ママ研究者~人生まだまだこれから~

製薬会社で新薬開発に挑む研究者。2人の息子(6&0歳)がいます。ママ研究者(今は臨床系)、日々の思いを綴ります!

製薬会社への就職の道~その4~

2008-08-21 06:35:09 | 企業におけるお仕事
このシリーズ、つい熱くなり、長期化してしまいました。
その1
その2
その3

1社目が不戦敗となってから、すぐに2社目に電話で問い合わせました。
1社目の感触から、「本音と建前の社会。あまり期待せずにおこう。」と思いながら、でもやっぱり博士卒で就職したいと諦めきれない思いがありました。

2社目問い合わせたところ、
人事担当の方から、「わが社は博士卒の女性の採用は実績がありませんが、男とか女とか、関係なく、優秀だったら採用します。受けてみてください。」

で、指定された試験日がそれから2日後。
筆記の試験と、いろんな部署の部長さんの前で、研究内容を発表しました。
(パワポはありません。まだOHPの時代です。)

一次、二次試験合格の後、本社での最終面接で内定をいただき、今の会社の女性博士第一号となりました。
受けていたのは全て男性でしたが、別に、女性だから、と特別な質問をされたりすることは一度もありませんでした。

(後で知ったのですが、会社として、過去の面接で、意図的ではなかったのですが当事者に差別ととられる質問をした経験があり(出自に関する質問)、差別的な発言には、ことさら注意をしているようです。)

入社した後に、当時の人事担当だった方とお話しする機会があったのですが(今はもう定年なさりました。)、
「君の研究所でのプレゼンテーションの評価がかなり高く、その時点でほぼ内定していたんだよ。」
とうれしいコメントをいただきました。

また、私は覚えていないのですが、その当時、私のプレゼンを聞いた所長さんからは、
「あなたのプレゼン、今でも印象に残ってますよ。」といわれました。

当時、プレゼンに関しては、大学でものすごーく鍛えられていたので(学生時代に、20回以上、口頭で学会発表しましたし。)、2日後というプレゼンにもほとんどあわてず対応できました。
(でも、今は、その能力もかなり退化してます。再度、奮起しないと・・・。)

こうして振り返ると、今のネットでのエントリーのシステムが始まる前。
就職活動を通じて、さまざまな人とじっくりお話する機会がまだありました。
今よりも、もっと、学生のことを"一個人"として尊重してくれている古きよき時代だったと思います。

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3 コメント

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Unknown (ちえこまま)
2008-08-21 07:23:02
> 今の会社の女性博士第一号

す,すごい!

しかし,女性の博士が企業に就職するというのは(少なくとも当時は)これほどハードルが高かったのか,と本当にいろいろと考えさせられました。

ママ研究者さんは,当時から,明確な目的意識を持ち,はっきりとした意思表示,をされていますね。それがポイントですかねー。

自分のこれからにも役立てたいです(もう随分年がいってしまいましたけど。^^;;;)。
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Unknown (suikyo)
2008-08-21 22:46:01
同上な感じです。

本当に、色々参考になりました!
どうもありがとうございます。

それにしても、ママ研究者さんのラボもすごかったのですねー。
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Unknown (ママ研究者)
2008-08-22 05:55:09
12年も前なので忘れていましたが、改めて書いてみると、女性特有のハードルは、確かに存在しましたねー。
今は、モット変わっていると信じてます!
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