[あらすじ] 23時に帰宅すると、トイレが詰まって溢れて、介護士さんが途方に暮れていた。
同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
トイレットペーパーをたくさん使い、しかも節水している。
幸い、ウンコの量は少なかったようだ。
便器の中の水はさほど濁っていない。
トイレのカッポンで、繰り返し突く。
がっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽん
「業者を呼んだほうがいいんじゃないかとおっしゃっています。
夜でも来てくれるところが有るとおっしゃっています。」
冷蔵庫に、宅食のポイントシールの台紙を貼り付けている磁石に印刷された
水道屋の広告を見たのだろうか。ほっといてくれ。
24時間と宣伝しているからと言って、呼べばいつでも来てもらえるというわけではない。
これくらいの詰まりでいちいち業者を呼んでられっかい
湯舟の水をバケツで汲んで、便器に入れてみる。
流れない。
がっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽん
汲んで入れて
がっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽん
汲んで入れて
がっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽん
労働歌でもできそうだね。
米搗き歌みたいなの。
何回目かで、汲んで入れた水の水位がなんとか下がった。
しかし、レバーを操作して流してみると、
やっぱり一旦は便器の際まで水位が上がってくる。
迫り来るスリル。
瀬戸際で水が吸い込まれていく時の安心感ったら無い。
買ったばかりでまだ少ししか使っていないパイプクリーナーが有る。
使い方を見ると、詰まった時はボトルの3分の2から全量をぶち込めと書いてある。
残り全部を絞り出す。
※
一応は流れたけれど、当分トイレはポータブルで済ませてください。
と、介護士さんがいるうちに母に釘を刺す。
私だけが相手だと甘えが出て、言うことを聞かずに行動してしまう。
ただ、この頃は「〇〇してくださいね」とか「××しないでくださいね」といったことは
母にはもうまるで通用しない。
今なにをしていたかとか、何をしてはいけないかとか、何をすると危ないかとかいったことは、
目の前に目的が有れば消し飛んでしまうのだ。
だから、トイレの扉を閉めて、小銭を使って外から鍵を回して掛けた。
これを無理矢理開ける力はさすがに無いだろう。と思う。
自分が入る時に面倒だが、しかたない。
※
朝、もしまだダメだったら、犬の散歩ついでに近くのコンビニに行ってトイレを借りるか、
などと考えながら起きた。
試しにバケツで水を汲み入れてみると、
やはりまだすんなりとは流れず、水位は上がる。
もう一度、
がっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽん
さらに二度ほど
がっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽん
なんとなく手応えが有り、そして、流れるようになった。
まだ油断ならない。
犬のトイレにしてあったウンチを、分けて流した。
何度か流してみて、大丈夫そうなので、やっと自分の用を足した。
やれやれ。
※
夜間は薬が効いていない状態なので、身体の動きが悪いから、
転倒の危険が有る。
だから、起きてトイレに歩いて行かないこと。
と話していても、トイレに行ってしまうことが有った。
この際、日中もベッドサイドのポータブルトイレを使うように統一したほうが
混乱しなくて良いのかもしれない、
と、ずいぶん前にケアマネージャーさんも言っていた。
ただ、本人はやはりトイレに行って用を足したい。
そこで頓挫していたが、
この際、ポータブルトイレだけにするチャンスではないか、
とも考えた。
しかし、このところの軟便続きということも有り、
トイレ周辺を汚す問題が有る。
ベッドサイドのポータブルトイレ周辺が汚れると、
室内のにおいという問題や、汚れが他の物にも広がるという懸念も有る。
まあ、もうしばらくは今の態勢で続けるか。
※
ひとまず、トイレの詰まり問題は一旦解決。
同居母86歳要介護2パーキンソン病認知症状少々。
トイレットペーパーをたくさん使い、しかも節水している。
幸い、ウンコの量は少なかったようだ。
便器の中の水はさほど濁っていない。
トイレのカッポンで、繰り返し突く。
がっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽん
「業者を呼んだほうがいいんじゃないかとおっしゃっています。
夜でも来てくれるところが有るとおっしゃっています。」
冷蔵庫に、宅食のポイントシールの台紙を貼り付けている磁石に印刷された
水道屋の広告を見たのだろうか。ほっといてくれ。
24時間と宣伝しているからと言って、呼べばいつでも来てもらえるというわけではない。
これくらいの詰まりでいちいち業者を呼んでられっかい
湯舟の水をバケツで汲んで、便器に入れてみる。
流れない。
がっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽん
汲んで入れて
がっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽん
汲んで入れて
がっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽん
労働歌でもできそうだね。
米搗き歌みたいなの。
何回目かで、汲んで入れた水の水位がなんとか下がった。
しかし、レバーを操作して流してみると、
やっぱり一旦は便器の際まで水位が上がってくる。
迫り来るスリル。
瀬戸際で水が吸い込まれていく時の安心感ったら無い。
買ったばかりでまだ少ししか使っていないパイプクリーナーが有る。
使い方を見ると、詰まった時はボトルの3分の2から全量をぶち込めと書いてある。
残り全部を絞り出す。
※
一応は流れたけれど、当分トイレはポータブルで済ませてください。
と、介護士さんがいるうちに母に釘を刺す。
私だけが相手だと甘えが出て、言うことを聞かずに行動してしまう。
ただ、この頃は「〇〇してくださいね」とか「××しないでくださいね」といったことは
母にはもうまるで通用しない。
今なにをしていたかとか、何をしてはいけないかとか、何をすると危ないかとかいったことは、
目の前に目的が有れば消し飛んでしまうのだ。
だから、トイレの扉を閉めて、小銭を使って外から鍵を回して掛けた。
これを無理矢理開ける力はさすがに無いだろう。と思う。
自分が入る時に面倒だが、しかたない。
※
朝、もしまだダメだったら、犬の散歩ついでに近くのコンビニに行ってトイレを借りるか、
などと考えながら起きた。
試しにバケツで水を汲み入れてみると、
やはりまだすんなりとは流れず、水位は上がる。
もう一度、
がっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽん
さらに二度ほど
がっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽんがっぽん
なんとなく手応えが有り、そして、流れるようになった。
まだ油断ならない。
犬のトイレにしてあったウンチを、分けて流した。
何度か流してみて、大丈夫そうなので、やっと自分の用を足した。
やれやれ。
※
夜間は薬が効いていない状態なので、身体の動きが悪いから、
転倒の危険が有る。
だから、起きてトイレに歩いて行かないこと。
と話していても、トイレに行ってしまうことが有った。
この際、日中もベッドサイドのポータブルトイレを使うように統一したほうが
混乱しなくて良いのかもしれない、
と、ずいぶん前にケアマネージャーさんも言っていた。
ただ、本人はやはりトイレに行って用を足したい。
そこで頓挫していたが、
この際、ポータブルトイレだけにするチャンスではないか、
とも考えた。
しかし、このところの軟便続きということも有り、
トイレ周辺を汚す問題が有る。
ベッドサイドのポータブルトイレ周辺が汚れると、
室内のにおいという問題や、汚れが他の物にも広がるという懸念も有る。
まあ、もうしばらくは今の態勢で続けるか。
※
ひとまず、トイレの詰まり問題は一旦解決。