Marisapo.net | 横浜F-マリノスサポーターブログ

マリノスの記事を中心に、映画や雑感、お知らせなどを掲載。

強くはないが、負けない(神戸戦)

2011-07-28 16:36:32 | 横浜Fマリノス
前節、神戸は久しぶりの勝利を得た。
前線からの激しいプレッシャー、そしてそこからの素早い攻撃。

マリノスは、大宮に試合を支配されて、先制するも追い付かれて、
良いところのないままの引き分けで終わった。

この試合、神戸は前節と同じく前線から激しいプレッシャーをかけて、
そこから素早い攻撃を仕掛けてくる。
これに面食らうマリノスは、パスミス、セカンドボールが奪えないという、
大宮戦の悪夢が甦る。

しかし、マリノスはその中でも何とかプレスをかいくぐり、
敵最終ラインの裏を狙うパスを通しシュートまで行く。
決定的チャンスは作っている。

対して、神戸は、自ら描いたゲームプラン通りの試合内容だが、最後の詰めが甘く、
惜しいチャンスさえない。
勿論、ここには栗原と中澤という強力CBがいるからこそだが、神戸はそれを前に、
明らかに無策であった。

そうして、前半が終わる頃にはシュート数的にはマリノス優勢という内容になる。
ただ、波状攻撃までは行かない。

後半が始まると、一進一退の展開。

そんな後半も半ばである。

波戸のクロスを谷口が落として、大黒が潰れて、そこにいた兵藤が反転してシュートという、
秀逸ゴールが決まる。

 1 - 0

そして、最近ほぼ決まっている交代策が順次行われていく。

65分 渡邉千真→キム クナン
73分 中村俊輔→天野貴史
86分 大黒将志→長谷川 アーリアジャスール

神戸も交代を行うが、これによる効果は皆無と言っていい。
神戸の大久保も怪我明けで、インパクトは弱い。

敵をいなして、終盤の神戸の猛攻も凌いで勝利。

今のマリノスは強くはない。
ただ、負けない、動じない。そう言った内容であった。
それに久しぶりの無失点も大きい。
これは、神戸が前懸かりに来てくれたのもあると思う。
しかし、それに対して、決壊せず、動じずに、淡々と自分達のやるべき事をやり続けた。

柏にしても、ガンバにしても失点数は多い。こういうチームは勢いがある時はいいが、
優勝に辿り着けない可能性が高い。

ただ、マリノスとしては、もっと「楽しませて勝つ」を体現して欲しい。

変わった大宮、変わるヒントがあったマリノス(大宮戦)

2011-07-23 08:07:25 | 横浜Fマリノス
先ずは、この試合の翌日早朝に行われたなでしこの優勝により、
感情が高ぶり上手くブログに出来なかった事を、
前もって記しておきたい。

マリノスは、NACK5スタジアムで大宮に勝てない。
大宮は、NACK5スタジアムで勝てない。

だから、神様は引き分けにしたんでしょうか。

さて、試合は結果如何によっては、首位の可能性があるマリノス。
大宮は残留争いに巻き込まれない為にも今季ホーム初勝利が欲しい。

試合開始。

マリノスは、フラットな4-4-2という布陣。

しかし、これが殆ど機能しない。

最初こそはそれ程に露呈はしなかったが、試合が進むにつれて、明らかに大宮に支配される。

昔の大宮のイメージであると、試合を支配されるというよりは、
引かれてカウンターをされて、全く面白くない試合内容だった。
しかし、この日は違った。
前からの攻撃的守備、そしてカウンターや、サイドチェンジを織り交ぜてくる。
それは、ラファエルと上田康太の存在は大きい。

比して、マリノスは中盤の機動力不足。
ボールを保持している選手の周りのフリーランニングが足りない。
ボールを前に運びたくても、一人しかパスする相手がいないので、大宮も守備がしやすかったであろう。
またこの布陣での生命線は、小椋と谷口、栗原と中澤の所でしっかりボールを奪う必要がある。
だがこれも機能しているとは言い難い内容。

FW陣は前線で孤立する場面も多かった。

しかし、試合も半ば過ぎになった時である。

俊輔のCKから、谷口が潰れて、小野裕二が敵と競り、ゴール。

 0 - 1

当初は俊輔のゴールだったが、後に小野裕二のゴールに改定。

俊輔はこの得点前後辺りから、ボランチの位置に下がってのプレーをするが、
流れをマリノスのものにするというよりは、大宮だけの試合にしないというのがせいぜい。
それ程にマリノスのこの久しぶりの布陣は機能しなかった。

そして、後半。

小野裕二→大黒に交代。

大黒が裏へ抜ける動きと、バイタルエリアでのキープからパスを散らす動きで、
リズムを作り始める。

そこからのチャンスで、得点か!?という場面を作るが、これはノーゴールの判定。
この試合で唯一であった、良い時間帯でのゴールはぜひ欲しかった。

運動量が落ちてきた所で、キムクナンを千真に代えて投入。

その直後のカウンターから、再び大宮のゲームになる。
そして、この攻勢についに、失点。

 1 - 1

その後は、俊輔に代えて天野が投入などもされるが、何とか負けずに済んだという内容であった。


先ずは、どういう戦いをするのか、開始直後に全く見えなかったのは残念であった。

また、俊輔らしからぬボール逸も何度かあり、攻撃への起点としては物足りない印象でもあった。

あとは、栗原と中澤の前への守備に対しての連動がない。
ボールを跳ね返したり、奪取をしても、攻撃に繋げられないのである。
これはつまり、奪おうとしている選手の攻撃のフォローも、守備のフォローもないという事である。

また、久しぶりにスタメンであった、波戸はクロスの精度が悪い場面があり、これは残念な印象。

そして全体的な今後の課題としては、DFの裏への放り込むパスをする戦術と、
ゲームを支配してポゼションする戦術を、どこかで使い分ける必要があり、これをリーダーシップを取り、
試合に応じてやって欲しい。

あとは、キムクナンの使い方である。
彼はボールキープに関しては、身長もフィジカルもスピードも申し分がない。
しかし、パスやクロスの技術は高くはない。
ならば、前線でキープして貰ったら、誰かがサイドへ流れて、
そこにキムクナンがボールを出してクロスを上げるとか、上がってきた選手にミドルを撃たせるとか、
工夫が欲しい。
折角の投入も、今回に関しては無駄な場面が多すぎた。

それにしても、これで暫定首位である。

選手全員が危機感を持ってやっている。
つまり、結果は出ているが、内容はよくない試合が多いという事である。

追う立場から追われる立場になっている。

これをどう受け止めて、この夏場のHOT6を乗り切るか。

皆で考えて欲しい。


あと、一つ、応援について。
先制した時に「俺達が横浜、もう誰にも止められない」というチャントを歌い出した人達がいた。
通常、何点も取って、完全にマリノスの試合という時に歌われる歌である。
噂によれば、劣勢で相性の悪い相手だからこそ、ここからその流れにしようという事で、
チャントを選択したらしい。

しかし、これには違和感を覚えた。

普通に考えて、応援する立場である人達が違和感を覚えるのであれば、
選手達が咄嗟にこれを理解するとは思えない。

このチャントは、先程も述べた様に、完勝の勢いの時に過去に歌われて来た。
そういう背景を踏まえて、「流れを変えたい」と思うのであれば、
もっと適した選曲なり、そういうチャントを作る事を考えた方が、自然である。

そして、サポーターはあくまでサポーターである。
試合に反応し、盛り上げる事には積極的ではあっても、
選手や監督に対して、指示する事はするべきではないと、個人的には思う。

女子W杯で日本が世界一

2011-07-18 07:51:50 | 日本代表
なでしこ、世界一おめでとう!


さて、今回の女子W杯、正直余り観ることが出来ていなかった。
後半だけ、とか、ハイライトだとか、その程度だった。
理由は、自分の時間を作るレベルが低い事に他ならない。

そして、数日前。
翌日は休日という事もあり、なでしこの決勝戦を、地元のスポーツバー・ミラニスタで観戦する事にした。
昼間から大宮へ行き、夜になって大宮対マリノスを観戦、その後地元に戻って深夜の観戦だった。

普段、マリノスのゴール裏で応援している為か、恥ずかしながらここでは団長と呼ばれている。
微力ながら、盛り上げたいと思いながら観戦をした。

なでしこは、外人女性よりも一回りも二回りも身体が小さいが、技術とスピードと運動量で凌駕し、
勝利をもぎ取ってきた。

そして決勝戦の相手は世界一の座を長い間守ってきたアメリカ。

流石にこのアメリカに対しては、なでしこらしいサッカーはできなかった。

随所にらしさは見せるものの、パスサッカーとは言えるものではなかった。

だが、失点する度に追い付き、失点してはまた追い付く。

自分達のやり方で勝てれば一番いいのだが、とにかく勝つ事に貪欲に最後の最後まで身体を動かした。

その熱い気持ちは、男子のW杯程の規模ではなかったが、スポーツバーは明らかに同等かそれ以上の興奮に包まれていた。

単純に男子のW杯と比較しても仕方ない。スポーツは同じだが、相違点は沢山あるからだ。

だが、それだからといって、今回のなでしこ達の偉業からは学ぶべき点、励まされる点が山ほどある。

男子サッカーと女子サッカー、お互いに切磋琢磨できる部分はあるのだから、
これをしない手はない。

特に、男子より一足先に女子は世界一になった。

その為には、自分達のやり方を貫く事も大事だが、それが通じない時にも、貪欲に勝利へ邁進する事が大事だと、
今回よくわかった。

自分が思っていた以上に興奮をしたし、多くを学んだし、スポーツバーも盛り上がった。

この興奮を胸に刻む。

最初と最後の15秒の価値(山形戦)

2011-07-14 22:54:47 | 横浜Fマリノス
つい先日、山形とは戦ったばかりだが、
変則的なスケジュールの為、またの対戦である。
まだ一月経っていない。あの栗原の1000ゴールの時である。

しかし、この山形とニッパツ三ツ沢での対戦では、相性が良くない。
リーグに限って言えば、2敗、ナビスコで1勝しているのみである。
ただし、現在の順位は、上から2番目と下から2番目という真逆である。

どう出るか?

試合が始まってすぐ。

開始15秒で、千真が裏を抜け出し、コースを狙ったシュートが決まる。

呆気ない先制点。
好調な時の千真はこういうものだ。
と言っても一昨年のイメージではあったが、いい位置にボールをトラップして、
上手いシュートで決める彼の持ち味がよく出ていた。

 1 - 0

しかし、余りにも早過ぎるこういった得点は、その後の試合運びが難しくなるのが、
サッカーの常である。

攻めてもう1点取るのか、様子を窺うのか。まさかあと90分専守防衛に徹するわけにはいくまい。

すると、マリノスは簡単なミスがミスを呼び、劣勢に。

あわや失点という場面もあったが、ギリギリの場面でしのぎ、後半へ。

和司監督の檄が飛んだのだが、相も変わらず。

サイドから何度もクロスを上げられる。
だが、サイドからのクロスに対しては、中澤と栗原が何度も跳ね返す。
そう、単純にクロスを上げたのでは、マリノスのCB2人は攻略できない。

すると次に来たクロスは、逆サイドに振られて、シュートを山形に撃たれる。
中澤にこれが当たり、そのまま失点。

 1 - 1

調子の上がらない俊輔を代える。

63分 中村俊輔→小野裕二
63分 大黒将志→キム クナン

そして、レンタル先であった山形に闘志を燃やすキムクナンの登場。

小野裕二のドリブルでリズムが変わるかと思われたが、主導権は山形に握られたままである。

これは、引き分けで御の字かもしれないと、後半の半ばで感じてしまう。

けれども、勝たなければならない。

そして、ロスタイムに訪れたCKから、ファーサイドに陣取っていたキムクナンが、
ヘディングで山形ゴールに突き刺す。

 2 - 1

かつての柳想鐵にも似たこの魂のロスタイム弾には、本人も喜びを爆発させる。

こうして、開始15秒と、終了間際15秒しか見せ場のなかったマリノスの山形戦は、
一応の勝利を得て終わった。

それにしても、全くゲームになっていなかった。

山形が中6日、マリノスは中3日という差が、そのまま運動量や球際の強さに出ていた。
しかし、これを言い訳にしてはならない。
来年のACLの出場を目論んでいるのだから、当然である。

コンディションに差があるのなら、それを考えてプレーをするべきであった。

ゴールポストがいつも味方してくれるとは限らない。
開始早々の先制点も、ロスタイム弾も、そうそうある事ではない。

山形は前回対戦時も、最初と最後の所が弱く失点をしていたし、
今回もそうであったし、そこにつけ込めたのは、運が良かったからとも言える。

次は大宮戦。

皆が次こそはしっかりとした内容をと、思っている筈である。

復調と覚醒の兆し(磐田戦)

2011-07-13 12:57:48 | 横浜Fマリノス
上位にいる為には負けられない試合。

しかし、飯倉が怪我で欠場。
谷口は累積警告で出場停止。

この窮状に、飯倉に代えて秋元、
そしてトップ下には小野裕二。

また俊輔の復帰試合でもある。

試合は始まってみると、激しい鬩ぎ合い。

そんな前半も半ば、前田が怪我で治療中で10人になっている時である。

マリノスは攻撃中であったが、左サイドを一瞬の隙に突破される。

そして広いスペースを有効に使われて、クロスを上げられる。

これに対して、棒立ちになるマリノス。
しかし、この棒に引っ掛かり、何とかクリアをする。
ところが、ここに駆け上がってきた那須にミドルを撃たれる。

秋元は反応するが、ゴールに吸い込まれてしまう。

 1 - 0

この失点から磐田は更にペースを掴み、ゲームを支配してくる。
これに対してマリノスは、打つ手がない。
前半に追い付かなければ、逆転は厳しくなる。

そんな時に、監督から俊輔を三列目に下げる指示。

これで低い位置でのボールキープから、落ち着いてゲームをできる様になるマリノス。
だがこれでも、優勢とは言えず、イーブン。

ボールを速く前線へ入れる縦パスを何度か狙った時である。

大黒が上手く囮になり守備を乱そうとし、小林から千真へとボールが渡る。

ここで千真の真骨頂が見られる。

無理な体勢から、力があったわけではないが、ゴール左隅へとコースを突いたゴールが決まる。

 1 - 1

得点後は一転、マリノスペースになるが、磐田は那須が修正を施して対応。

お互い1歩も譲らぬ戦いが続く。
ハードな守備。

前半は終了。


後半開始。

マリノスは引いた所でボールを回しはするが、磐田のハードな守備に前へと運べない。
けれど磐田もチャンスを作るが、決定機まではいかない。

そんな時に、マリノスは引いたポジションにいた俊輔から、縦パス1本のロングボールを小野裕二に通す。

裏に走って抜けた小野裕二がペナルティエリア内でボールをキープ。チャンスを窺うとこれに堪らず磐田がファール。

PKの判定。

かつてのチームメイト、俊輔と今や磐田の守護神、川口能活の駆け引き。

1歩も動かない所から、鋭く右隅を突き、ゴール。
能活も読んでいたが及ばず。

 1 - 2

この後も、磐田は攻撃のリズムがあるが決定機には結びつけられない。

そんな中、マリノスは得たCKから何度か惜しい場面の連続。
小野裕二のヘディングゴールかと思われたシーンもあった。
これは、ファールという微妙な判定で取り消された。

この後から、お互いに段々と縦に速い展開が増える。
つまり、中盤の激しい守備ではなく、トップへ早くボールを渡すパターンである。

しかしそれも束の間、磐田の運動量低下が顕著になる。
マリノスは落ち着いている。

ここで好調の磐田の金園が出てくる。
マリノスも交代の手を打っていく。
しかし、磐田は運動量が少し回復はしたが、マリノスの守備を崩すまでには至らない。

69分 大黒将志→キム クナン

74分 中村俊輔→天野貴史

そしてこの天野の登場により、運動量でも優位に立つ。
手堅い一手である。

どうしても点が欲しい磐田は、船谷を投入する。
この辺りから磐田は攻勢を強める。

しかし、磐田の駒野対策として、小野裕二に代えて波戸を出し、
試合をおわらせにかかる。

追い付きたい磐田、逃げ切りたいマリノス。

しかし、このまま無事に逃げ切り成功で、マリノスは4連勝を飾る。


この日のマリノスは決して内容が良かったわけではない。
真っ先に思い浮かぶのは、秋元である。
1失点目の反応ももう少し鋭くてもいい。
いい判断もあったが、キャッチングミスも何度かあり、肝を冷やす場面もあった。
彼のポテンシャルは、ユース時代を知っている俺からすれば、こんなもんではない。
ここで如何に彼が次へ向けて準備をするかが問われている。

そして、磐田に決定機は作らせなかったものの、止めを刺すまでは行かず、
また試合を支配できる所までは行かなかった。
だがそれも、采配が功を奏したからではある。
俊輔の低めのポジションへの変更、天野と波戸の投入で試合を終わらせた交代など、
これはチームとしてやる事がハッキリしているからこそ、利いてきた点であろう。

千真の復調も大きい。

あとは、小野裕二の更なる覚醒である。

ゴールに向かう姿勢は素晴らしいし、この日得たPKは彼のものである。
だが、やはりゴールが欲しい筈であるから、少し力を抜く場面と、
力を入れる場面が欲しい。
味方を上手く使いこなし、自分が得点できる場面が増えれば、
ゴール量産もある。

神奈川の王は横浜(川崎戦)

2011-07-04 20:46:38 | 横浜Fマリノス
企画として、神奈川ダービーと銘打たれた、川崎フロンターレとの試合。

両SBと山瀬功治のいるチームと、元川崎の谷口の構図がかなり注目された試合。

そして、暫定2位と暫定3位の試合。

神奈川ダービーにピンと来ていない人も多数であったが、とにかく盛り上がりはあった。

俺は試合前に、エルゴラッソに掲載されていた、川崎のゴールの傾向をチェックしていた。
前半の半ばに得点が多く、後半は失点が多いという事。

つまり、前半に得点を与えてはならないと思っていた。
後半勝負であれば、マリノスペースか?と予測していた。

そして始まった試合。

立ち上がりは、何れも中盤の競り合いというよりも、一気にゴール前まで行き、
惜しいチャンスの連続が、お互いに続く。

アーリアは前節好調ではあったが、彼の好きなワンタッチパスができない。
周囲も連動せず、柴崎らの守備網に引っ掛かり始める。

こうしてマリノスの攻撃がトーンダウンした頃、川崎にペースを握られ始める。
与えたCKのこぼれ球を柴崎が蹴り込む。
これはポストに当たるが、飯倉に当たってしまい、失点してしまう。

 0 - 1

これで、完全にペースダウンしてしまうマリノス。
データ通り、前半の半ばでの川崎のゴール。このまま守備固めをされたら、
マリノスはきつくなる。

しかし、川崎もマリノスの左サイドから何度か上げたクロスにも、
ニアに飛び込む選手は居ても、中とファーには誰もいない。

更に、中村憲剛がシュートのタイミングを逸し、飯倉がセーブする。

この時、俺は二点目を奪う気力を川崎に感じなかった。

これは、前半に同点になれば行けるぞ、と直感する。

すると、一転ペースはイーブンになる。

そして執拗に裏へとボールを出し始めた矢先である。
大黒が相手GKのニアをぶち抜くファインゴールで、同点に追い付く。

 1 - 1

ここから試合は混沌としてくる。
お互いに、勝ち越し点が欲しい。
マリノスは裏を狙いながらもボールを繋ぐ。
川崎は地上戦で、速い守備から攻撃を繰り出す。
一進一退の攻防が続く。

そして、この時に力を見せたのが、山瀬功治である。

彼の重心の低いドリブルは、マリノスサポーターであれば、
その威力は十分に知っている。

それに何度も脅かされる。

しかし、山瀬功治も得点には至らず。

兵藤や中澤やアーリアのミスがありながらも、これをしのぐ。

前半終了。

そして後半に入って、お互いに交代。

46* 長谷川 アーリアジャスール→渡邉千真
46* 井川祐輔→實藤友紀

この日のアーリアの交代は仕方ない。
彼の得意とする形では攻撃はできなかったからだ。
そして、川崎はCBを交代させる。
何かしら不満があったのだろう。

後半に入って、川崎は失点の多いというデータが見え隠れする。

前半の攻撃力は明らかにない。
マリノスは、相手の裏へ裏へとロングフィードをして、
川崎のプレスの的を絞らせない。

前半に兵藤や中澤のミスがあったが、これが一転、安定してくる。

そして、小椋と中澤のサンドイッチで奪ったボールが、千真に渡る。

ここで、スーパーゴールが生まれる。

千真のシュートの上手さを感じさせるミドルが、
川崎のゴールネットに突き刺さる。

 2 - 1

山形戦でも思ったが、このシュートの上手さは、初年度の新人王獲得の頃を彷彿とさせる。
この後は、少し膠着状態に陥る。
それは、この日の主審の廣瀬さんは、マリノスペースの時に川崎に有利な判断を下し、
川崎ペースになってしまう事が何度か見受けられた。
本人にその意識はないのかもしれないが、明らかに2流以下のレフリングであった。
それ程差がないファールだったが、マリノスにのみ、警告が4枚出ている事は偶然ではあるまい。

そして、残り10分になった頃、川崎の絶好調男、小林悠登場。

川崎の猛攻が始まる。

この猛攻に鹿島はドローに沈んだ。

しかし、前半のイージーミスは何のその、中澤などが鬼神の如き守備。
そして、反撃。

キムクナンも終盤には登場し、前線でボールをキープし、川崎を焦らす。

ここで耐えた事で、マリノスは勝利を手にした。

この日、大黒も千真もゴールは素晴らしいものだった。

しかし、飯倉もまた、鬼神の如く守備であり、まさに守護神の名に恥じない活躍だった。


千真はスタメンで出れない事に疑問を抱いていた。
そこで、和司監督は言ったそうである。

もっとボールを要求しろと。
そして、攻守の切り替えを早くしろと。

この日の千真は、確かにそれを学んで体現した活躍ぶりである。

2戦連続ゴール。

このまま、初年度の如く、ゴールの山を築いてくれる事を祈る。

無難な勝利(山形戦)

2011-07-01 22:24:15 | 横浜Fマリノス
雨の降る中の山形戦。

キムクナンがレンタルで移籍したが、殆ど試合に出ず、
帰ってきたチーム、山形。

キムクナンの為にもぜひ、勝って欲しい。
どうせなら、キムクナンの力を見せて欲しい。

さて、試合は始まってみると、マリノスに主導権がある。

個人能力の差は、否定しがたいものがあり、それ故にチームは優勢に試合を進める。
雨の中ではボールコントロールの難易度が上がる為、技術の差が出やすい。
それ故に、ゲームを支配するのはマリノスである。
しかし、得点が生まれない。
決定的チャンスが逃げていく。

マリノスが、順位のわりに好調と思えない点である。

そして中盤にも差し掛かると、山形もチャンスを作り出す。

しかし、こちらは決定的な場面とまで行かない。

そして、前半も終盤になった時に、CKが何度か続く。
ここで取れると大きいという終了直前に、金井のクロスにセットプレーで残っていた、
栗原が宙を飛び、ゴールにヘディングでボールを突き刺す。

マリノスの1000ゴール目は、栗原勇蔵であった。
マリノス生え抜きのこの男であった。

 0 - 1

前半終了、そして後半。
ゲーム自体は、選手交代などを行うが、本当に動かない。
一進一退の攻守が膠着状態を生む。

こうなって来た時の切り札である、キムクナン投入もあったが、
それでも見るべく所は少ない。

そして、このまま終わるかと思われた終了間際。

キムクナンのスルーパスに抜け出した、千真が追加点。

 0 - 2

久しぶりに千真のシュートの上手さを見た気がする。

山形は、失点の時刻が今の順位を如実に表している。
ロスタイムでの失点は、サッカーにとって命取りである。

逆にマリノスは、下位チームへの取りこぼしが、今年は少ない。

ただ、上位チームにいい成績を上げられていないのが、
難しい所である。




少し話しを変えるが、この試合で川崎を侮辱するゲーフラが、
掲出されたらしい。

山形のサポーターには、代わりに謝罪したい。
敵として戦っているのに、相手にしていないというものは、
山形を軽視しているとも思うからだ。

あと、川崎サポーターへについては、言葉がない。
というのも、事実が把握できないとしか言えないからだ。
クラブが認めた事は確かの様である。

しかし、何かわからないが、とりあえず謝っておく事は残念ながらできない。

これは、俺の事情だが、現在、このゲーフラの画像が見れる所がなかった。

また不可解なのは、この掲出した人は、一試合の入場禁止らしい。
つまり、川崎戦。

今までにJリーグでは色々なサポーターの問題があった。
その度に下された判断や処分は、これ程軽いものではなかったと思う。

ただ一つ言える事は、ゲーフラを掲出した人は、少し頭を冷やした方が良いとは思う。