1600 俳句（八月尽）

八月尽肩の埃を払ふ人　　　　　　　　　(平成24年8月)

1599 俳句（花野）

目もくれず青年急ぐ花野かな　　 　　　(平成24年8月)

1598 俳句（天の川）

天の川種山ヶ原へと流れ　　　 　　　(平成24年8月)

1597 俳句（八月）

八月の残り僅かの惜からず　　 　　　　(平成24年8月)

1596 俳句（上弦の月）

群雲や上弦の月現るる　　　　 　　　(平成24年8月)

1595 俳句（蜩）

なにゆえか蜩鳴かぬ今年かな　　 　　　(平成24年8月)

1594 俳句（天の川）

今宵また探せど見えず天の川　　 　　　(平成24年8月)

1593 俳句（虫の声）

虫鳴くや存在と価値考へて　　 　　　(平成24年8月)

1592 俳句（二日月）

二日月南部片富士削ぎにけり　　　 　　　(平成24年8月)

1591 俳句（稗）

ほしいまま稗の繁れる隣りの田　　　 　　　(平成24年8月)

1590 俳句（秋の雲の峰）

やや青味帯びたる秋の雲の峰　　　 　　　(平成24年8月)

1589 俳句（水大葉子）

離れざる水大葉子の花と影　　　 　　　(平成24年8月)

　　　　　　　　　　　　<「ミズオオバコ」(平成23年8月15日撮影。花巻)>

1588 俳句（盂蘭盆会）

盆帰省不肖の子とは言ひつつも　　　　(平成24年8月)

1587 俳句（四手沙参）

四手沙参人それぞれと思ふべし　 　　　(平成24年8月)

　　　　　　　　　　　　　<「シデシャジン」(平成24年8月15日撮影、花巻市)>

1586 俳句（ブリューベル(釣鐘人参）)

誠実に生きてゐるかなブリューベル 　　　(平成24年8月)