すやかめだより '07-121号

よみがえるか？"長野"の街

長野市街地が人であふれかえった平成10年の長野冬季オリンピック。
それがにぎわいの頂点だったかのように、
2年後、中心部にあった「ダイエー」が撤退、「そごう」が閉鎖し、
人の流れが極端に減少してしまいました。
一時はどうなるかと心配しましたが、
長野市と長野商工会議所が大胆な手を打ち、
平成14年、ダイエー跡を、
食品スーパー「トマト館」と市の施設を併設させた
「もんぜんぷら座」にリニューアル。
平成17年秋には善光寺さんのすぐ南に、
古い土蔵を活用して小さな旅気分を味わえる街として
飲食・物販の複合施設「ぱてぃお大門」をオープンさせました。
さらに昨年秋には「そごう」跡地に建設された10階建て「トイーゴSBC」に
信越放送(SBC)本社が郊外から移転。
並んで建つ「トイーゴWEST」は既存の商店街を合体させた4階建ての建物で、
1・2階は店舗、3・4階は市の公共施設となり、中心市街地の活性化が図られました。
まだ店舗構成に問題があるものの、
街を訪れる人の数は着実に伸びています。
今後は個店が特色を活かしながら、
お客様により喜んでいただける街づくりをしていかなければと、
当店も気を引き締めています。

本年は善光寺本堂再建300周年。
長野へお越しの折にはぜひ、
長野駅から善光寺さんまでの1.8キロメートル(約30分)を歩いて
再生された長野の街をお楽しみください。


すや亀本店修景工事完了
当店では二十数年をかけて
店舗、工場、自宅を合わせた一帯の修景を進めてまいりましたが、
このたびほぼ出来上りました。
木造土壁造り(土蔵造りと呼ぶほど立派ではありません)を基本に、
大正時代の建築で老朽化が激しい工場の地震対策も兼ね、
もう一枚壁を作って古い壁に張り合わせる工法で補強を行いました。
強度のほどは今後の経過をみるとして、
修景を終え、
工場南側に亀のマークが入った切妻が六棟並ぶ景観は周囲に溶け込み、
なかなかの美観と自負しております。