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すや亀 信州香味だより

酢屋亀本店が年4回発行する、
パンフレットに記載されたすや亀だよりを
インターネットでお読みいただけます。

すや亀-すやかめだより '99-91号 産地を訪ねて3

2006-02-08 | Weblog
 こんにちは。
 すや亀 門田です。
 みなさんお元気ですか~

 今日は1999年の秋号より、
 産地シリーズ3弾をお届けします

 以前にご紹介した土屋さんは豊野の方でしたが、
 今回の土屋さんは臼田の果樹園さんです。


 産地を訪ねて 3 - 臼田町
 おいしいプルーンは土と気象条件が大切、
 もちろん丹精込めた樹木の手入れも欠かせません。


 プルーンの日本での発祥地が信州佐久であることや
 生産量が日本一であることをご存知でしょうか?('99当時。今もですかね。)

 当店が毎年秋のお便り「香味だより」を通じて
 ご紹介斡旋しておりますプルーンも、
 この佐久臼田町(現:佐久市臼田)で栽培されたものです。

 プルーンは長雨など多雨多湿の地域では結実不良や裂果などが発生して、
 思うような生産が出来ませんので栽培適地が限られます。
 佐久平はプルーンにとって最適といえます。
 ことしのプルーンの出来具合はどうか、
 20年来にわたって契約栽培を依頼している
 南佐久郡臼田町(現:佐久市臼田)の土屋果樹園さんを訪問しました。

 土屋果樹園さんは、
 長野県で最初にプルーンの栽培を手がけた先駆者で、
 昭和40年に先代の土屋喜八郎さんが日本スモモの台木に西洋スモモを接ぎ、
 自家用として畑の隅で栽培したのが始まりで、
 その後近隣の農家などに苗木を分け、
 これがきっかけとなって、臼田町を始め広く佐久平一帯に普及し、
 一大産地となっていったのです。

 土屋果樹園さんの畑は標高750mに位置し、
 まさしく風光明媚な山村で、
 清澄な空気とサンサンと注ぐ太陽の光を一杯に受ける好立地にあります。
 土屋則明さんに、おいしいプルーン栽培の秘訣や苦心談を伺ってみました。

 土壌は粘土質で栽培に適していますが、
 常に土に酸素を与えるため、酷寒のさなかに土をおこします。
 佐久地方特有の寒さで土が凍りつき酸素の吸収をよくしています。
 また、樹木管理でもっとも重要な事は「葉っぱを大切にする」こと。
 ダニなどに葉を傷められると樹勢が衰えておいしい果実ができません。
 陽光をあて、風通しをよくしてやるなど樹木への手間隙は惜しみません。

 プルーン特有の甘酸っぱさの完熟した実にするため、
 摘果も欠かせず成りすぎを防ぎます。
 実が特有の濃紫色になる頃が収穫時期です。
 土屋果樹園さんでは、
 出荷の際、必ず試食をして甘味、果肉の状態、裂果はないか、
 などチェックします。
 すや亀本店のプルーンも
 これらをクリアしたものだけをお客様へ直送してもらいます。

 プルーンは、当初「ぶどうモモ」などと呼ばれ、
 銘柄として「サンプルーン」と命名されたのは昭和50年代。
 当店が紹介しているのも「サンプルーン」で、プルーンの代表代表格です。
 このサンプルーンは糖度も高く(23%位)栄養バランスに優れ、
 ビタミンやミネラル、鉄分、食物繊維を多量に含んでおり、
 健康食品として評判の果物です。

 今年の「サンプルーン」の出来栄えは大変良好で、
 おいしく糖度の高い品をお届け出来そうです。
 さて、プルーンの表面についている白い粉は何だろうとお思いでしょう。
 これは果粉(かふん)と呼ばれ、果実が作りだす「ろう物質」で、
 雨や朝露などの水分をはじき、病気を予防したり、
 水分の蒸発を防いでいつまでも新鮮さを保つ優れものなのです。
 気になさらずお召し上がりください。



 
 
 気にするなといわれても・・・・・
 気になっちゃうのが人間ってもんで。

 この白い粉、結構お問い合わせいただきます。

 門田はちょちょいと手でぬぐって食べちゃいますけどね~
 


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