河端「慰安婦問題だが、New York Times(Boston Globe)、LAタイムズなど、アメリカの新聞が騒いでいるみたいだな。安倍首相は、狂気だとか、恥辱の歴史とか、天皇に謝罪せよとか、驚いたよ。」
道端「そうですね、狭義だとか、広義だとか、説明が分かりにくいこともありますが、New York TimesのOhnishi Norimitsu氏の歪曲報道をそのまま受け、実際に何を言ったのか、何が起きたのか、吟味しようという姿勢はゼロです。かわいそうな慰安婦の女性の訴えを無視する戦犯の孫めという感じです。朝日新聞とNew York TimesのOhnishiNorimitsu氏は今頃、朝日新聞の本社とNewYorkTimesの日本支社のある築地のビルで祝杯をあげているかもしれません。ジュリアスシーザーのアントニーが聴衆を、シーザーの死体のむごさというビジュアルと諸君への遺産という餌で見事に煽動したあとに、"Now let it work. Mischief, thou art afoot. Take thou what course thou wilt"と、始動はさせた。あとは災いよ思う存分にと、つぶやくシーンを思い出しました。朝日の虚報から始まり、OhnishiNorimitsu氏の歪曲報道と、実に見事です。これで、朝日は海外はこんなに反発してます、困ったことですと、他人ごとのように憂慮してみせるんでしょう。」
河端「ほかの欧米のメディアなどはどうなんだい。」
道端「そうですね、問題が問題ですから、否定的でしょうが、基本的にはあまり興味はないみたいですね。軍と性の問題はどこでもありますし。韓国が騒ぐのはデフォールトですが、アメリカの一部のメディアのハッスルぶりが目立ちます。」
河端「しかし、安倍首相の発言には、共和党の議員からも擁護の声が聞こえないようだが。」
道端「はい。民主党系のメディアが、安倍首相の発言にどう反応するか、それに国民がどう影響されるか、事実とかエビデンスとかぐちゃぐちゃいっても、問題が問題なだけに、効果がないということは十分に読めていたのでしょうね。また韓国系や中国系の移民という選挙区事情もあるのでしょう。それに、旧枢軸側の軍に関する問題ですから、たしかに悪かったがすでに謝罪している程度のところまでで、擁護者と見られるような発言はできないのでしょうね。」
河端「すると欧米には、安倍発言を擁護するような論調はないのか。」
道端「そうですねえ、基本的には無関心で、問題にしたいメディアはバッシングというところでしょう。ただ、英語のブログなどを見ますと、OCCIDENTALISMやAMPONTAN」など、今回のバッシングに根気よく反論を続けているところもあります。」
河端「ありがたいな。そこはどんな論調なんだい。」
道端「OCCIDENTALISMは、韓国で生活の経験のあるオーストラリア人がやっているサイトみたいです。韓国在住のアメリカ人もよく投稿しています。二人とも韓国のウルトラナショナリズムや捏造や偽証の蔓延をじかに経験してよく知っていて、それに批判的です。一般の欧米人には、韓国と日本人の違いは分かりませんし、韓国人の誇張や主張の強さと日本人の婉曲と主張の弱さに接すると、主張が強くて感情がこもっているほうを信じてしまいます。元慰安婦の女性にしろ、安倍首相は間接的にウソつきだといっているわけで、ふつうに受け取ると、安倍とんでもないとなってしまうでしょう。」
河端「文書でチェックするならともかく、映像に写って涙の訴えをしているわけだからな。やっかいだな。」
道端「AMPONTANは、日本在住のアメリカ人のブログのようです。日本に対する英語のブログなどの多くが、日本の妙な面だけを強調してこばかにして自分の優越感を示しているのに批判的で、ありのままの日本を伝えたいというスタンスで沢山の記事を書いてます。
ブログではないですが、NewYorkTimesの日本記事などは、まさにその例です。OCCIDENTALISMとAMPONTAN、ややスタンスは違いますが、ともに、事実に即して知的で冷静な議論をしています。情報量も豊富です。OCCIDENTALISMにおけるアメリカ人の竹島に関する一連の投稿など、研究論文の水準です。」
河端「役に立たない外務省の役人のかわりに、仕事をしてほしいくらいだな。」
道端「加藤駐米大使は、反論を試みました。しかし、OCCIDENTALISMやAMPONTANで指摘されているように、アメリカのメディアはそれを無視しました。これはアメリカのメディアの驕りと劣化を示していると思います。今回、加藤駐米大使が仕事をしようとしたのは評価できますが、プレゼンテーションに工夫ができなかたものかと思いました。図解を使ったり、議会の決議案のどこが、どう間違っているのか、文献もつけて分かりやすい資料を用意すべきです。メディアに根回しもできない、プレゼンテーションもへたでは......」
河端「まあ、しかしやっかいだな。」
道端「河野談話の段階で、韓国側のメンツをつぶさないで強制をみとめてくれ、そうすればこれで決着させるからといった暗黙の約束を信じて、事実を事実として提示しなかったのが、そもそもの間違いだったと思います。韓国がしかけたトラップにはまってしまったのでしょう。事実はともかくとりあえず謝っておけばというような対応をしたのなら、馬鹿としかいいようがありません。しかし、いったんトラップにはまってしまってからは、政治家の発言はなかなか難しいと思います。まず、韓国で女性をだましたりして慰安婦にした韓国人業者の氏名、慰安婦への聴取や、もし韓国との密約があったらその証言もふくめて、洗いざらい全部情報を公開すべきでしょう。そして、学者などの発言に期待したいです。あきらめずに、何度も何度も、言うしかないと思います。」
河端「何か、もっと別の対応はないのか。」
道端「はい。相手の設定したアジェンダの土俵でやっている限り、よくて、すこし押し返せる程度です。それにイメージによる扇情的な訴えに言葉だけで対応しても、限界があります。」
河端「では、どうするんだい。」
道端「慰安婦問題で不思議なのは、多数をしめていたはずの日本人の元慰安婦が出てこないことです。日本人の元慰安婦の証言はないのでしょうか。また、韓国における売春文化もはっきり認識してもらえるよう資料を提示すべきです。その上で、貧しさや、親による身売り、業者のだまし、そして戦場で軍人相手の過酷な仕事、戦後の恥辱と、ずいぶんとつらい思いをされてきた方々ですから、韓国、日本へだてなく、首相はやさしい気持ちで接していることを示すべきです。できたら、それを映像で示すことです。問題はまわりの活動家で、元慰安婦自体は、かわいそうな人たちですから。」
河端「なんだか紅白のときの話みたいになってきたな。まあいい、続けてくれ。」
道端「売春にからむ人身売買は現在でも問題です。政府はこれにもっと断固として取り組むべきです。まず、日本国内の外国人売春婦は一掃しなくてはだめです。この検索結果をみると恐ろしくなります。このなかには、暴力団などの強制にもとにある人がいるかもしれません。日本政府の責任が問われるでしょう。」
河端「そうだな。外国人による売春にからむ、human traffickingは、日本の人権でずっと指摘されてきていることだからな。」
道端「それから、日本は自国における人権問題だけでなく、他国におけるの人権問題にも関心を持って関与すべきです。」
河端「アメリカのようにか。」
道端「いえ、日本は、真の敗北を経験せずヘゲモニーを維持し続けている理念的独善国家アメリカのようには振舞えないでしょう。また、負け惜しみの中華思想の独善性も、もてないでしょう。かといって、自らの負や弱さとおりあって、しかし、主張すべきは主張するという成熟した国家には、ほど遠いです。ちがうタイプの独善にはさまれて、謝罪と主張の間で、立ちすくんでいるという感じがします。今回の騒動で、そのことを感じました。」
河端「なんか、ややこしい話になりそうだな。またの機会にうかがうことにしよう。」
道端「はい。わかりました。」
道端「そうですね、狭義だとか、広義だとか、説明が分かりにくいこともありますが、New York TimesのOhnishi Norimitsu氏の歪曲報道をそのまま受け、実際に何を言ったのか、何が起きたのか、吟味しようという姿勢はゼロです。かわいそうな慰安婦の女性の訴えを無視する戦犯の孫めという感じです。朝日新聞とNew York TimesのOhnishiNorimitsu氏は今頃、朝日新聞の本社とNewYorkTimesの日本支社のある築地のビルで祝杯をあげているかもしれません。ジュリアスシーザーのアントニーが聴衆を、シーザーの死体のむごさというビジュアルと諸君への遺産という餌で見事に煽動したあとに、"Now let it work. Mischief, thou art afoot. Take thou what course thou wilt"と、始動はさせた。あとは災いよ思う存分にと、つぶやくシーンを思い出しました。朝日の虚報から始まり、OhnishiNorimitsu氏の歪曲報道と、実に見事です。これで、朝日は海外はこんなに反発してます、困ったことですと、他人ごとのように憂慮してみせるんでしょう。」
河端「ほかの欧米のメディアなどはどうなんだい。」
道端「そうですね、問題が問題ですから、否定的でしょうが、基本的にはあまり興味はないみたいですね。軍と性の問題はどこでもありますし。韓国が騒ぐのはデフォールトですが、アメリカの一部のメディアのハッスルぶりが目立ちます。」
河端「しかし、安倍首相の発言には、共和党の議員からも擁護の声が聞こえないようだが。」
道端「はい。民主党系のメディアが、安倍首相の発言にどう反応するか、それに国民がどう影響されるか、事実とかエビデンスとかぐちゃぐちゃいっても、問題が問題なだけに、効果がないということは十分に読めていたのでしょうね。また韓国系や中国系の移民という選挙区事情もあるのでしょう。それに、旧枢軸側の軍に関する問題ですから、たしかに悪かったがすでに謝罪している程度のところまでで、擁護者と見られるような発言はできないのでしょうね。」
河端「すると欧米には、安倍発言を擁護するような論調はないのか。」
道端「そうですねえ、基本的には無関心で、問題にしたいメディアはバッシングというところでしょう。ただ、英語のブログなどを見ますと、OCCIDENTALISMやAMPONTAN」など、今回のバッシングに根気よく反論を続けているところもあります。」
河端「ありがたいな。そこはどんな論調なんだい。」
道端「OCCIDENTALISMは、韓国で生活の経験のあるオーストラリア人がやっているサイトみたいです。韓国在住のアメリカ人もよく投稿しています。二人とも韓国のウルトラナショナリズムや捏造や偽証の蔓延をじかに経験してよく知っていて、それに批判的です。一般の欧米人には、韓国と日本人の違いは分かりませんし、韓国人の誇張や主張の強さと日本人の婉曲と主張の弱さに接すると、主張が強くて感情がこもっているほうを信じてしまいます。元慰安婦の女性にしろ、安倍首相は間接的にウソつきだといっているわけで、ふつうに受け取ると、安倍とんでもないとなってしまうでしょう。」
河端「文書でチェックするならともかく、映像に写って涙の訴えをしているわけだからな。やっかいだな。」
道端「AMPONTANは、日本在住のアメリカ人のブログのようです。日本に対する英語のブログなどの多くが、日本の妙な面だけを強調してこばかにして自分の優越感を示しているのに批判的で、ありのままの日本を伝えたいというスタンスで沢山の記事を書いてます。
ブログではないですが、NewYorkTimesの日本記事などは、まさにその例です。OCCIDENTALISMとAMPONTAN、ややスタンスは違いますが、ともに、事実に即して知的で冷静な議論をしています。情報量も豊富です。OCCIDENTALISMにおけるアメリカ人の竹島に関する一連の投稿など、研究論文の水準です。」
河端「役に立たない外務省の役人のかわりに、仕事をしてほしいくらいだな。」
道端「加藤駐米大使は、反論を試みました。しかし、OCCIDENTALISMやAMPONTANで指摘されているように、アメリカのメディアはそれを無視しました。これはアメリカのメディアの驕りと劣化を示していると思います。今回、加藤駐米大使が仕事をしようとしたのは評価できますが、プレゼンテーションに工夫ができなかたものかと思いました。図解を使ったり、議会の決議案のどこが、どう間違っているのか、文献もつけて分かりやすい資料を用意すべきです。メディアに根回しもできない、プレゼンテーションもへたでは......」
河端「まあ、しかしやっかいだな。」
道端「河野談話の段階で、韓国側のメンツをつぶさないで強制をみとめてくれ、そうすればこれで決着させるからといった暗黙の約束を信じて、事実を事実として提示しなかったのが、そもそもの間違いだったと思います。韓国がしかけたトラップにはまってしまったのでしょう。事実はともかくとりあえず謝っておけばというような対応をしたのなら、馬鹿としかいいようがありません。しかし、いったんトラップにはまってしまってからは、政治家の発言はなかなか難しいと思います。まず、韓国で女性をだましたりして慰安婦にした韓国人業者の氏名、慰安婦への聴取や、もし韓国との密約があったらその証言もふくめて、洗いざらい全部情報を公開すべきでしょう。そして、学者などの発言に期待したいです。あきらめずに、何度も何度も、言うしかないと思います。」
河端「何か、もっと別の対応はないのか。」
道端「はい。相手の設定したアジェンダの土俵でやっている限り、よくて、すこし押し返せる程度です。それにイメージによる扇情的な訴えに言葉だけで対応しても、限界があります。」
河端「では、どうするんだい。」
道端「慰安婦問題で不思議なのは、多数をしめていたはずの日本人の元慰安婦が出てこないことです。日本人の元慰安婦の証言はないのでしょうか。また、韓国における売春文化もはっきり認識してもらえるよう資料を提示すべきです。その上で、貧しさや、親による身売り、業者のだまし、そして戦場で軍人相手の過酷な仕事、戦後の恥辱と、ずいぶんとつらい思いをされてきた方々ですから、韓国、日本へだてなく、首相はやさしい気持ちで接していることを示すべきです。できたら、それを映像で示すことです。問題はまわりの活動家で、元慰安婦自体は、かわいそうな人たちですから。」
河端「なんだか紅白のときの話みたいになってきたな。まあいい、続けてくれ。」
道端「売春にからむ人身売買は現在でも問題です。政府はこれにもっと断固として取り組むべきです。まず、日本国内の外国人売春婦は一掃しなくてはだめです。この検索結果をみると恐ろしくなります。このなかには、暴力団などの強制にもとにある人がいるかもしれません。日本政府の責任が問われるでしょう。」
河端「そうだな。外国人による売春にからむ、human traffickingは、日本の人権でずっと指摘されてきていることだからな。」
道端「それから、日本は自国における人権問題だけでなく、他国におけるの人権問題にも関心を持って関与すべきです。」
河端「アメリカのようにか。」
道端「いえ、日本は、真の敗北を経験せずヘゲモニーを維持し続けている理念的独善国家アメリカのようには振舞えないでしょう。また、負け惜しみの中華思想の独善性も、もてないでしょう。かといって、自らの負や弱さとおりあって、しかし、主張すべきは主張するという成熟した国家には、ほど遠いです。ちがうタイプの独善にはさまれて、謝罪と主張の間で、立ちすくんでいるという感じがします。今回の騒動で、そのことを感じました。」
河端「なんか、ややこしい話になりそうだな。またの機会にうかがうことにしよう。」
道端「はい。わかりました。」