノスは得点を生み出す。
敵DFのダニエルのボールを小野裕二と栗原でゴールライン際で奪い、
ボールを戻す。
後ろから走り込んできた森谷が流し込んで逆転。

 1 - 2

試合終了。
マリノスは、なんとか勝利した。

しかし、首位柏の勝利により、優勝は数字的にもなくなった。

途中投入した小野裕二、森谷が点に絡んだ事は、選手を前向きにさせるだろう。
和司監督としても采配が当たった事で、前向きになれるとは思う。

ボンバーの次節累積で欠場も、この日の不安定ぶりでは青山に期待した方が、
今はいいのかもしれない。

だが、漂う守備の不安定感はまだ拭えない。

結果を求めた試合だったから、内容についてネガティブになっても仕方ないのかもしれない。

今は、とにかく次へ。



第31節 ヴァンフォーレ甲府戦 2011年11月03日 14:04   Kick Off 山梨中銀スタジアム