キネマ旬報ベストテン2009発表 (本命受賞の上位と、ウルトラミラクルな7位)

キネマ旬報のベストテンが発表されました(2010/1/12)

私の事前予想と比較しつつお知らせします
　☆　テン入り予想当たり+順位当たり
　◎　テン入り予想当たり+順位ニアミス(±1位)
　◯　順位ハズレ、テン入り予想当たり
　×　はずれ

*******
日本映画ベストテン
1位　ディア・ドクター　☆
2位　ヴィヨンの妻～桜桃とタンポポ～　◯
3位　剣岳　点の記　◯
4位　愛のむきだし　◯
5位　沈まぬ太陽　☆
6位　空気人形　◯
7位　ウルトラミラクルラブストーリー　×
8位　サマーウォーズ　☆
9位　誰も守ってくれない　◯
10位　風が強く吹いている　☆

外国映画ベストテン
1位　グラン・トリノ　☆
2位　母なる証明　◎
3位　チェンジリング　◎
4位　チェイサー　◯
5位　レスラー　☆
6位　愛を読むひと　◎
7位　アンナと過ごした4日間　×
8位　戦場でワルツを　×
9位　スラムドッグ$ミリオネア　◯
10位　イングロリアス・バスターズ　☆

個人賞
監督賞　木村大作「剣岳」
脚本賞　西川美和「ディア・ドクター」
主演女優賞　松たか子　「ヴィヨンの妻」
主演男優賞　笑福亭鶴瓶「ディア・ドクター」
助演女優賞　満島ひかり「愛のむきだし」「プライド」「クヒオ大佐」
助演男優賞　三浦友和「沈まぬ太陽」
新人女優賞　川上未映子「パンドラの匣」
新人男優賞　西島隆弘「愛のむきだし」

*******
もちろんめちゃめちゃうれしい誤算は「ウルトラミラクルラブストーリー」の7位入賞です。もう巨匠ですよ。横浜さとちゃんなんてよんじゃいけません。
日本映画は去年14本しか観なかったのに、そのうち7本がキネ旬ベストテン。
外国映画も25本そこそこだったのに6本がベストテン。
自分とキネ旬の相性の良さにおどろきます。また事前予想と完全に外れたのが日本映画外国映画20本中わずかに3本。相性がいいというより、意外性の無いベストテンだったってことでしょうか。
イーストウッドの6度目のベストワンは確定的だったから1位に驚きはないですが、イーストウッド2度目のワンツー・フィニッシュを阻止したのがポン・ジュノだったというところが00年代ラストのベストテンを象徴しているように感じます。
00年代で5度のベストワン、2位と3位一回ずつというイーストウッド伝説の完成ですが、もうじき「インビクタス」公開で伝説はまだまだつづくのでしょうか?
外国映画では「スラムドッグ$ミリオネア」が思ったより順位低かったですね。読者選出では2位くらいでしょう。

女性監督の作品がベストワンになるのは「ピアノ・レッスン」以来で、これでキネ旬の歴史に日本映画、外国映画とも女性監督のベストワンが出たことになったことをお伝えしつつ、個人賞では西川監督が「ゆれる」につづいて監督賞を逃し、「ピアノ・レッスン」でもジェーン・カンピオンが監督賞を逃しているので、今のとこ女性の監督賞受賞はまだ出ていないことも記しておきます。
とはいえ撮影賞のないキネ旬では、監督として讃えないと木村大作監督の撮ったあの画を讃える場所がないのも事実。

鶴瓶師匠はいい演技だったとは思うけど、主演男優賞ってのはどうなんでしょうね。
主演女優はガチガチの本命受賞だけど、個人的にはペ・ドゥナにとってほしかったです。

********
他の映画賞一覧はこちら→【2009年度国内映画賞一覧】

2008年度の映画賞一覧
2008年度国内映画賞総括記事

＊＊＊＊＊＊＊＊
↓面白かったらクリックしてね
にほんブログ村

人気blogランキング

自主映画撮ってます。松本自主映画製作工房　スタジオゆんふぁのHP