宮澤賢治の里より

下根子桜時代の真実の宮澤賢治を知りたくて、賢治の周辺を彷徨う。

107 シャーマン山について(西根山の北部分)

2009年02月01日 | Weblog
 ”シャーマン山について(西根山の北側)”の続きである。

 ところで、”シャーマン山”という山の名が出てくる賢治の作品はまだ他にもあって、「春と修羅 第三集」の中に『〔おしまひは〕』という詩があり、その中身は
   「おしまひは
    シャーマン山の第七峰の別当が
    錦と水晶の袈裟を着て
    じぶんで出てきて諫めたさうだ」
   
    青い光霞の漂ひと翻る川の帯
    その骨ばったツングース型の赭い横顔

  <『校本 宮澤賢治全集 第四巻』(筑摩書房)より>
と云うものである。 
 すると、”シャーマン山”には少なくとも第一峰~第七峰があるのだろうか。そんな山なんてあるのだろうか、と訝しみながら、花巻から岩手山が望める場所まで移動して西根山の峰々の続きを眺めてみたい。

 というわけで、胡四王山の西側にあるJR釜石線の跨線橋から、西根山の続きの山並みを眺めてみよう。
《1 江釣子森山方面》(平成21年1月24日撮影)

ここには残念ながら鋸状に見える山はないと思う。
《2 草井山方面》(平成21年1月24日撮影)

《3 堂ヶ沢山方面》(平成21年1月24日撮影)

 もしかすると、これらの杉林に隠れた部分の山並みは鋸状に見えるかもしれないので、眺められる場所を探して後半の方で報告したい。 
《4 黒森山方面》(平成21年1月24日撮影)

ここにも残念ながら鋸状に見える山はないと思う。
《5 東根山や岩手山等》(平成21年1月24日撮影)

ここにも残念ながら鋸状に見える山はないと思う。
 なお、これより北側の西根山はここからはもう見えない。

 では、《3 堂ヶ沢山方面》等の杉林の陰の向こうが気になるので、見られる場所を移してこの辺りを眺めてみよう。松園の近くでそれが出来た。
 そこから眺めた、江釣子森山近辺から北へと続く山並みである。
《7 江釣子森山方面》(平成21年2月1日撮影)

《8 草井山方面》(平成21年2月1日撮影)

《9 堂ヶ沢山方面》(平成21年2月1日撮影)

《10 上ン平方面》(平成21年2月1日撮影)

 これでは小さすぎて判りにくいと云う人は次もご覧あれ。
《7草井山方面》(平成21年1月28日撮影)

ここから時計回りに眺めてゆく。
《8 花巻広域公園方向》(平成21年1月28日撮影)

《9 堂ヶ沢山方面》(平成21年1月28日撮影)


 したがって、西根山の北側部分の山並みの中で鋸状に見える山並みはないと思う。

 これで花巻から見た西根山は一旦終了し、次は北上山地の方を眺めてみたい。

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