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プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

ホワイトハウスのアルバム

2012-11-26 20:26:28 | 社会

「中国に称賛を惜しまないフンセン首相」とのタイトルの記事の隣に「ホワイトハウスのアルバムにフンセン首相の姿がない」との記事がプノンペン・ポスト紙にありました。

プノンペンとプレイヴェン州のベトナム国境とを結ぶ国道8号線の開通式典で、フンセン首相は、この道路が中国からの8,300万ドルの融資で建設されたということで中国を褒めちぎったそうです。アセアン首脳会談の議長国として親中国色を深め、アセアンの亀裂を深めて不興を買ったばかりなのに懲りもせず、といった論調の記事でした。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012112359905/National-news/pm-hun-sen-lavishes-praise-on-china.html

      PM Hun Sen absent from White House photos

との記事は、タイトルを読んでフンセン首相がオバマ大統領との記念撮影を欠席したのかと思ってしまったわけですが、ホワイトハウスの方ががフンセン首相の姿を載せなかった、とのことでした。二つの記事を合わせると親中国色を深め、ホアイトハウスに嫌われたフンセン首相ということに。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012112359906/National-news/pm-hun-sen-absent-from-white-house-photos.html

 

オバマ大統領は今週初め、タイのインラック・シナワトラ首相と祝杯を上げ、テイン・セインミャンマー大統領と歴史的会談を行い、日本の野田首相には暖かい別れの言葉を伝えた。

大統領の3日間のアジア訪問の中で行わなかったのは―少なくともホワイトハウスの公式写真記録の中では―フンセン首相と一瞬でも時間を共有するということである。

ホワイトハウスのウェブサイトにあるオバマ大統領の41枚の旅行アルバムにフンセン首相が欠席しているのは特筆されるべきものだ。そこにはオバマ大統領とタイ国王、そしてインラック首相と一緒の写真は4枚もある。

テインセイン大統領の写真は1枚、ミャンマー民主化の象徴であるアウンサンスーチーは3枚。

しかし、オバマ大統領がアセアン・ミーティングに参加するため25時間過ごし、二者会談が行われ、ディナーにはカンボジア首相も出席したプノンペンで撮影された13枚の中にフンセン首相の姿はない。

フンセン首相が遠くから写った一枚のキャプションには彼についての言及がない。それにはただ「US-アセアン首脳会談で発言するオバマ大統領」と記されているだけで、実のところ写真の中で発言しているのはフンセン首相であるにもかかわらず。

「もちろん、意図的なものだ。他の説明をするわけにはいかなかった」と、ニューサウスウェールズ大学のCarle Thayer政治学教授は語った。「これは不快感を表す方法です」

人権団体、野党指導者と米国議員たちは、オバマ氏訪問の前に、人権問題でカンボジア政府に圧力を加えるか、訪問のキャンセルを促すかでこの月の多くを費やした。

公的な冷遇は儀礼を損ねるものだが、フンセン氏のアルバムからの排除は利害関係者に適切なメッセージを送った、とThayerは言う。
「それはフンセン氏を扱う素晴らしいやり方で、国会議員は彼が何をしたのか理解できる。それは公的な冷遇ではない、アルバムに載せないだけのことだった」

http://www.whitehouse.gov/photos-and-video/photogallery/president-obamas-trip-asia

 



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