blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

10周年か…。

2017-02-07 20:30:18 | 日記
今月の3日から5日までの北海道旅行では、雪まつり直前の様子や余市町のニッカウヰスキー蒸溜所見学、はたまた昼以上に長い夜(?)など有意義に過ごした。
写真の整理も何とかついて、本来なら旅行記をあげていきたいところではある。
しかし、2007年2月7日の本欄立ち上げから今日でちょうど10年という節目にあたるので一言所見を申し述べたい。

開設当時、もともとチャチなホームページを持っていて(これも継続中ではあるが今はほぼ放置状態)、その中の日記コーナーを独立させて誕生したのが本欄である。
本当に最初から読んでいけば分かることだが、この10年の間には無職・無収入の時代もあるし、今でいうところのブラックな職場に引っかかっていた時間もある。
必ずしもしなくても良かったような経験までし、幼少の頃はぶつかることなどなかった両親との葛藤も多くなり、経済的にも精神的にも非常に苦しい時期もあった。

2010年の5月から今いる会社に籍を置くこととなったが、それは30歳で体調の問題から最初の会社を離れて以来、正味10年ぶりくらいの安定した環境であった。
それでも入社当初は1年契約のいわゆる非正規の立場、約4年間そこに甘んじた後、ようやくにして正規雇用という立場を得ることができた。
しかしそれもつかの間、2014年の秋口からの半年余りは部署異動に伴う業務の急激な変化に苦しみ、その結果数ヶ月もの間会社を空けることになった。
幸いにして2015年の秋から当地で再出発の機会をもらって、おかげさまで長期離脱はせず、またそうなる気配もなく今日まで元気に過ごせていることは再三書いている通りである。

社会的な地位や信用をほぼ失っていた時代に本欄を立ち上げたのはなぜなのかよくよく考えてみると、未来の見えない状況にあって、大げさかもしれないが「この世に残せるもの」の一つとして、ということではなかったろうか。
どこへ行っても何をやってもうまくいかず、生きることそのものに疲れかけていながらも、駄文雑文を連ねるという、私にとっては「苦ではない」形で、これまた大げさだが「生きた証し」を若くして残そうとしたのではないか。
故郷のご当地ソングを考案して自作ながらレコーディングまでしてしまったのも本欄開設当初の時期である。
決して人間をやめる方向には走らず、不安ばかりの中でも一筋の光を求めてなりふり構わず動いていたことが本欄の初期のエントリーには記されているはずだ。

現在は本当に恵まれた環境の中で特別な不安を抱えることなく生活できているのは、一時期を考えれば奇跡にも近い。
今ある環境は決して「当たり前」ではなくまさに「有り難き」ものであり、そこへの感謝だけは忘れることなく、ただただ日々を悔いなく大切に積み上げることで、おそらくはもう後半に差し掛かった一度限りの人生をどうしても実りあるものにしたいと願うのである。

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