ゴールデンウィークですね~
みなさま如何お過ごしですか?
私はというと、ちえテル特出祭りにいそいそと通っておりましたよ
雪組公演
『ベルサイユのばら』―フェルゼン編―
ちえさま(
柚希礼音)とテル(
凰稀かなめ)の特別出演バージョンです
脚本と演出には、本当にがっかりな今回の雪組公演
せっかくの舞台設備があるのに、盆やセリも使わず
ロマンティックな小舟のシーンなども無く
カーテンを開けたり閉めたり・・・
照明が点いたり消えたり・・・
という、何とも哀しい舞台演出です
カーテン前で説明台詞を話すシーンが多すぎて
専科のおじさま方、メルシー伯爵(
汝鳥伶)、ブイエ将軍(
箙かおる)、
そしてルイ16世役のソルさん(
磯野千尋)らが、
じっと立って話しておられるだけ・・・
という演出には、やはり集中力がそがれます
ソルさんの卒業公演という意味合いも大きかったのかもしれませんが・・・
えりたん(
壮一帆)演じる
フェルゼン
気品に溢れた貴族、華麗な軍服がお似合いで素敵でした
スウェーデンから国境を破って、
マリー・アントワネットの元へ馬車で向かうシーン
「駆けろ、ペガサスの如く」が本当に見事で
舞台上には勿論、馬も馬車も無いけれど、
まるで、そこに馬車が疾走しているかのような、臨場感が味わえました
愛する人の元へ、全力で駆け抜ける
フェルゼンが、それはもうカッコよくて
鞭が抜群にお似合いな
フェルゼンです
しかし、哀しいかな
ひたすら説明的な台詞を話すシーンも多くて
観ていても、あまり盛り上がりません・・・
えりたんなら、演技で物語ることが十分出来たはず、
説明的な台詞を多用する必要は無かったと思います
あゆっち(
愛加あゆ)演じる王妃
マリー・アントワネットの出番が少なくて
せっかくのお披露目公演なのに・・・残念でした
なかなか出て来なくて、一番の見せ場は最期の牢獄のシーン
この革命後の牢獄のシーンでは、
誇り高く、人生の最期を迎えようとしている王妃を
見事に演じきっていて、拍手を送りたいです
物語上、
フェルゼンを主役にすると、どうしても難しいのだと痛感しました
マリー・アントワネットを主役に描いて、
王妃から見た
フェルゼンという設定で描いたほうが、良かったのでは・・・
などと、あれこれ考えてしまう始末です
この特別出演期間、ちぎちゃん(
早霧せいな)は、
革命派の新聞記者
ベルナールです
市民のリーダー的存在であり、
オスカルが革命側に味方するきっかけを作った
ベルナール
民衆の為に革命をおこす情熱的な役で、
出番も多く、結構活躍していたので安心しました
まっつ(
未涼亜希)も、この期間はやはり役替わりで、
ランベスク公爵を演じられていますが、
この役はとても出番が少なく、台詞も少ししか無くて、
その上歌う場面など全くありません
まっつの美声を聴くことなく、お芝居は終わっていきます
パレードでようやく、まっつの歌声を聴くことが出来ますが・・・
あまりの素晴らしい歌声に、何故これだけなのかと、
涙が出てしまいそうになりました
ある意味ショックです
ともみん(
夢乃聖夏)が熱い男
ジェローデルを熱演していました
気品に溢れ、行動力もある、強くて熱い
ジェローデルは、
出番も多くて大活躍されてました
ちえさまとテルとの並びでは、以前の星組を彷彿とさせて、感動でした
初舞台生のロケットは、楽しみにしていたんですが・・・
振り付けが簡素だったのかな
期待していた程ではなく、あまり盛り上らなかった様な気がします
なんか、色々と残念な公演ですね
・・・とは言え、この特別出演期間は、
ちえさま
アンドレを観られる、しあわせな期間です
(それが目的か・・・
)
2幕からの
オスカルと
アンドレの場面は、
突然、回想シーンで始まります・・・(何故?!)
テル
オスカルは、それはもう美しくて
まさに
「男装の麗人」 そのものでした
その
オスカルの傍に、影のように寄り添う
アンドレとして存在するちえさま
「オスカルは俺が守る!」という熱い想いが溢れています
オスカルを見つめる熱い視線がたまりません~
そして、唐突に
「毒殺」シーンが投入されます
突っ込みたいところですが、もうそんなことはいいんです
特出祭りですからっ
(お祭り・・・
)
ワインに毒を盛ろうとする
アンドレの開襟っぷりが半端ないです
どうしてあんなに開けていて大丈夫なのか
オペラでガン見したけど、謎は深まるばかり・・・
オスカルが飲もうとするワイングラスを勢いよく叩き落とすところも
オスカルへの情熱がほとばしっている熱い
アンドレが素敵です
「今宵一夜」の場面、ちえさまの魅惑の手でオスカルの髪を撫で下ろし
キスシーンでは、てるの瞳が既にとろけている?!?!
これはもう、濃厚なディープキスにしか見えませんでしたよ~
ちえさまのキスシーンは、見るたびにどんどん進化していますね(キャー
)
「バスチーユ」では、
オスカルが
「シトワイヤン!!行こーーーう!!!」と叫びますが、
オスカルの今までの想いが全て、ひとつになったような心の叫びにシビレました
この台詞でこんなに感動したのは初めてかもしれません・・・
テル
オスカル様万歳です
フィナーレの
「小雨降る径」は、
大人っぽく踊りたいという、ちえさまの理想通り
セクシーで大人っぽい色気のあるダンスに仕上がっていました
テルは、金髪ボブにドレス姿が超お似合いで
最近まで、
モンテ・クリスト伯をやっていたなんて!!
信じられない程の、美しさです
ちえテルのダンスがセクシー過ぎて
ちえさまの上目遣いや腰使いや・・・もうたまりません
ちえてるの息もぴったりで、お似合いだっただけに、
客席の空気にはジェラシーも感じられたような・・・
ふたりでセリ下がっていく時の、
「彼は私のものよ」という感じの、てるの挑発的な表情が忘れられません・・・
なんだかもう、すっかりちえテルにノックアウトされたゴールデンウィークでした