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映画作りの糧とすべく劇場鑑賞作品中心にネタバレ徹底分析
映画ブロガーら有志23名による「10年代映画ベストテン」発表!

スクラップ・ヘブン

2006-01-16 23:10:14 | 映評 2006~2008
この映画を観てから僕は自信を持ってこう言うことにした
「今、日本で一番好きな俳優はオダギリジョーです!!」

一体何をするのか期待と不安がつのるスターだ。

健さんとか昔のスターのように貴方を信じてついていきますと思わせるスターではない
浅野忠信とか永瀬正敏とか、俺を頼んなよ、俺はしたいことするだけだからさ・・ってタイプでもない
とんでもない目にあわせてくれそうな何をするか判らないスリリングでぶっ飛んだ感じ
俳優のポテンシャルの高さを日本映画界がもてあましている感じもする。
もっともっといい監督との邂逅を早く・・と願う。
スクラップ・ヘブンの李相日なんかじゃ全然ダメだ。早く早く、35までに彼を国際スターにしないと、枯れちゃうよ。
オダギリジョーの実力を見れただけでも、この映画を観てよかったと思える。

作品的には・・・
和製「ファイト・クラブ」を目指したが、全く超えられない感じがさびしい
子供誘拐のエピソードと、栗山千秋の両親たちのエピソードの、下手に笑いをとろうとするふざけ具合のダメっぷり(オダギリジョーがコミカルなのはキャラ設定上問題ないが、子供を虐待している母にコミカルな芝居つける必要がどこにある!!)
出だしはいいのに、話が進むにつれて尻つぼみになっていく展開
終盤なんか退屈で寝そうになった。
ラストもしょうもない。絶対にもっとふさわしいラストがあったはず(思いつかないが)

編集はよかった。場面転換の細かく刻んだクロスカッティング(つーのかよく知らんけど)とか、ストップモーションとかセンスいい
少なくとも中盤まではテンポもいいし、上述のふたつのエピソードを除いて、どのシーンも面白い。
加瀬亮、栗山千秋、柄本明などみなが好演し、そんで、くどいけどジョーがあんなに光り輝いてるのに
こういう大傑作にすべき映画が、総合すると普通よりちょい上くらいに落ち着いてしまうのが悲しい。

ラストというか終盤、こんな展開にしてはどうだったろう。
オダギリジョーが拳銃もって警察に行って自首するなんてつまんない展開はやめて、ジョーは残った一丁の拳銃でバスジャックをさせ、被害者から加害者に転じさせる。そうすりゃ冒頭のバスジャックもただ3人の出会うきっかけなだけでなく、終盤の伏線となるじゃないか。そんで警察に交渉人として加瀬亮を指名。乗り込んだ加瀬亮はジョーと一緒にバスを暴走させ、もちろん栗山千秋からもらった爆弾も何らかの形で大爆発させて・・・・

せっかくジョーがあれだけ狂ってんだから、もっと相応しい場面を設定してやろうよ!!!

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1 コメント

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加瀬くんも・・・ (RIN)
2006-01-22 14:51:58
ヨカッタですよ!

「アバウト・ラブ」でも、加瀬くんが一番

日本陣では、ヨカッタです!
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