博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

76年前の不発弾

2021年12月03日 | 歴史
 ロイター電によりますと「ドイツ・ミュンヘンの主要駅近くの橋で1日、第2次世界大戦時の不発弾が爆発し4人が負傷した。警察がツイッターで発表した。そのうち1人が重傷という(注)」という報道がありました。少なくとも76年以上前に投下され地下に埋もれていた爆弾が爆発したことになり、驚くべきことです。日本でも太平洋戦争中の不発弾は、現在でもかなり頻繁に発見されます。つい先日の11月28日には東京・杉並区で戦時中の不発弾が見つかり、自衛隊によって処理されたばかりです。しかし爆発まですることは余りないのではないでしょうか。
 この報道を見て、遠い昔に見た映画を思い出しました。高校生の頃にテレビで見た映画で、邦題は「地獄へ秒読み」(原題:TEN SECONDS TO HELL 1959年 / 制作アメリカ ・ イギリス / ロバート・アルドリッチ監督 上の写真です)という映画です。第二次大戦終戦後、故国ドイツに復員した元爆弾処理班の6人のドイツ軍兵士が、連合軍の依頼で廃墟と化したベルリンに数多く残る不発弾の処理を請け負う物語です。他に仕事のあてもなく、高い報酬を支払われますが、非常に危険な仕事で、1人また1人と主人公たちの命を奪っていくという悲しい映画で、40年以上経った今でも良く覚えています。この映画でショックだったことは、終戦から1年もたっていない段階で、投下された爆弾の構造や仕組みについての情報が、投下したイギリス軍とアメリカ軍側でも失われていたということでした。主人公の表現だと「彼らもいやなことは早く忘れたがっているということだ」(確かそういうせりふでした)そうです。しかし、このために爆弾の信管を安全に外すための情報が得られず、主人公たちは死んでいくのです。この理不尽さに何とも言えない後味の悪さが残りました。
(注)ニュースのソースです。⇒ https://jp.reuters.com/article/germany-blast-idJPKBN2IG4FY

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