9052 俳句（ 朴落葉）

同調圧力表向き無き朴落葉　　　　　　　　　 (令和3年10月)

9051 俳句（林檎）

産直の林檎一山『二個おまけ！』　　　　　　 (令和3年10月)

9050 俳句（鶺鴒）

鶺鴒のサインカーブの入り乱る　　　　　　　 (令和3年10月)

9049 俳句（柿）

柿の皮剥く祖母の手の止まりけり　　　　　　 (令和3年10月)

9048 俳句（秋の虹）

円の全き半分や秋の虹　　　　　　　　　 (令和3年10月)

9047 俳句（秋高し）

瑠璃色のパラグライダー秋高し　　　　　　　 (令和3年10月)

9046 俳句（秋夕焼）

秋夕焼花壇の匂ひ嗅ぐ子犬　　　　　　　　 (令和3年10月)

9045 俳句（秋の蜥蜴）

現実に居るのか！秋の黒蜥蜴　　　　　　　　 (令和3年10月)

　　　　　　　　　　　　《トカゲ》（2021年10月23日撮影、胡四王山）

9044 俳句（梅擬）

名も知らぬ沼の水際梅擬　　　　　　　　 (令和3年10月)

9043 俳句（沢蓋木（さわふたぎ）の実）

フェルメール知るや沢蓋木の実　　　　　　　 (令和3年10月)

　　　　　　　　　　　　　《サワフタギ》(2021年10月14日撮影、種山ヶ原)

9042 俳句（秋澄む）

教え子の作品を褒め秋澄みぬ　　　　　　　　　 (令和3年10月)

9041 俳句（千振）

飛行場跡の千振採集日　　　　　　　　　　　 (令和3年10月)
　過日、思いがけず沢山の千振を目の当たりにできた。すると、いまから60年以上も前のこと、小学校全体で近くのかつての飛行場跡地に出掛けて行って、一面の当薬（とうやく、千振のこと）採集をしたことを思い出したのだった。

　　　　　　　　　　《センブリ》(2021年10月18日撮影、北上市)

9040 俳句（飛蝗（ばった））

飛びもせず葉裏に隠る痩せ飛蝗　　　　　　 (令和3年10月)

9039 俳句（冷まじ）

｢電池切れ！｣の警告音冷まじや　　　　　　　　 (令和3年10月)

9038 俳句（秋の雨）

舞ひ戻る烏黄昏の秋雨　　　　　　　　　　(令和3年10月)