この家の外壁として、焼き杉が縦貼されているが、中は同じく杉板が中の柱・梁に斜貼りされていた。右の波鉄板は外壁が老朽化してからのカバーである。内側はMDFボードであるが、この斜貼りはたぶん耐震的な配慮から決められたのだと推測されるが、あと仮に水が入っても下に流れやすいことも考えられている。焼き杉下に、黒いルーフィングが少し見えているが、これらでしっかりと守られていたことは、写真の木の色からも分かってもらえると思う。このシンプルさと合理性は見ていて気持ちがいい。
自然に向き合う建築の外壁として、このレベルまで考えられているか、今の建築に問われている問題は小さくないと感じざるを得ない