犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

AB型と私

2016年12月21日 | なりもの
「俺は占いってのは信じないんだけど、血液型は信じるね。
毎日四六時中、体ん中を巡ってんだからさ。」

なんの根拠にもならないだろうけれど、ハナさんはそう言う。
そう言うハナさんは、AB型だ。

AB型はよく、「変わってる」とか「付き合いづらい」とか
「何考えてるかわかんない」とか言われているようだ。
そう言ってる人の血液型を調べたら、なんか共通点でも見えるだろうか。



私は以前、ちょっとした芸があった。
飲み会の席などで、周囲の人に「私は何型だと思う?」と聞いて言わせて、
その答えをもとにして、みんなの血液型を当てる、というものだ。

バンドなんぞやっていると、打ち上げなんぞをたびたびやらかし、
初対面の人と話すことが多い中、この芸はちょっと効いた。
日本で、初対面同士の飲み話の話題として、血液型は害が無くて良いようだ。
天気の話の次には血液型の話をして、お互いを少し知ろう、くらいのもんだろう。



日本人の血液型の割合を調べると、情報源によって多少の差異はあるのだが、
おおむね以下のようだ。

A型39%、O型30%、B型22%、AB型9%



本当に、血液型による性格の違いなんて、あるのだろうか。

中学生の時に、同級生がある劇団のファンブックを見せてくれた。
「ホラ、B型とO型ばっかりなんだよ」

本当だ。
舞台の上で、人前で、目立ったことをして、楽しいと思えるのは
B型とO型の人に多いのか。
そうなのか。

後にバンドをやるようになって、仲間たちの血液型を気にしてみたが、
芝居をやる人と音楽をやる人では、同じ舞台に立つと言ってもまた
少し性質が異なるようだ。



私の身近に、AB型の人は多い。
9%なんて信じられないくらいだ。

たびたびここに登場させられている友人Mをはじめとして、
長い付き合いや深い付き合いの大事な人に多い。

繊細な、気遣いの人たちだと思う。
私はそれに調子良く乗っかっている。
裏返せば「付き合いづらい」にもなるんだろうか。



なぜ、相手の血液型を当てることができるかというと、
みんな言うことがバラバラだからだ。

私を見て、「こういう感じだから○○型だろう」と思う内容が、
人それぞれなのだ。

ではなぜ人それぞれかと言うと、
血液型が人それぞれだからだ。

というふうに仮に考えると、相手の血液型が導き出せる。

みんな言うことがバラバラなんじゃ、性格で血液型がわかるっていうのはウソじゃないか、
ということにはならない。
見る側が、人のどんな面を見るか、ということにも血液型が関わっている
と仮定すれば、わかるのだ。



AB型をひとくちで言うと、「自己完結」
だと私は思っている。

AB型の人がよく言うのは、
もう一方で別の見方をしていて、両方で葛藤する、
ということだ。

そんなの誰でもあるよ、と一見思うが、
よーく話を聞くと、「もう一方」と言っている感覚が、
かなり違う。
私の場合だったら、葛藤はするけれど、自分ひとりの中でする。
それが、AB型の場合、もっと何か、切り離せる感覚らしいのだ。

うまく言葉に表現できないが。
しゃあない、私はAB型ではないから。

そうやって、あたかも他者が向き合うような感覚を
自己の中に持っているから、ひとりで自己完結するのかもしれない。

もちろん、AB型全員がそうであるとは思えない。



「コーヒー牛乳は危険なんだ。」
と、ハナさんは言う。

「コーヒーはコーヒーで飲む、牛乳は牛乳で飲む。
この切り替えが大事なんだ。
それが、コーヒー牛乳!って混ざっちゃってるヤツは、
ワッケわかんねえ。危険だ。」

AB型の人にも2種類いる、という喩え話だ。



ハナさんは、繊細な感覚で構想を練り、緻密に計算して設計し、(ここまでA型)
ガシガシ削って、エイッとくっ付けちゃう。(もろB型)

ステキだしものすごく音は良いけどそこここに雑な作業が見える、
最高の楽器ができ上がる。

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 真新しい中古車 | トップ | i.n.u.復活 »

コメントを投稿

なりもの」カテゴリの最新記事