くず野菜の山

　「畑仕事するから手伝ってくれまいか」と知り合いから頼まれた。
　奥さんが体調不良でご主人１人ではどうにもならないとか…。

　本職ではないが趣味と実益・健康の為と野菜を沢山作っている。
　冷え込みが厳しかったが、役に立つのならばと重装備して出かけた。

　蕪の間引きを頼まれた。間引いた後のを大きく育てるための作業。
　飴玉みたいな小さなのが団子みたいに引っ付いてびっしり植わっていた。

　残すよりも抜く方が多かった。コンテナ一杯もらってきたが処分に困っている。
　お裾分けするには粗末すぎる？捨てるには無農薬で育った野菜だから勿体無い。

　いくら野菜好きでも二人では食べきれない。漬物やになろうかと冗談が出る。

　

　

　

　
　

有り難う！

　宅配便が届いた。ピンクのリボンも華やかな大箱の中味は衣類。
　次姉からだが何の予告もなしの突然の贈り物だから驚いた。

　誕生日の前祝い？クリスマスとお正月が一緒にきたような気分。
　バーゲン物で十分なのに大枚はたいたのが一目で分る上等品。
　
　新品のジャケットに身を包んで、さて何処に行こうか？
　特にあてもないが身奇麗にしておく事は年寄りの必須条件！
　
　「綺麗な色を着なさいよ。それでなくても老けて見えるのだから…」
　姉の小言が聞こえるようだ。いつまで経っても妹は妹、世話するのは姉の役？

　一昨日のパンにしろ、今日の贈物にしろみんなの心遣いが嬉しくて感涙。

　

　

１１月も終盤

　１１月も終盤を迎え、寺の散歩も今日で終わりになるだろう。
　
　お土産屋さんは後２日で店を閉め、来年まで無人になる筈。
　店番のおばさんに来年の再会を約束してお別れしてきた。
　
　駐車場では入れ違いに観光バスが参拝者たちを降ろしていた。
　小春日和だし紅葉もまだ綺麗。だから最後まで見物客で賑わって欲しい。
　
　帰り道、池の周りに咲いている皇帝ダリアが青空に映えて美しかった。
　車を止めて低めの地面に咲いているのを２本手折ってきた

　挿すつもりだったのに今これを書く段で車中に置きっぱなしを思い出した。
　明日では枯れている？折らなければ良かったと懺悔の気持ち、夜が更けていく。

　
　

　

パンでご機嫌

　今朝は快晴、暖かい朝を迎えた。十二分の睡眠で頭も比較的軽い。
　お天気屋の私は昨日の鬱陶しい気分が少し薄らいでいるのに気付く。

　「考えたって始まらない、ケセラセラー♪」と悩みはあっちに置く事にした。
　午後から図書館へ。サークルの定例会に出席した。

　仲間の１人が「美味しいパン屋を見つけたから」とパンをくれた。
　私の好物を知ってのご好意、ありがたく頂いて帰った。

　ふかふかのパンが笑っている。「機嫌を直してよ」と言っているみたい。
　夕食に２個かぶりついた。熱いコーヒと実に良く合う。満足満足！

　単純だなあと我ながら思う。でも食べ物の力ってすごいなと感心する。
　

眉間に縦じわ

　朝からどんよりした天気、特に予定は無い日。
　起きたくなかったが、けじめがつかないので仕方なくの起床。

　このところの不本意が積もり積もって気分は朝からブルー。
　目前の夫とも冷戦中、それも不愉快な大きな要因。

　食事の世話などはするが他は無言で通す。
　一日中、何処にも出ず、読書で気を紛らす。電話の１本も鳴らない。

　夕方はテレビで相撲観戦をしたがいつものように気が乗らない。
　「この寒いのに裸でよく我慢するなぁ」など上の空。

　口がへの字に曲がっている？こういう日は早寝するに限る。

　

　

モヒカンの人

　雨のせいでもないのに風呂場近くの地面に水溜り出来ていた。
　水漏れの様子が伺えたので水道屋さんに来てもらうことになった。

　修理に来たのは鶏のトサカみたいな髪型の男性。３０代後半と見受けた。
　前髪のトサカ以外は青いスキルカット、精悍そうだが最初は驚ろいた。

　服は作業着の上下だが、金のネックレス・ブレスレットが見え隠れしている。
　赤い靴下も…派手好き？顔を見ると目がきれいで鼻も高い美男子。

　現在もそうかもしれないが、きっと若い頃は大もてだったと思う。
　仕事はテキパキこなしていた。無駄口も利かない普通の職人さん。

　私の周りには居ない人、好き嫌いは別にして刺激的な人だった。

　
　

製本教室

　勤労感謝の日、図書館主宰の製本教室に参加した。
　市の広報で募集記事を見つけていたので申し込んでいた。

　材料は全部図書館で準備済み、個人的にはカッターを持参すればよかった。
　２０名ほどの人が集まって５つのグループに着席して講師の説明を聞く。

　講師は図書館の職員数名、見慣れた顔が各机ごとについてくれた。
　手先の不器用な私に出来るかなと一抹の不安はあったが頑張ってみた。

　親切に教えてくれたので、世界で一冊のオリジナル本が完成した。
　仕上がり後「ああここはこうすればよかったんだ」と気付く点もある。

　夢は広がる。２冊目３冊目と腕を上げたい。楽しい有意義な２時間だった。


　
　

　

誰だっけ？

　福祉祭で点訳ボランテァとして午後から参加する事になっていた。
　時間に合わせて駐車場に行ったのだが満車で足止めを喰らってしまった。

　途方にくれていると、親しげな表情で近寄ってきた女性がいた。
　ニコッと笑ってくれる。私も見たことがある気がして頭を下げた。

　車の誘導係の腕章をつけていたので「何とかしてくれない？」と頼み込んだ。
　彼女は「狭いから気をつけてね」と言いながら隅の方へ案内してくれた。
　
　ごく親しい間柄のようにしゃべってから会場に向かった。が、はて誰だっけ？
　どこかでお会いしているような気がするが、いくら考えても分らない。
　
　問題が解決しないままで落ちつかない。帰宅してもそのことばかり考えている。
　
　
　

腹立たしい！

　今月に入って電化製品のチラシが多くなった。どれも特売の案内。
　先月、我が家に取り付けたエコキュートも同型が掲載されていた。

　四国電力からも「今ならお得ですよ」と電話があった。
　別の業者からのセールスも入る。残念ながらご用済みを伝える。

　話を聞くと、私が買った金額よりも１０万円ぐらい安い。ひどい差！
　複数の業者に見積りをしなかったのが間違いだったのかもしれない。
　
　前の給水器で世話になった修理業者だから信用していたのに…。
　明日にでも苦情の電話をしようかどうかと迷っている。

　でも今更言い争っても無駄かなとあきらめムード、面白くない。
　


　

京の千枚漬

　京都出身の友達が千枚漬を届けてくれた。
　早速、封を切ってよばれた。懐かしい味！

　私の両親も京都出身者だったので、千枚漬は馴染の深い味。
　毎年、お歳暮の時期になると樽に入ったのが届いていたっけ。

　その頃は高価な物とも知らず、当たり前にパクパク食べていた。
　親が亡くなって、今では滅多に口にしなくなったのも自然の流れか？

　大きな蕪で千枚漬らしきものを作った事もあるが本物とは程遠い出来。
　素人では出せない微妙な味、感触は歴史の賜物なのだろう。

　千枚漬を食べながら親を偲び、友達にも感謝した。

　

　

楽しみ発見

　　　　家からの距離４～５００mにある住宅展示場で工事をしていた。
　　　　看板を見て思わず万歳をした。温泉が出るなんて素敵じゃない。
　　　　年を取って車の免許証を返上しても、ここならば徒歩で来れる。
　　　　本当に温泉が出るのかどうか分からないが可能性はゼロではない？
　　　　温泉施設が出来るだろうか、何時完成するのだろうか。夢は広がる。
　　　　これから毎日、通りすがりに掘削数字が増えて行くのを見よう。

柿狩り

　去年に続き今年も柿狩りに誘われていた。　
　お弁当やお菓子を持っての遠足気分、仲間数人でお邪魔した。
　
　当日、風は少し吹いていたが柿狩りにはまあまあの天候。
　脚立に乗って熟れているのを選びながら１個ずつ摘んでいく。

　柿は実に丁寧に取り扱われる。可愛がられて愛情一杯なのが分かる。
　農園主の話を聞いていると、商品になるまでには手間隙も大変の様子。

　美味しい柿を消費者に届けたい一心で頑張っているとの事。
　でも老齢化に伴う体力問題など悩みもあるそうだ。頑張って欲しい！

　遊ばせてもらって、帰りはお土産を沢山頂いた。楽しい１日に感謝。

チャンネル争い

　テレビをかけっぱなしで席を立っていた夫が戻ってきた。
　見るともなく見ていたサスペンス、終盤の大事な所だった。

　夫はいきなりチャンネルを替えてしまった。しょっちゅうやる事だが…。
　「見てるのよ！今替えたら分からなくなるじゃない！」大声を出した私。

　私の慌てる様が面白いのか楽しんでいる様子が伺えた。腹が立ってきた。
　「今までの時間が無駄になるじゃない！」と私は尚も叫んだ。

　それでも替えないので「馬鹿アホ、向こうに行け！」本気で怒鳴ってしまった。
　ここで夫はチャンネルは戻したが顔色が変わった。するどく私を睨みつける。

　私も負けじとにらみ返す。こんな事で夫婦喧嘩とは馬鹿らしい？
　

性別不明

　道行く人を見ていると男か女か分からない時がある。
　「ねぇ、あの人は女かなぁ？どう思う」と相棒に話しかける。

　「あれは女だよ。腰の辺りで分かるじゃないか」と自信たっぷり。
　「そう言えばそうねぇ」私は納得する。

　そして車で追い越しがてらミラーで確認したりする。
　胸のふくらみ、体の丸さ、何となく分かるけれどチョト見では難しい？

　「あの人はどっちかな？」こんな会話がこのところ増えている。
　二人して結論が出ない時もある。世の中どうなってるんだろうと思う。

　ニューハーフが話題になる時世、田舎でも性別不明の男女が増えた。

　
　

飲み放題

　夜、二人で居酒屋に出かけた。夫は料理に加えて飲み放題を注文した。
　つまみ片手に美味しそうにビールをジョッキで３杯飲んだ。

　「今夜はお好きなだけどうぞ」と制限をつけなかった。
　どのくらい飲むかなと見ていたらそれで終了。飲み放題の意味がない？
　
　健康のためにはこの方がいいわと思って切り上げて帰った。
　お腹も満腹の様子だからもう寝るのだろうと思っていた。

　ところがいつものように台所で焼酎を作って飲み直しだした。
　「何でお店で飲まなかったの？焼酎も飲み放題なのよ」私は非難がましく聞いた。

　聞こえているのか否か、黙々と飲み続けるばかり。飲み助の心理は不可解！